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公開番号2025157872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-16
出願番号2024060181
出願日2024-04-03
発明の名称計算機システム及び障害対処支援方法
出願人株式会社日立製作所
代理人藤央弁理士法人
主分類G06F 11/07 20060101AFI20251008BHJP(計算;計数)
要約【課題】障害が発生したITシステムの状態を把握するために必要なイベントの情報を漏れなく取得し、分析する。
【解決手段】計算機システムは、ITシステムと、プロンプトにしたがってテキストを生成するテキスト生成システムと、に接続し、ITシステムで発生したイベントのイベントログを管理するためのイベントログ情報と、指定されたイベントに関連するイベントのイベントログの取得条件であるスコープを管理するためのスコープ情報と、を保持する。計算機システムは、障害に関連するターゲットイベントの情報を含む障害対処要求を受け付け、複数のスコープに基づいて、イベントログ情報からイベントログを収集し、関連イベント情報を生成し、複数の関連イベント情報を用いたITシステムの状態の分析及び分析の結果を示す分析テキストの生成を指示するプロンプトを生成し、テキスト生成システムに送信する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
計算機システムであって、
プロセッサ、前記プロセッサに接続される記憶装置、及び前記プロセッサに接続されるネットワークインタフェースを備え、
複数のノードから構成されるITシステムと、自然言語処理モデルを用いて、言語処理タスクの実行を指示するプロンプトにしたがって回答テキストを生成するテキスト生成システムと、に接続し、
前記ITシステムで発生したイベントのイベントログを管理するためのイベントログ情報と、指定されたイベントに関連するイベントの前記イベントログの取得条件であるスコープを管理するためのスコープ情報と、を保持し、
前記スコープ情報には、複数の前記スコープの定義情報が格納され、
前記プロセッサは、
障害に関連するターゲットイベントの情報を含む障害対処要求を受け付け、
複数の前記スコープの各々に基づいて、前記イベントログ情報から前記イベントログを収集し、関連イベント情報を生成し、
複数の前記関連イベント情報の各々を用いた前記ITシステムの状態の分析及び前記分析の結果を示す第1分析テキストの生成を指示するプロンプトを生成し、前記テキスト生成システムに送信することを特徴とする計算機システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の計算機システムであって、
前記障害対処要求は障害対処の内容を示す情報を含み、
前記プロセッサは、前記障害対処要求における障害対処の内容及び複数の前記第1分析テキストに基づいて、前記障害対処要求に対する回答となる情報を生成し、出力することを特徴とする計算機システム。
【請求項3】
請求項1に記載の計算機システムであって、
前記プロセッサは、前記複数の第1分析テキストの各々を比較し、同一の分析内容を含む前記第1分析テキストを削除又はマージする重複排除処理を実行することを特徴とする計算機システム。
【請求項4】
請求項2に記載の計算機システムであって、
前記テキスト生成システムによる前記ITシステムが正常な状態において取得した前記イベントログを用いた前記ITシステムの状態の分析の結果を示す第2分析テキストを保持し、
前記プロセッサは、前記複数の第1分析テキストから前記第2分析テキストと同一の分析内容を削除することを特徴とする計算機システム。
【請求項5】
請求項1に記載の計算機システムであって、
前記スコープ情報には、時間の観点又は前記ITシステムの構成の観点に基づいて定義された前記スコープの定義情報が格納されることを特徴とする計算機システム。
【請求項6】
請求項1に記載の計算機システムであって、
前記テキスト生成システムは、外部システムが管理する情報を参照して、前記ITシステムの状態を分析することを特徴とする計算機システム。
【請求項7】
計算機システムが実行する障害対処支援方法であって、
前記計算機システムは、
プロセッサ、前記プロセッサに接続される記憶装置、及び前記プロセッサに接続されるネットワークインタフェースを備え、
複数のノードから構成されるITシステムと、自然言語処理モデルを用いて、言語処理タスクの実行を指示するプロンプトにしたがって回答テキストを生成するテキスト生成システムと、に接続し、
前記ITシステムで発生したイベントのイベントログを管理するためのイベントログ情報と、指定されたイベントに関連するイベントの前記イベントログの取得条件であるスコープを管理するためのスコープ情報と、を保持し、
前記スコープ情報には、複数の前記スコープの定義情報が格納され、
前記障害対処支援方法は、
