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公開番号
2025089255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2024177558
出願日
2024-10-10
発明の名称
ローラハース式焼成炉
出願人
東海高熱工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F27B
9/24 20060101AFI20250605BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】処理物の焼結が不十分であることに起因する製品不良を抑制可能なローラハース式焼成炉の提供。
【解決手段】異なる焼結温度の2つの部材で構成された処理物を複数の搬送ローラで構成された搬送路上にて昇温帯と保持帯の順に搬送させ焼成するローラハース式焼成炉であって、前記昇温帯の第1ストッパーと前記保持帯の第2ストッパーを備え、前記処理物の低温側の焼結温度に対応した第1温度となるまで前記搬送路に進入した前記第1ストッパーにより前記処理物の搬送を停止し、前記処理物の温度が前記第1温度以上となった場合に前記第1ストッパーが前記搬送路から退避し搬送停止が解除し、前記処理物の高温側の焼結温度に対応した第2温度となるまで前記搬送路に進入した前記第2ストッパーにより前記処理物の搬送を停止し、前記処理物の温度が前記第2温度以上となった場合に前記第2ストッパーが前記搬送路から退避して搬送停止が解除する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに異なる焼結温度を有する2つの部材で構成された処理物を、複数の搬送ローラで構成された搬送路上において、昇温帯及び保持帯の順に搬送させて焼成するローラハース式焼成炉であって、
前記昇温帯に設けられる第1ストッパーと、
前記保持帯に設けられる第2ストッパーと、
を備え、
前記処理物の温度が低い側の焼結温度に対応した第1温度となるまで、前記搬送路に進入した前記第1ストッパーによって、前記処理物の搬送が停止し、前記処理物の温度が前記第1温度以上となった場合に、前記第1ストッパーが前記搬送路から退避して搬送停止が解除され、
前記処理物の温度が高い側の焼結温度に対応した第2温度となるまで、前記搬送路に進入した前記第2ストッパーによって、前記処理物の搬送が停止し、前記処理物の温度が前記第2温度以上となった場合に、前記第2ストッパーが前記搬送路から退避して搬送停止が解除される、ローラハース式焼成炉。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記搬送路を構成する複数の搬送ローラのうち、前記第1ストッパーから前記第2ストッパーまでの高速搬送領域に設けられた高速搬送ローラは、前記昇温帯及び前記保持帯における前記高速搬送領域以外の領域に設けられた前記搬送ローラよりも、前記処理物を高速で搬送する、
請求項1に記載のローラハース式焼成炉。
【請求項3】
前記高速搬送ローラの駆動機構は、
前記高速搬送ローラの長手方向端部に同軸上に取り付けられた第1マグネットギアと、
前記第1マグネットギアと接触しない位置に設けられた第2マグネットギアと、を有し、
前記第1マグネットギアと前記第2マグネットギアとは、回転軸方向が直交する位置に設けられ、
前記第2マグネットギアが駆動することによって、前記第1マグネットギアが回転して、前記高速搬送ローラが駆動する、
請求項2に記載のローラハース式焼成炉。
【請求項4】
前記高速搬送ローラの支持機構は、
前記高速搬送ローラの上方に配置されて前記高速搬送ローラと接触するベアリングと、
前記ベアリングに取り付けられ、上下動可能な板部と、
前記板部の上面に設けられ、上下方向に延びる弾性体と、を有し、
前記弾性体は、前記高速搬送ローラの上方への変位に伴って前記板部を介して圧縮されることに応じて、前記ベアリングを前記高速搬送ローラに押圧させる付勢力を発生する、
請求項3に記載のローラハース式焼成炉。
【請求項5】
前記処理物は、ニッケルとチタン酸バリウムとが積層した積層セラミックコンデンサーである、
請求項1ないし4のいずれか1つに記載のローラハース式焼成炉。
【請求項6】
前記高速搬送ローラは、大径ローラ部と、前記大径ローラ部よりも外径が小さい第1小径ローラ部とを有し、
前記第1小径ローラ部は炉内に位置しており、前記大径ローラ部は前記第1小径ローラ部の両端から延びている、
ことを特徴とする請求項2に記載のローラハース式焼成炉。
【請求項7】
前記第1小径ローラ部は、前記大径ローラ部よりも真円度が小さい、
ことを特徴とする請求項6に記載のローラハース式焼成炉。
【請求項8】
前記大径ローラ部の端部には、前記大径ローラ部よりも真円度が小さい第2小径ローラ部が形成されており、
