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公開番号2025079085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191525
出願日2023-11-09
発明の名称搬送車
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類B61B 3/02 20060101AFI20250514BHJP(鉄道)
要約【課題】組付けが容易であってメンテナンス性も高い構成で搬送車の車両情報を適切に取得可能な技術の提供が望まれる。
【解決手段】物品を搬送する搬送車であって、走行する走行部と、物品を収容する収容部を備えた車体と、情報通信ユニット2と、を備え、車体は、収容部に対して走行方向第1側X1から対向する第1壁部11と、第1壁部11よりも走行方向第1側X1に突出するように配置された第1バンパ部12と、を備え、情報通信ユニット2は、車体の動きを検出するセンサ6と、少なくとも走行部と通信する通信装置21と、センサ6による検出データ及び通信装置21により取得した取得データを記録するための記録装置22と、を備え、第1壁部11に対して着脱可能に取り付けられ、第1バンパ部12における走行方向第1側X1の端部12aと第1壁部11との走行方向の間に配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
物品を搬送する搬送車であって、
走行する走行部と、前記走行部に支持され、前記物品を収容する収容部を備えた車体と、情報通信ユニットと、を備え、
前記走行部の走行方向における一方側を走行方向第1側として、
前記車体は、前記収容部に対して前記走行方向第1側から対向する第1壁部と、前記第1壁部よりも前記走行方向第1側に突出するように配置された第1バンパ部と、を備え、
前記情報通信ユニットは、
前記車体の動きを検出するセンサと、少なくとも前記走行部と通信する通信装置と、前記センサによる検出データ及び前記通信装置により取得した取得データを記録するための記録装置と、を備え、
前記第1壁部に対して着脱可能に取り付けられ、
前記第1バンパ部における前記走行方向第1側の端部と前記第1壁部との前記走行方向の間に配置されている、搬送車。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記走行方向における前記走行方向第1側とは反対側を走行方向第2側として、
前記車体は、前記収容部に対して前記走行方向第2側から対向する第2壁部と、前記第2壁部よりも前記走行方向第2側に突出するように配置された第2バンパ部と、を備え、
前記走行方向第2側が、前記走行方向における前側であり、
前記第2壁部には、前記走行方向第2側に存在する障害物を検出するための障害物センサが取り付けられている、請求項1に記載の搬送車。
【請求項3】
前記情報通信ユニットは、上下方向視で、前記第1バンパ部の外縁と前記第1壁部とに囲まれた領域内に収まるように配置されている、請求項1又は2に記載の搬送車。
【請求項4】
前記情報通信ユニットに電力を供給するための給電端子を備えた給電コネクタが前記第1壁部に取り付けられ、
前記給電コネクタは、上側以外を向くように配置されている、請求項1又は2に記載の搬送車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送車に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特開2022-003858号公報(特許文献1)には、搬送車に関する技術が開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1の搬送設備(100)は、走行経路(1)に沿って配置された走行レール(2)と、走行経路(1)に沿って走行する搬送車(物品搬送車3)とを備えている。また、搬送設備(100)には、走行経路(1)に沿って複数の物品処理部(P)が設けられている。搬送車は、走行レール(2)に案内されて走行する走行部(9)と、走行部(9)に上側から支持された車体(搬送車本体10)とを備えている。車体は、物品を吊り下げ支持する物品支持部と、物品支持部を昇降させるアクチュエーターとを備えている。搬送車は、走行経路(1)を走行すると共に、物品支持部を昇降させることで、複数の物品処理部(P)に対して物品を搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-003858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで特許文献1のような搬送車では、適正に物品を搬送するために、搬送中における走行部の状態や車体の動き(例えば、振動等)等を示す車両情報を把握しておくことが望ましい。そのため、例えば、搬送車に、走行部の状態や車体の動き等を検出するためのセンサや、検出結果を記録する記録装置等を設けることが考えられる。しかし、全ての搬送車にこのようなセンサや装置等の機器を取り付けると、搬送車の台数が多い場合には非常にコストが高くなるという問題がある。一方、一部の搬送車のみにこのような機器を取り付ける場合、機器の有無による搬送車の構成の相違により、搬送車の組み立て工程の複雑化や、メンテナンス性の低下が問題となる。
【0006】
そこで、組付けが容易であってメンテナンス性も高い構成で搬送車の車両情報を適切に取得可能な技術の提供が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る搬送車は、物品を搬送する搬送車であって、
走行する走行部と、前記走行部に支持され、前記物品を収容する収容部を備えた車体と、情報通信ユニットと、を備え、
前記走行部の走行方向における一方側を走行方向第1側として、
前記車体は、前記収容部に対して前記走行方向第1側から対向する第1壁部と、前記第1壁部よりも前記走行方向第1側に突出するように配置された第1バンパ部と、を備え、
前記情報通信ユニットは、
前記車体の動きを検出するセンサと、少なくとも前記走行部と通信する通信装置と、前記センサによる検出データ及び前記通信装置により取得した取得データを記録するための記録装置と、を備え、
前記第1壁部に対して着脱可能に取り付けられ、
前記第1バンパ部における前記走行方向第1側の端部と前記第1壁部との前記走行方向の間に配置されている。
【0008】
本構成によれば、情報通信ユニットを備えることにより、車体の動きや走行部の状態等を示す車両情報をデータとして随時取得して記録することができる。従って、搬送車の車両情報を容易に収集することができる。
また本構成によれば、このような情報通信ユニットが、作業者にとって比較的作業し易い第1壁部に対して着脱可能に取り付けられているため、搬送車に情報通信ユニットを取り付けるか否かを選択可能であり、搬送車が情報通信ユニットを備えるか否かによって搬送車の製造工程で用いられる部品及び搬送車自体を構成する部品の相違も、少なく抑えることができる。また、搬送車の使用開始後に情報通信ユニットを取り付ける作業を容易に行うことができると共に、情報通信ユニットに不具合等が生じた場合には、情報通信ユニットを取り外す作業も容易に行うことができるため、搬送車のメンテナンス性を高めることができる。
更に本構成によれば、情報通信ユニットは、第1バンパ部における走行方向第1側の端部よりも内側(第1壁部側)に配置される。従って、情報通信ユニットを衝撃等から保護することが可能である。
【0009】
搬送車のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
搬送車の正面図
搬送車の側面図
制御ブロック図
情報通信ユニット、第1バンパ部、及び第1壁部の配置を示す平面図
情報通信ユニット、第1バンパ部、及び第1壁部の配置を示す正面図
情報通信ユニット、第1バンパ部、及び第1壁部の配置を示す側面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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