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公開番号2025088362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203029
出願日2023-11-30
発明の名称空気入りタイヤ
出願人株式会社ブリヂストン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60C 9/22 20060101AFI20250604BHJP(車両一般)
要約【課題】高速走行時の耐久性に優れる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決するため、本発明は、トロイド状に延びるラジアルカーカス3と、該カーカス3のクラウン部4の外周側に位置し、コードをゴム被覆してなる少なくとも2層のベルト層5a、5bからなるベルト6と、該ベルト6のタイヤ径方向外側に位置し、略タイヤ周方向に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層のベルト補強層7と、を備える空気入りタイヤ1であって、タイヤ幅方向断面で見て、前記ベルト補強層7をセンター領域W1とショルダー領域W2とに区分したとき、前記ベルト補強層7の単位幅あたりの剛性(コードの弾性率×打込数)の、前記センター領域W1と前記ショルダー領域W2との比(ショルダー領域の剛性/センター領域の剛性)が、2.05~12.00であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トロイド状に延びるラジアルカーカスと、該カーカスのクラウン部外周側に位置し、コードをゴム被覆してなる少なくとも2層のベルト層からなるベルトと、該ベルトのタイヤ径方向外側に位置し、略タイヤ周方向に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層のベルト補強層と、を備える空気入りタイヤであって、
タイヤ幅方向断面で見て、前記ベルト補強層をセンター領域とショルダー領域とに区分したとき、前記ベルト補強層の単位幅あたりの剛性(コードの弾性率×打込数)の、前記センター領域と前記ショルダー領域との比(ショルダー領域の剛性/センター領域の剛性)が、2.05~12.00であることを特徴とする、空気入りタイヤ。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記ベルト補強層は、前記センター領域と前記ショルダー領域とで、異なる材質のコードが用いられたことを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記ベルト補強層は、前記ショルダー領域を構成するコードが、前記センター領域を構成するコードコードよりも弾性率が高いことを特徴とする、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記ベルト補強層は、前記センター領域と前記ショルダー領域のいずれも、ポリエチレンテレフタレート(PET)コードが用いられたことを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記ベルト補強層は、前記ショルダー領域を構成するコードの打込数が、前記センター領域を構成するコードコードの打込数よりも大きいことを特徴とする、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記ベルト補強層は、前記ショルダー領域を構成するコードの撚り数が、前記センター領域を構成するコードコードの撚り数よりも大きいことを特徴とする、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記ベルト補強層は、1層のベルト補強層から構成されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記ベルト補強層は、前記ベルトの幅方向中央部を覆うセンター部ベルト補強層と、前記ベルトの端部を覆うショルダー部ベルト補強層と、からなることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年の車両の高級化、高品質化に伴い、特に乗用車においては高速走行時の耐久性の改良が急激に進みつつあり、タイヤにおいても高速耐久性が求められている。
【0003】
ここで、タイヤの高速走行時の耐久性を向上する方法としては、様々な手法が考案されているが、その一つとして高剛性繊維であるポリエチレンテレフタレートからなるコードをゴム引きし、交差ベルト層(主ベルト)の上部に螺旋状に巻き付けてベルト補強層を形成してベルト部の振動を抑える手法が知られている。ただし、この手法は、さらに高速走行時の耐久性を改良する余地があった。
【0004】
さらに高速走行時の耐久性を改良するためには、高剛性のベルト補強層をベルト端部のみに配置し、ベルト中央部にベルト補強層を設けない技術が挙げられる。ただし、この技術についても、耐久性を改良する余地があった。
【0005】
また、特許文献1~3には、ロードノイズの低減と転がり抵抗の低減との両立を目的として、ベルト端部にポリエチレン-2,6-ナフタレート等の高剛性のベルト補強層を配置し、ナイロン6,6等の低剛性のベルト補強層をベルト中央部に設置する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-208212号公報
特開2003-320813号公報
特開2004-224074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1~3のような構造のベルト補強層を有するタイヤについても、高速走行時の耐久性においてさらなる改善が望まれていた。
また、ナイロン6,6等の剛性が過度に低い繊維をベルト中央部の補強層に適用した場合、高速走行時の遠心力によるタイヤの径成長の量がベルト端部に比べてベルト中央部で著しく大きくなるため、トレッド中央部の接地長が極端に長くなり、トレッド幅方向外側部の接地長が極端に短くなるため、高速耐久性や操縦安定性が大幅に低下することも考えられた。
【0008】
そのため、本発明の目的は、高速走行時の耐久性に優れる空気入りタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、トロイド状に延びるラジアルカーカスと、該カーカスのクラウン部外周側に位置し、コードをゴム被覆してなる少なくとも2層のベルト層からなるベルトと、該ベルトのタイヤ径方向外側に位置し、略タイヤ周方向に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層のベルト補強層と、を備える空気入りタイヤについて、上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、タイヤ幅方向断面で見て、前記ベルト補強層をセンター領域とショルダー領域とに区分したときの、ベルト補強層の単位幅あたりの剛性について、前記センター領域と前記ショルダー領域との比を特定範囲に制御することによって、高速走行時の耐久性を高めることができることを見出した。
【0010】
上記課題を解決する本発明の要旨構成は、以下の通りである。
(1)トロイド状に延びるラジアルカーカスと、該カーカスのクラウン部外周側に位置し、コードをゴム被覆してなる少なくとも2層のベルト層からなるベルトと、該ベルトのタイヤ径方向外側に位置し、略タイヤ周方向に延びるコードをゴム被覆してなる少なくとも1層のベルト補強層と、を備える空気入りタイヤであって、
タイヤ幅方向断面で見て、前記ベルト補強層をセンター領域とショルダー領域とに区分したとき、前記ベルト補強層の単位幅あたりの剛性(コードの弾性率×打込数)の、前記センター領域と前記ショルダー領域との比(ショルダー領域の剛性/センター領域の剛性)が、2.05~12.00であることを特徴とする、空気入りタイヤ。
上記構成を具える空気入りタイヤは、高速走行時の耐久性に優れる。
(【0011】以降は省略されています)

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