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公開番号2025089701
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204483
出願日2023-12-04
発明の名称サスペンションアッセンブリおよびディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G11B 21/21 20060101AFI20250609BHJP(情報記憶)
要約【課題】配線部材に対して磁気ヘッドを安定して接合することが可能なサスペンションアッセンブリおよびこれを備えるディスク装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、サスペンションアッセンブリは、支持板と、磁気ヘッドが搭載されるタング部と前記タング部に接続されたアウトリガとを有する弾性変形可能なジンバル部を具備し、前記支持板の上に設けられた配線部材と、前記アウトリガと前記支持板との間の隙間に充填されダンパを形成した粘弾性材料と、を備えている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
支持板と、
磁気ヘッドが搭載されるタング部と前記タング部に接続されたアウトリガとを有する弾性変形可能なジンバル部を具備し、前記支持板の上に設けられた配線部材と、
前記アウトリガと前記支持板との間の隙間に充填されダンパを形成した粘弾性材料と、
を備えるサスペンションアッセンブリ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記アウトリガは、前記支持板に重なって位置する重畳部と、前記重畳部に設けられ前記支持板に対向する透孔と、を含み、
前記粘弾性材料は、前記重畳部と前記支持板との間の隙間および前記透孔に充填されている、請求項1に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項3】
前記重畳部は、前記アウトリガの他の部分の幅よりも広い幅を有している、請求項2に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項4】
前記支持板は、前記アウトリガの前記重畳部と対向する位置に設けられ前記粘弾性材料の広がりを規制する凹所を有している、請求項3に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項5】
前記アウトリガは、前記タング部に対して基端側に位置する根元部と前記タング部に対して先端側に位置する先端部とを有し、前記根元部は前記重畳部を構成している、請求項2に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項6】
前記アウトリガは、前記タング部に対して基端側に位置する根元部と前記タング部に対して先端側に位置する先端部とを有し、前記先端部は前記重畳部を構成している、請求項2に記載のサスペンションアッセンブリ。
【請求項7】
記録層を有するディスク状の記録媒体と、
サスペンションアッセンブリを有するヘッドアクチュエータと、を備え、
前記サスペンションアッセンブリは、
支持板と、
磁気ヘッドが搭載されるタング部と前記タング部に接続されたアウトリガとを有する弾性変形可能なジンバル部を具備し、前記支持板の上に設けられた配線部材と、
前記アウトリガと前記支持板との間の隙間に充填されダンパを形成した粘弾性材料と、
を備えている、ディスク装置。
【請求項8】
前記アウトリガは、前記支持板に重なって位置する重畳部と、前記重畳部に設けられ前記支持板に対向する透孔と、を含み、
前記粘弾性材料は、前記重畳部と前記支持板との間の隙間および前記透孔に充填されている、請求項7に記載のディスク装置。
【請求項9】
前記重畳部は、前記アウトリガの他の部分の幅よりも広い幅を有している、請求項8に記載のディスク装置。
【請求項10】
前記支持板は、前記アウトリガの前記重畳部と対向する位置に設けられ前記粘弾性材料の広がりを規制する凹所を有している、請求項9に記載のディスク装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、サスペンションアッセンブリおよびこれを備えるディスク装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
ディスク装置として、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)は、筐体内に回転自在に配設された複数枚の磁気ディスクと、磁気ディスクに対して情報のリード、ライトを行う複数の磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動可能に支持したヘッドアクチュエータと、を備えている。
ヘッドアクチュエータは、先端部に磁気ヘッドを支持している複数本のサスペンションアッセンブリ(ジンバルアッセンブリと称する場合もある)を有している。サスペンションアッセンブリは、金属の支持板からなるサスペンションと、サスペンションの上に設けられたフレキシャ(配線部材)と、を有している。フレキシャは、変位自在なジンバル部を有し、このジンバル部に磁気ヘッドが搭載されている。また、近年、フレキシャの上に、ピエゾ素子等の圧電素子が実装され、マイクロアクチュエータを構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第8,369,046号明細書
米国特許第1,074,565号明細書
米国特許出願公開第2023/0197110号明細書
