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公開番号
2025090055
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205028
出願日
2023-12-05
発明の名称
耐震壁構造
出願人
株式会社鴻池組
代理人
弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
E04B
1/61 20060101AFI20250610BHJP(建築物)
要約
【課題】複数の壁筋とそれと同程度の鉄筋量を有する1本の集約筋とをあき重ね継手によって離間接続することによって、集約筋を上下階で分割して配筋する必要がなく、梁内の過密配筋を防ぎ、コストダウンを図ることができる耐震壁構造を提供する。
【解決手段】壁縦筋1および壁横筋2がダブル配筋またはシングル配筋された上階壁躯体6aと、壁縦筋3および壁横筋4がダブル配筋またはシングル配筋された下階壁躯体6bと、上階壁躯体6aと下階壁躯体6bとの間に位置する梁躯体8とから構成される耐震壁構造において、上階壁躯体6aから下階壁躯体6bまで梁躯体8を貫通するシングル配筋の集約筋5が配筋され、集約筋5と上階壁躯体6aの壁縦筋1および集約筋5と下階壁躯体6bの壁縦筋3とがそれぞれあき重ね継手方式で離間接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
壁縦筋および壁横筋がダブル配筋またはシングル配筋された上階壁躯体と、壁縦筋および壁横筋がダブル配筋またはシングル配筋された下階壁躯体と、前記上階壁躯体と前記下階壁躯体との間に位置する梁躯体とから構成される耐震壁構造において、
前記上階壁躯体から前記下階壁躯体まで前記梁躯体を貫通するシングル配筋の集約筋が配筋され、前記集約筋と前記上階壁躯体の壁縦筋および前記集約筋と前記下階壁躯体の壁縦筋とがそれぞれあき重ね継手方式で離間接続されていることを特徴とする耐震壁構造。
ここで、集約筋とは、前記上階壁躯体または前記下階壁躯体内に配筋される複数の壁縦筋の強度と断面積を考慮した鉄筋量に対し、前記複数の壁縦筋の本数より少ない本数で同等以上の鉄筋量となる鉄筋をいうものとする。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
請求項1記載の耐震壁構造において、前記上階壁縦筋の鉄筋量が前記下階壁縦筋の鉄筋量より少なく、前記集約筋の鉄筋量が前記上階壁縦筋の鉄筋量と同等以上であり、かつ前記下階壁縦筋の鉄筋量より少ないことを特徴とする耐震壁構造。
【請求項3】
請求項1記載の耐震壁構造において、前記集約筋と前記上階壁縦筋の鉄筋量の比率が1~1.4:1であることを特徴とする耐震壁構造。
【請求項4】
請求項1記載の耐震壁構造において、前記集約筋と前記上階壁縦筋の本数の比率が1:2~4であることを特徴とする耐震壁構造。
【請求項5】
請求項2記載の耐震壁構造において、前記上階壁縦筋の配筋間隔が前記下階壁縦筋の配筋間隔より大きいことを特徴とする耐震壁構造。
【請求項6】
請求項1記載の耐震壁構造において、前記集約筋は、均等間隔に配筋されていることを特徴とする耐震壁構造。
【請求項7】
壁縦筋および壁横筋がダブル配筋またはシングル配筋された上階壁躯体と、壁縦筋および壁横筋がダブル配筋またはシングル配筋された下階壁躯体と、前記上階壁躯体と前記下階壁躯体との間に位置する梁躯体と、前記上階壁躯体と前記下階壁躯体と前記梁躯体の側方に位置する柱躯体とから構成される耐震壁構造において、前記上階壁躯体および前記下階壁躯体から前記柱躯体にかけてシングル配筋の横方向集約筋が配筋されていることを特徴とする耐震壁構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐震壁構造において、複数の壁筋とそれと同程度の鉄筋量(=強度×断面積)を有する1本の集約筋とを「あき重ね継手」によって離間接続する耐震壁構造に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の鉄筋コンクリート造耐震壁における一般的な配筋方法を図11に示す。
