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公開番号2025089822
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204722
出願日2023-12-04
発明の名称継電器とその継電器の製造方法
出願人株式会社デンソーエレクトロニクス
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類H01H 1/06 20060101AFI20250609BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】接点間の接触不良の発生を抑制することが可能な継電器を提供する。
【解決手段】可動接点表面321は固定接点表面311に対し第1方向D1に接離動作させられる。そして、固定接点表面311には、接点軸線Cpcの径方向のうちの1つの方向である溝延伸方向Dsへ延伸する溝形状を成して窪んだ凹部312が形成されている。そのため、固定接点表面311と可動接点表面321との間において、例えば凹部312が形成されている領域内でガラス繊維等の異物が介在したとしても、その異物は凹部312内へ入り込むので、固定接点表面311と可動接点表面321とを離れさせるようには作用しにくい。従って、固定接点表面311と可動接点表面321との何れもが凹凸形状を含まない平面状である場合と比較して、異物に起因した固定接点31と可動接点32との接触不良の発生を抑制することが可能である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
通電経路を開閉する継電器であって、
一軸線(Cpc)を中心として形成され該一軸線の軸方向(D1)を向いた第1接点表面(311)を有し前記通電経路の一部を構成する第1接点部(31)と、
前記第1接点表面に対向する第2接点表面(321)を有し前記通電経路の一部を構成する第2接点部(32)とを備え、
前記第1接点表面と前記第2接点表面との一方は他方に対し接離動作させられ、
前記第1接点表面には、前記一軸線の径方向(Drpc)へ延伸する溝形状を成して窪んだ凹部(312)が形成されている、継電器。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記第1接点部と前記第2接点部との一方(32)が連結された接点連結部(301a)と、前記軸方向に交差する交差方向(D2)へ前記接点連結部から離れて配置された支持基部(291)とを有し、前記支持基部を支点として揺動可能に設けられた揺動部(29、301)を備え、
前記接離動作は前記揺動部が揺動することによって行われ、
前記凹部の前記溝形状は前記交差方向へ延伸している、請求項1に記載の継電器。
【請求項3】
一軸線(Cpc)を中心として形成され該一軸線の軸方向(D1)を向いた第1接点表面(311)を有し通電経路の一部を構成する第1接点部(31)と、
前記第1接点表面に対向する第2接点表面(321)を有し前記通電経路の一部を構成する第2接点部(32)とを備え、
前記第1接点表面と前記第2接点表面との一方が他方に対し接離動作させられる継電器の製造方法であって、
前記第1接点部になる接点部品(35)と、該接点部品が取り付けられる接点台座(41)とを準備すること(S01)と、
前記接点台座に前記接点部品を組み合わせた状態でカシメ加工を行うことにより、前記接点台座に固定された前記カシメ加工後の前記接点部品である前記第1接点部を得ること(S03)とを含み、
前記第1接点部を得ることでは、前記カシメ加工中に、前記第1接点表面に接触する金型(62)を該第1接点表面に押し付けることによって、前記一軸線の径方向(Drpc)へ延伸する溝形状を成して窪んだ凹部(312)を前記第1接点表面に形成する、継電器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、通電経路を開閉する継電器とその継電器の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
この種の従来の継電器では、固定接点に対向配置された可動接点がその固定接点に対し接離動作させられることにより、通電経路が開閉させられる。そして、その固定接点と可動接点とのそれぞれの接点表面は平面状または僅かに張り出した球面状を成している。そのため、その固定接点と可動接点との接点表面の間にガラス繊維等の異物が介在すると、固定接点と可動接点との接触不良すなわち接点接触不良が発生するおそれがある。
【0003】
これに対し、特許文献1には、その接点接触不良の発生を抑制することが可能な電磁継電器が開示されている。
【0004】
具体的に、特許文献1の電磁継電器は、電磁石と、その電磁石に発生する磁力により変位する接極子と、可動接点が設けられている可動バネと、第1固定接点が設けられている第1接点片と第2固定接点が設けられている第2接点片とを有する固定バネとを備える。その固定バネは、第1固定接点及び第2固定接点が可動接点に対向するように設けられている。更に、特許文献1の電磁継電器は連結部材を備え、その連結部材は接極子と可動バネとを連結し、その接極子に連動して可動バネを変位させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-6209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の電磁継電器では接点接触不良の発生を抑制することは可能であるが、そのためには、1つの可動接点に対し2つの固定接点を設けるという特有の機械的構造が必要とされる。これでは接点間の接触不良対策として汎用性が低く、継電器における接点間の接触不良対策として、別の対策が必要であった。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
【0007】
本開示は上記点に鑑みて、特許文献1とは異なる構造によって接点接触不良の発生を抑制することが可能な継電器、およびその継電器の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本開示の1つの観点による継電器は、
通電経路を開閉する継電器であって、
一軸線(Cpc)を中心として形成されその一軸線の軸方向(D1)を向いた第1接点表面(311)を有し通電経路の一部を構成する第1接点部(31)と、
第1接点表面に対向する第2接点表面(321)を有し通電経路の一部を構成する第2接点部(32)とを備え、
第1接点表面と第2接点表面との一方は他方に対し接離動作させられ、
第1接点表面には、上記一軸線の径方向(Drpc)へ延伸する溝形状を成して窪んだ凹部(312)が形成されている。
【0009】
このようにすれば、第1接点表面と第2接点表面との間において、例えば凹部が形成されている領域内でガラス繊維等の異物が介在したとしても、その異物は凹部内へ入り込むので、第1接点表面と第2接点表面とを離れさせるようには作用しにくい。従って、例えば凹部が無く第1接点表面と第2接点表面との何れもが平面状である場合と比較して、異物に起因した第1接点部と第2接点部との接触不良の発生すなわち接点接触不良の発生を抑制することが可能である。
【0010】
また、本開示の別の観点による継電器の製造方法は、
一軸線(Cpc)を中心として形成されその一軸線の軸方向(D1)を向いた第1接点表面(311)を有し通電経路の一部を構成する第1接点部(31)と、
第1接点表面に対向する第2接点表面(321)を有し通電経路の一部を構成する第2接点部(32)とを備え、
第1接点表面と第2接点表面との一方が他方に対し接離動作させられる継電器の製造方法であって、
第1接点部になる接点部品(35)と、その接点部品が取り付けられる接点台座(41)とを準備すること(S01)と、
接点台座に接点部品を組み合わせた状態でカシメ加工を行うことにより、接点台座に固定されたカシメ加工後の接点部品である第1接点部を得ること(S03)とを含み、
第1接点部を得ることでは、カシメ加工中に、第1接点表面に接触する金型(62)をその第1接点表面に押し付けることによって、上記一軸線の径方向(Drpc)へ延伸する溝形状を成して窪んだ凹部(312)を第1接点表面に形成する。
(【0011】以降は省略されています)

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