前記プロセッサが、障害に関連するターゲットイベントの情報を含む障害対処要求を受け付ける第1のステップと、
前記プロセッサが、複数の前記スコープの各々に基づいて、前記イベントログ情報から前記イベントログを収集し、関連イベント情報を生成する第2のステップと、
前記プロセッサが、複数の前記関連イベント情報の各々を用いた前記ITシステムの状態の分析及び前記分析の結果を示す第1分析テキストの生成を指示するプロンプトを生成し、前記テキスト生成システムに送信する第3のステップと、を含むことを特徴とする障害対処支援方法。
【請求項8】
請求項7に記載の障害対処支援方法であって、
前記障害対処要求は障害対処の内容を示す情報を含み、
障害対処支援方法は、前記プロセッサが、前記障害対処要求における障害対処の内容及び複数の前記第1分析テキストに基づいて、前記障害対処要求に対する回答となる情報を生成し、出力するステップを含むことを特徴とする障害対処支援方法。
【請求項9】
請求項7に記載の障害対処支援方法であって、
前記第3のステップは、前記プロセッサが、前記複数の第1分析テキストの各々を比較し、同一の分析内容を含む前記第1分析テキストを削除又はマージする重複排除処理を実行する第4のステップを含むことを特徴とする障害対処支援方法。
【請求項10】
請求項8に記載の障害対処支援方法であって、
前記テキスト生成システムによる前記ITシステムが正常な状態において取得した前記イベントログを用いた分析の結果を示す第2分析テキストを保持し、
前記第3のステップは、前記プロセッサが、前記複数の第1分析テキストから前記第2分析テキストと同一の分析内容を削除するステップを含むことを特徴とする障害対処支援方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ITシステムの障害対処を支援するシステム及び方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ITシステムの障害対処では、ITシステムで発生したイベントのログ、ITシステムの構成情報、及び性能値情報等の運用情報を分析し、ITシステムの状態を把握した上で、障害の原因の特定及び対処を行う。なお、原因の特定及び対処では、必要に応じてマニュアル及びシステム仕様書等が参照される。
【0003】
ITシステムの状態を把握するためには、障害が確認された時点の運用情報だけではなく、それ以前に得られた運用情報の中から障害に関連している可能性がある情報を抽出し、分析する必要がある。膨大な情報から、障害に関連していると思われる情報を抽出する先行技術はいくつか存在している。
【0004】
特許文献1には、イベントデータを解析するための自動化又は半自動化システム及び方法が開示されており、その方法は、内容又は発生箇所が同じイベントをクラスタ化し、各クラスタから1つ又は複数のテンプレートを抽出し、各クラスタから1つ又は複数の正規表現を抽出し、類似の正規表現を持つイベントをグループ化する。
【0005】
また、最近では、LLM(Large Language Model)の高度な自然言語処理能力を用い、複数のイベントのタイムスタンプ、メッセージ、発生元などの情報を入力として、ITシステムの状態を示すテキストを生成する活用方法も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許出願公開第2019/0286500号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、イベントデータの解析のため、イベント群をクラスタ化し、各クラスタから1つ又は複数のテンプレートを抽出し、各クラスタから1つ又は複数の正規表現を抽出し、類似の正規表現を持つイベントをグループ化している。
【0008】
障害を表すイベントに関連するイベントログ(イベントデータ)の取得条件の定義は様々考えられる。例えば、メッセージが類似しているイベント、時間的近傍で発生しているイベント、構成情報を参照し同じノードや隣接するノードで発生しているイベントなどである。
【0009】
イベントログの取得条件が異なれば、抽出されるイベントログ群も異なり、その分析結果も変わる。抽出されたイベントログ群に、障害の原因を表すイベントログが含まれない場合、分析から得られた情報からITシステムの状態を正確に把握できず、適切な障害対処ができない。例えば、任意のイベントの直接的又は間接的な要因となる関連イベントが当該イベントの発生時点から3時間前に発生していた場合、当該イベントの発生時点から1時間前までの時間範囲を取得条件として設定すると、当該関連イベントのイベントログは取得できない。
【0010】
本発明は、障害が発生したITシステムの状態を把握するために必要な関連イベントの情報を漏れなく取得し、分析するシステム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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