以下の手順で配筋する。
(1) 下階壁縦筋および壁横筋を配筋する。この時、壁縦筋は梁底より定着長だけ突出している。
(2) 梁筋を配筋する。この時、梁底より定着長だけ突出している下階壁縦筋が邪魔になる。
(3) 差し筋を配筋する。この段階で一旦コンクリートを打設する。
(4) 上階壁縦筋および壁横筋を配筋する。差し筋と上階壁縦筋は、重ね継手で接続する。
【0003】
従来工法の問題点を図12に示した。梁が鉄骨鉄筋コンクリート構造の場合、芯鉄骨と壁鉄筋、芯鉄骨と差し筋が干渉し、配筋が困難になる。こうした問題に対して、芯鉄骨のフランジに孔を設けたり、壁縦筋や差し筋を折り曲げ加工したりする、といった対処方法が考えられるが、いずれも手間がかかる。
【0004】
また、梁貫通孔と壁縦筋、梁貫通孔と差し筋が干渉し、梁貫通孔の設置が困難になるという問題点に対しては、壁縦筋や差し筋を折り曲げ加工して対処するが、手間がかかる。
【0005】
また、下階壁縦筋・梁筋・差し筋・床筋が交錯し、梁内の配筋が複雑で密になってしまうため、壁コンクリートを密実に打設するのが困難になる。下階壁縦筋が梁底から突出していることが多く、梁筋設置時に邪魔になる。
【0006】
そこで、柱梁架構や耐力壁と梁の構造に関する発明がされており、例えば特許文献1~3、非特許文献1~2記載の発明がある。
【0007】
特許文献1には、一対の鋼管柱と、前記一対の鋼管柱同士を連結する鉄骨梁部材と、前記一対の鋼管柱同士の間に設けられた鉄筋コンクリート壁と、を備え、前記鉄骨梁部材は、コンクリート躯体を備え、前記鉄骨梁部材のコンクリート躯体の少なくとも一つの側面は、前記鉄筋コンクリート壁の内部に設けられる、または、前記鉄筋コンクリート壁と面一であることを特徴とする柱梁架構が記載されている。また、前記鉄筋コンクリート壁の少なくとも1つの縦筋は、前記鉄骨梁部材のコンクリート躯体内に定着される、あるいは、前記鉄骨梁部材のコンクリート躯体を貫通することが開示されている。
【0008】
特許文献2には、鉄筋コンクリート構造壁を形成するダブル配筋された壁鉄筋間にシングル筋による差筋を配置し、鉄筋コンクリート構造フレームを形成する鉄筋の中に差筋を挿入することにより接合する壁鉄筋の定着および継手工法が開示されている。
【0009】
特許文献3には、壁配筋をユニット化した壁メッシュ筋としたうえ、互いの溝底を所定間隔をもって背を向け合わせた一対のチャンネルを鉄骨とし、上端筋を省略した態様でスターラップを組み付けた梁筋を組み、該チャンネル間に縦貫スリットを設けたSRCプレキャストコンクリート梁の縦貫スリットに、梁部を貫通する上端のみに横筋を付けたユニット化した重ね継手筋を持ち込みして、これを介して下位壁メッシュ筋の対上梁定着と上位壁メッシュ筋のアンカー定着部形成と前記スターラップ上端筋の補完をしたうえで、スラブ、梁、壁部のコンクリート一体打設をなすとしたSRCプレキャストコンクリート梁を用いた耐力壁構築方法が開示されている。
【0010】
また、非特許文献1には、鉄筋コンクリート造における耐震壁において、タブル配筋した壁縦筋をこれと同等の断面積を有するシングル配筋に置き換えて、あき重ね継手した場合の継手性能について調べた実験概要と結果が開示されている。非特許文献2には、非特許文献1の要素試験に関するFEM解析を行い、実験と解析の結果の適合性を検討することで、集約筋と壁縦筋の応力伝達機構についての考察が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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