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公開番号
2025091207
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206343
出願日
2023-12-06
発明の名称
リン酸チタン化合物含有粉体及びその製造方法
出願人
株式会社フジミインコーポレーテッド
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
C01B
25/37 20060101AFI20250611BHJP(無機化学)
要約
【課題】有用性の高いリン酸チタン化合物含有粉体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 リン酸チタン化合物を主成分とするリン酸チタン化合物含有粉体であって、前記リン酸チタン化合物が、化学式TiP
2
O
7
で表される化合物、化学式Ti(HPO
4
)
2
で表される化合物及び化学式Ti(HPO
4
)
2
・H
2
Oで表される化合物から成る群から選択される1種以上であり、体積基準の積算厚み分布において小粒径側からの積算頻度が50%となる一次粒子の厚さD
PT
50に対する、体積基準の積算面方向長さ分布において小粒径側からの積算頻度が50%となる一次粒子の面方向長さD
PL
50の比(一次粒子の面方向長さD
PL
50/一次粒子の厚さD
PT
50)で表されるアスペクト比が5以上10以下であり、比表面積が20m
2
/g以上50m
2
/g以下である、リン酸チタン化合物含有粉体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
リン酸チタン化合物を主成分とするリン酸チタン化合物含有粉体であって、
前記リン酸チタン化合物が、化学式TiP
2
O
7
で表される化合物、化学式Ti(HPO
4
)
2
で表される化合物及び化学式Ti(HPO
4
)
2
・H
2
Oで表される化合物から成る群から選択される1種以上であり、
体積基準の積算厚み分布において小粒径側からの積算頻度が50%となる一次粒子の厚さD
PT
50に対する、体積基準の積算面方向長さ分布において小粒径側からの積算頻度が50%となる一次粒子の面方向長さD
PL
50の比(一次粒子の面方向長さD
PL
50/一次粒子の厚さD
PT
50)で表されるアスペクト比が5以上10以下であり、
比表面積が20m
2
/g以上50m
2
/g以下である、リン酸チタン化合物含有粉体。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記D
PL
50が、0.1μm以上1μm未満である、請求項1に記載のリン酸チタン化合物含有粉体。
【請求項3】
固形分濃度を1質量%とした水分散液のpHが4.0以下である、請求項1又は2に記載のリン酸チタン化合物含有粉体。
【請求項4】
固形分濃度を1質量%とした水分散液の電気伝導度が0.2mS/cm以上である、請求項1又は2に記載のリン酸チタン化合物含有粉体。
【請求項5】
前記リン酸チタン化合物が、化学式TiP
2
O
7
で表される化合物及び化学式Ti(HPO
4
)
2
で表される化合物からなる群から選択される1種以上である、請求項1又は2に記載のリン酸チタン化合物含有粉体。
【請求項6】
前記化学式TiP
2
O
7
で表される化合物が非立方晶TiP
2
O
7
である、請求項1又は2に記載のリン酸チタン化合物含有粉体。
【請求項7】
請求項1に記載のリン酸チタン化合物含有粉体の製造方法であって、
チタンとリンとを含有する原料を合成し、反応溶液を得る合成工程を有し、
当該合成工程における反応温度が80℃以上130℃未満であり、反応時間が1時間以上72時間以下である、製造方法。
【請求項8】
前記反応溶液から分取された固体を、200℃以上850℃以下の温度で焼成する焼成工程を有する、請求項7に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リン酸チタン化合物含有粉体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
リン酸チタン化合物には結晶性のものと無定形のものとの2種類が存在するが、結晶性のリン酸チタンは一般に層状構造をとり、リチウムイオン導電体用の原料や肥料用の原料、化粧料や塗料などに添加して使用される添加剤や顔料など様々な分野への応用が検討されている。この結晶性のリン酸チタンは、いくつかの水和物が知られている。また、リン酸チタン化合物の一つであるピロリン酸チタンは、結晶性のリン酸チタンと同様の用途に使用できることが知られている。
【0003】
結晶性のリン酸チタン及びピロリン酸チタンについて、特許文献1には、不溶性層状リン酸チタンの製造方法、及び不溶性層状リン酸チタンの製造と同様の手法にて、反応条件を変更した場合、ピロリン酸チタンが生成されることが開示されている。また、特許文献2には、結晶性リン酸チタンの双晶粒子の製造方法、及び当該双晶粒子を原料とするピロリン酸チタンの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平01-119507号公報
特開2000-007311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、リン酸チタン化合物は、その用途に応じて望ましい形状が存在し、その形状がある程度均一性であることが求められる。しかしながら、特許文献1に記載のピロリン酸チタンの製造方法で得られるピロリン酸チタンは、特定の形状のリン酸チタンを原料として使用していないことから、その形状が不均一であると考えられる。また、特許文献2の製造方法では、疑似球形の粒子形状のリン酸チタンを原料としてピロリン酸チタンを製造することから、球状や疑似球形以外の粒子形状のピロリン酸チタンを製造することは困難である。したがって、リン酸チタン化合物は、均一な形状の粉体を得るという点で改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、粒子が板状の形状であり、高い有用性が期待されるリン酸チタン化合物を含有する粉体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の問題を解決すべく、鋭意研究を行った。その結果、所定のアスペクト比を有し、さらに所定の比表面積を有する、板状のリン酸チタン系化合物により、上記課題が解決されることを見出し、本発明の完成に至った。
【0008】
すなわち、上記諸目的は、下記の構成を有する本発明によって達成でき、本発明は、下記態様及び形態を包含する。
【0009】
本発明の一態様は、
1.リン酸チタン化合物を主成分とするリン酸チタン化合物含有粉体であって、
前記リン酸チタン化合物が、化学式TiP
2
O
7
で表される化合物、化学式Ti(HPO
4
)
2
で表される化合物及び化学式Ti(HPO
4
)
2
・H
2
Oで表される化合物から成る群から選択される1種以上であり、
体積基準の積算厚み分布において小粒径側からの積算頻度が50%となる一次粒子の厚さD
PT
50に対する、体積基準の積算面方向長さ分布において小粒径側からの積算頻度が50%となる一次粒子の面方向長さD
PL
50の比(一次粒子の面方向長さD
PL
50/一次粒子の厚さD
PT
50)で表されるアスペクト比が5以上10以下であり、
比表面積が20m
2
/g以上50m
2
/g以下である、リン酸チタン化合物含有粉体である。
【0010】
2.上記1.に記載のリン酸チタン化合物含有粉体は、前記D
PL
50が、0.1μm以上1μm未満であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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