米国特許第11,170,822号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、ジンバル部は、弾性変形可能なアウトリガを有し、アウトリガにより磁気ヘッドを変位可能に支持している。このようなサスペンションアッセンブリでは、磁気ヘッドの位置決め動作の際、ジンバル部にねじれモードが発生する。ねじれモードは、一般的に、10KHz前後に発生する振動モードであり、発振すると磁気ヘッドの位置決め精度が悪化する。
この発明の実施形態の課題は、ヘッドの位置決め精度の向上を図ることが可能なサスペンションアッセンブリおよびディスク装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、サスペンションアッセンブリは、支持板と、磁気ヘッドが搭載されるタング部と前記タング部に接続されたアウトリガとを有する弾性変形可能なジンバル部を具備し、前記支持板の上に設けられた配線部材と、前記アウトリガと前記支持板との間の隙間に充填されダンパを形成した粘弾性材料と、を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)を示す斜視図。
図2は、前記HDDのアクチュエータアッセンブリを示す斜視図。
図3は、前記アクチュエータアッセンブリの1つのヘッドサスペンションアッセンブリを示す平面図。
図4は、前記サスペンションアッセンブリの先端部を拡大して示す平面図。
図5は、粘弾性材料を充填する前の、ジンバル部のアウトリガの根元部分を示す平面図。
図6は、粘弾性材料を充填した後の、ジンバル部のアウトリガの根元部分を示す平面図。
図7は、前記サスペンションアッセンブリの先端部およびジンバル部を模式的に示す側面図。
図8は、ダンパを有する本実施形態に係るサスペンションアッセンブリとダンパ無しの比較例に係るサスペンションアッセンブリとの振動特性を比較して示す図。
図9は、第2実施形態に係るHDDのサスペンションアッセンブリの先端部を拡大して示す平面図。
図10は、第2実施形態に係るHDDにおいて、粘弾性材料を充填する前の、ジンバル部のアウトリガの先端部部分を示す平面図。
図11は、第2実施形態に係るHDDにおいて、粘弾性材料を充填した後の、ジンバル部のアウトリガの先端部部分を示す平面図。
図12は、第2実施形態に係るHDDにおいて、前記サスペンションアッセンブリの先端部およびジンバル部を模式的に示す側面図。
図13は、第3実施形態に係るHDDにおいて、サスペンションアッセンブリの粘弾性材料の充填部を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら、実施形態に係るディスク装置ついて説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の大きさ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0008】
(第1実施形態)
ディスク装置として、第1実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。
図1は、トップカバーを分解して示す第1実施形態に係るHDDの斜視図である。
図示のように、HDDは、矩形状の筐体10を備えている。筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、トップカバー14と、を有している。ベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁12aの周縁に沿って立設された複数の側壁12bとを有し、例えば、アルミニウムにより一体に成形されている。トップカバー14は、例えば、ステンレスにより矩形板状に形成されている。トップカバー14は、複数のねじ13によりベース12の側壁12b上にねじ止めされ、ベース12の上部開口を閉塞する。
【0009】
筐体10内には、ディスク状の記録媒体として複数枚の磁気ディスク18、および磁気ディスク18を支持および回転させるスピンドルモータ19が設けられている。スピンドルモータ19は、底壁12aに配設されている。各磁気ディスク18は、非磁性体、例えば、ガラスあるいはアルミニウムからなる、例えば、直径96mm(3.5インチ)の円板状に形成され、基板と、基板の上面および/または下面に形成された磁気記録層とを有している。磁気ディスク18は、スピンドルモータ19の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合され、更に、クランプばね20によりクランプされている。これにより、磁気ディスク18は、ベース12の底壁12aと平行に位置した状態に支持されている。複数枚の磁気ディスク18は、スピンドルモータ19により所定の回転数で回転される。
本実施形態においては、例えば、5枚の磁気ディスク18が筐体10内に配置されているが、磁気ディスク18の枚数はこれに限らず、4枚以下、あるいは、6枚以上としてもよい。
【0010】
筐体10内には、磁気ディスク18に対して情報のライト、リードを行なう複数の磁気ヘッド17、および、これらの磁気ヘッド17を磁気ディスク18に対して移動自在に支持したアクチュエータアッセンブリ22が設けられている。また、筐体10内には、アクチュエータアッセンブリ22を回動および位置決めするボイスコイルモータ(VCM)24、磁気ヘッド17が磁気ディスク18の最外周に移動した際、磁気ヘッド17を磁気ディスク18から離間したアンロード位置に保持するランプロード機構25、および変換コネクタ等の電子部品が実装された基板ユニット(FPCユニット)21が設けられている。アクチュエータアッセンブリ22およびVCM24は、ヘッドアクチュエータを構成している。ランプロード機構25は、ベース12に設けられたランプと、アクチュエータアッセンブリ22に設けられたリフトタブとを有している。
(【0011】以降は省略されています)

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