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公開番号
2025087283
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201831
出願日
2023-11-29
発明の名称
軌条車両
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人第一国際特許事務所
主分類
B61D
17/08 20060101AFI20250603BHJP(鉄道)
要約
【課題】軌条車両の質量の増加やインフラ設備との干渉を回避しつつ、上下曲げ振動に対する剛性を向上した軌条車両を提供する。
【解決手段】軌条車両は、上面を構成する屋根構体と、側面を構成する側構体と、側構体の長手方向の端面を構成する妻構体と、下面を構成する台枠と、台枠を支持する台車から成り、側構体は、複数の開口部と開口部間の吹寄せ部を有し、台車の上方に位置する一方の開口部と、一方の開口部に隣接するとともに軌条車両の長手方向の中央寄りに位置する他方の開口部と、の間の吹寄せ部の車内面に、一方の開口部の上隅から他方の開口部の下隅に向かって延在するように補強体が配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
上面を構成する屋根構体と、側面を構成する側構体と、前記側構体の長手方向の端面を構成する妻構体と、下面を構成する台枠と、前記台枠を支持する台車から成る軌条車両であって、
前記側構体は、複数の開口部と前記開口部間の吹寄せ部を有し、
前記台車の上方に位置する一方の前記開口部と、前記一方の開口部に隣接するとともに前記軌条車両の長手方向の中央寄りに位置する他方の開口部と、の間の前記吹寄せ部の車内面に、前記一方の開口部の上隅から前記他方の開口部の下隅に向かって延在するように補強体が配置されている、
ことを特徴とする軌条車両。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の軌条車両であって、
前記補強体は、前記吹寄せ部に、前記一方の開口部の下隅から前記他方の開口部の上隅に向かって延在するように配置されている、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項3】
請求項1に記載の軌条車両であって、
前記補強体は、繊維質の樹脂で構成され、
前記繊維の延伸方向は、前記補強体の延伸方向に沿っている、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項4】
請求項1に記載の軌条車両であって、
前記開口部は、矩形状の窓部である、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項5】
請求項1に記載の軌条車両であって、
前記開口部は、矩形状の出入口部である、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項6】
請求項1に記載の軌条車両であって、
前記軌条車両の幅方向に見て、前記補強体が設けられた前記吹寄せ部に隣接する前記開口部は、前記軌条車両の長手方向における前記台車の中心線に重なる、
ことを特徴とする軌条車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌条車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
軌条車両は、一般に、上面を構成する屋根構体、側面を構成する側構体、下面を構成する台枠、長手方向の端面を構成する妻構体及び台枠を支持する台車から成る。近年では、製作性及び遮音性の向上を目的として、対向する二枚の面板と該面板同士を接続する複数のリブから成るアルミニウム合金製の中空形材によって、屋根構体、側構体及び台枠などを構成し、軌条車両に組み立てる手法が広まりつつある。
【0003】
軌条車両は、走行装置である台車によって軌道に沿って走行する。軌条車両には軌道から台車を経由して加振力が伝達される。これにより軌条車両が上下方向に曲げ振動し、乗客の乗心地を悪化させることがある。このため、軌条車両は、この上下曲げ振動に対して十分な剛性を保持していなければならない。
【0004】
軌条車両の上下曲げ振動に対する剛性を向上する技術の一例が、特許文献1に示されている。この技術によれば、鉄道車両に発生するモーメント分布を考慮し、鉄道車両の長手方向中央部の屋根構体及び側梁の剛性を向上することで、鉄道車両の上下曲げ振動に対する剛性を効率的に向上できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4477047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
軌条車両の上下曲げ振動に対する剛性を向上するためには、「軌条車両に使用する材料の縦弾性係数を高くする」、また「軌条車両の断面二次モーメントを高くする」といった対策がまず検討対象となる。しかし、軌条車両の材質の変更や外寸の拡大は、大幅な質量の増加や周囲のインフラ設備との干渉を引き起こすことが多く、現実的でないことが多い。一般に、縦弾性係数の高い材料は密度も高いため、そのような材料の採用が質量の増加の一因となりうるからである。また、上下曲げ振動に対する剛性確保のため、軌条車両の長手方向に同一の板厚を持つ中空形材の板厚をさらに増加させることも一案であるが、大幅な質量の増加を引き起こすため望ましくない。このように、軌条車両の質量の増加やインフラ設備との干渉を回避しつつ、上下曲げ振動に対する剛性を向上するためには、解決すべき課題がある。
【0007】
本発明は、軌条車両の質量の増加やインフラ設備との干渉を回避しつつ、上下曲げ振動に対する剛性を向上した軌条車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、代表的な本発明にかかる軌条車両の一つは、上面を構成する屋根構体と、側面を構成する側構体と、前記側構体の長手方向の端面を構成する妻構体と、下面を構成する台枠と、前記台枠を支持する台車から成る軌条車両であって、前記側構体は、複数の開口部と前記開口部間の吹寄せ部を有し、前記台車の上方に位置する一方の前記開口部と、前記一方の開口部に隣接するとともに前記軌条車両の長手方向の中央寄りに位置する他方の開口部と、の間の前記吹寄せ部の車内面に、前記一方の開口部の上隅から前記他方の開口部の下隅に向かって延在するように補強体が配置されていることにより達成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、上下曲げ振動に対する剛性の向上に効率的な箇所且つ車内面に補強を実施することにより、軌条車両の質量の増加やインフラ設備との干渉を回避しつつ、上下曲げ振動に対する剛性を向上した軌条車両を提供することができる。
上記した以外の本発明の構成、作用・効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、鉄道車両の側面図である。
図2は、第1実施形態に係る図1に示す鉄道車両の台車近傍の拡大図である。
図3は、第2実施形態に係る図1に示す鉄道車両の台車近傍の拡大図である。
図4は、第3実施形態に係る図1に示す鉄道車両の台車近傍の拡大図である。
図5は、鉄道車両のせん断力分布を説明する図であり、(a)は単純梁の側面図、(b)は単純梁のせん断力分布である。
図6は、せん断力応力と主応力方向を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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