前記第2小径ローラ部は、回転可能に支持機構に支持されている、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のローラハース式焼成炉。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローラハース式焼成炉に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
セラミック成形体などの処理物を連続的に焼成するローラハース式焼成炉が知られている。この種の焼成炉には、搬送方向上流から下流に向かって昇温帯、保持帯及び冷却帯がこの順序で配置されている(例えば、特許文献1参照)。処理物は、昇温帯において比較的低温で加熱・焼成された後、保持帯において比較的高温で加熱・焼成され、冷却帯で冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平06-323739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
セラミック成形体の中には、焼結温度が異なる2種類の部材で主に構成されているものがある。例えば、一般的な積層セラミックコンデンサー(MLCC)は、ニッケルとチタン酸バリウムとが積層した構造を有しているが、ニッケルは焼結温度が800℃前後であるのに対し、チタン酸バリウムは焼結温度が1300℃前後である。このような製品を製造するためには、まず、昇温帯において、焼結温度が低い部材が焼結可能な温度まで処理物を温めた後、保持帯において、焼結温度が高い部材が焼結可能な温度まで処理物を温める。これにより、製品を構成する、焼結温度が異なる部材を、それぞれ焼結させることができる。
【0005】
しかしながら、従来のローラハース式焼成炉では、処理物の搬送を停止することなく、昇温帯及び保持帯での焼結を行っていた。この場合、処理物の温度が十分に高まっていないにも関わらず、処理物が昇温帯や保持帯から搬出されるおそれがある。かかる場合には、製品が十分に焼結されておらず、製品不良が生じる可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は、処理物の焼結が不十分であることに起因する製品不良を抑制することができるローラハース式焼成炉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、(1)互いに異なる焼結温度を有する2つの部材で構成された処理物を、複数の搬送ローラで構成された搬送路上において、昇温帯及び保持帯の順に搬送させて焼成するローラハース式焼成炉であって、前記昇温帯に設けられる第1ストッパーと、前記保持帯に設けられる第2ストッパーと、を備え、前記処理物の温度が低い側の焼結温度に対応した第1温度となるまで、前記搬送路に進入した前記第1ストッパーによって、前記処理物の搬送が停止し、前記処理物の温度が前記第1温度以上となった場合に、前記第1ストッパーが前記搬送路から退避して搬送停止が解除され、前記処理物の温度が高い側の焼結温度に対応した第2温度となるまで、前記搬送路に進入した前記第2ストッパーによって、前記処理物の搬送が停止し、前記処理物の温度が前記第2温度以上となった場合に、前記第2ストッパーが前記搬送路から退避して搬送停止が解除される、ローラハース式焼成炉。
【0008】
(2)前記搬送路を構成する複数の搬送ローラのうち、前記第1ストッパーから前記第2ストッパーまでの高速搬送領域に設けられた高速搬送ローラは、前記昇温帯及び前記保持帯における前記高速搬送領域以外の領域に設けられた前記搬送ローラよりも、前記処理物を高速で搬送する、(1)に記載のローラハース式焼成炉。
【0009】
(3)前記高速搬送ローラの駆動機構は、前記高速搬送ローラの長手方向端部に同軸上に取り付けられた第1マグネットギアと、前記第1マグネットギアと接触しない位置に設けられた第2マグネットギアと、を有し、前記第1マグネットギアと前記第2マグネットギアとは、回転軸方向が直交する位置に設けられ、前記第2マグネットギアが駆動することによって、前記第1マグネットギアが回転して、前記高速搬送ローラが駆動する、(2)に記載のローラハース式焼成炉。
【0010】
(4)前記高速搬送ローラの支持機構は、前記高速搬送ローラの上方に配置されて前記高速搬送ローラと接触するベアリングと、前記ベアリングに取り付けられ、上下動可能な板部と、前記板部の上面に設けられ、上下方向に延びる弾性体と、を有し、前記弾性体は、前記高速搬送ローラの上方への変位に伴って前記板部を介して圧縮されることに応じて、前記ベアリングを前記高速搬送ローラに押圧させる付勢力を発生する、(3)に記載のローラハース式焼成炉。
(【0011】以降は省略されています)
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