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公開番号2025091552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206827
出願日2023-12-07
発明の名称設備市場価値診断システムおよび設備市場価値診断方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人湘洋特許事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20250612BHJP(計算;計数)
要約【課題】設備利用時に顧客が得られる価値を診断する技術を提供する。
【解決手段】 設備市場価値診断システムは、診断対象設備の設備仕様情報と運用履歴情報とを格納する第1の記憶部と、市場流通設備の設備仕様情報と寿命情報とを格納する第2の記憶部とを備え、処理部は、第1の記憶部に格納された設備仕様情報と運用履歴情報とを用いて診断対象設備の利用時の出力および入力を予測し利用期間で累積した累積出力と累積入力とを含む第1の利用者価値情報を特定するステップと、第2の記憶部に格納された市場流通設備の設備仕様情報と寿命情報とを用いて市場流通設備の利用時の出力および入力を予測し利用期間で累積した累積出力と累積入力とを含む第2の利用者価値情報を特定するステップと、第1の利用者価値情報と第2の利用者価値情報とを用いて診断対象設備の市場価値を評価するステップと、を実施する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
診断対象設備の設備仕様情報と運用履歴情報とを格納する第1の記憶部と、
市場流通設備の前記設備仕様情報と寿命情報とを格納する第2の記憶部と、
処理部と、を備え、
前記処理部は、
前記第1の記憶部に格納された前記設備仕様情報と前記運用履歴情報とを用いて前記診断対象設備の利用時の出力と、該出力を得るために必要な入力と、を予測し、予測した前記出力および前記入力の値を所定の利用期間にわたって累積した累積出力および累積入力と、を含む第1の利用者価値情報を特定するステップと、
前記第2の記憶部に格納された前記市場流通設備の前記設備仕様情報と前記寿命情報とを用いて前記市場流通設備の利用時の出力と、該出力を得るために必要な入力と、を予測し、予測した前記出力および前記入力の値を前記利用期間にわたって累積した累積出力および累積入力と、を含む第2の利用者価値情報を特定するステップと、
前記第1の利用者価値情報と、前記第2の利用者価値情報と、を用いて、前記診断対象設備の市場価値を評価するステップと、
を実施することを特徴とする設備市場価値診断システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1記載の設備市場価値診断システムであって、
前記処理部は、
前記診断対象設備について利用者が要望する利用条件の入力を受け付け、
前記第1の利用者価値情報を、前記診断対象設備の寿命および前記利用条件に応じて特定し、
前記第2の利用者価値情報を、前記市場流通設備の寿命および前記利用条件に応じて特定し、
前記利用時の出力を、少なくとも前記利用条件に含まれる利用期間における設備の稼働能力または稼働時間により予測し、
前記利用時の入力を、少なくとも前記利用期間における設備の消費エネルギー、コストまたは環境負荷のいずれかを基準に予測する、
ことを特徴とする設備市場価値診断システム。
【請求項3】
請求項1記載の設備市場価値診断システムであって、
前記処理部は、
前記市場価値を評価するステップにおいて、複数の前記市場流通設備についての前記第2の利用者価値情報に応じて市場要求設備価値基準を特定し、前記市場要求設備価値基準を用いて前記診断対象設備の市場での需要の有無を診断する、
ことを特徴とする設備市場価値診断システム。
【請求項4】
請求項1記載の設備市場価値診断システムであって、
前記処理部は、
前記市場価値を評価するステップにおいて、複数の前記市場流通設備についての定量評価または相対評価のいずれかを用いて前記市場価値を診断する、
ことを特徴とする設備市場価値診断システム。
【請求項5】
請求項1記載の設備市場価値診断システムであって、
前記処理部は、
前記市場価値を評価するステップにおいて、少なくとも、前記診断対象設備を再利用する場合と、修理して再利用する場合と、のそれぞれの前記市場価値を診断する、
ことを特徴とする設備市場価値診断システム。
【請求項6】
請求項1記載の設備市場価値診断システムであって、
前記処理部は、
前記市場価値を評価するステップにおいて、少なくとも、前記市場流通設備の市場価格情報を取得して前記市場価値を診断する、
ことを特徴とする設備市場価値診断システム。
【請求項7】
請求項1記載の設備市場価値診断システムであって、
前記設備仕様情報には、少なくとも材料情報、部品情報、寸法情報、性能情報のいずれかが含まれ、
前記運用履歴情報には、稼働履歴情報、保守履歴情報、利用者履歴情報、利用環境履歴情報のうち少なくともいずれかが含まれる、
ことを特徴とする設備市場価値診断システム。
【請求項8】
請求項1記載の設備市場価値診断システムであって、
前記設備仕様情報には、少なくとも入力と出力とについての経時変化を特定する性能情報が含まれ、
前記運用履歴情報には、少なくとも前記診断対象設備の損耗部品の交換履歴を含む保守履歴情報が含まれ、
前記処理部は、前記第1の利用者価値情報を特定するステップにおいて、前記保守履歴情報を用いて前記診断対象設備の利用開始からの経過年数を特定し、前記性能情報を用いて前記経過年数に応じた前記累積出力および前記累積入力を特定する、
ことを特徴とする設備市場価値診断システム。
【請求項9】
情報処理装置を用いた設備市場価値診断方法であって、
前記情報処理装置は、
診断対象設備の設備仕様情報と運用履歴情報とを格納する第1の記憶部と、
市場流通設備の前記設備仕様情報と寿命情報とを格納する第2の記憶部と、
処理部と、を備え、
前記処理部は、
前記第1の記憶部に格納された前記設備仕様情報と前記運用履歴情報とを用いて前記診断対象設備の利用時の出力と、該出力を得るために必要な入力と、を予測し、予測した前記出力および前記入力の値を所定の利用期間にわたって累積した累積出力および累積入力と、を含む第1の利用者価値情報を特定するステップと、
前記第2の記憶部に格納された前記市場流通設備の前記設備仕様情報と前記寿命情報とを用いて前記市場流通設備の利用時の出力と、該出力を得るために必要な入力と、を予測し、予測した前記出力および前記入力の値を前記利用期間にわたって累積した累積出力および累積入力と、を含む第2の利用者価値情報を特定するステップと
前記第1の利用者価値情報と、前記第2の利用者価値情報と、を用いて、前記診断対象設備の市場価値を評価するステップと、
を実施することを特徴とする設備市場価値診断方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、設備市場価値診断システムおよび設備市場価値診断方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
持続可能な社会を実現する機運の高まりに伴い、大量生産、大量消費、大量廃棄型のリニアエコノミーから、市場のライフサイクル全体で資源を効率的かつ循環的に利用するサーキュラーエコノミーへの転換が求められている。転換に向けた取組みの一つとして、製品を長寿命化し、資源を効率的に利用するリユースが注目されている。リユース促進に向けて中古設備の再利用を拡大するには、顧客から中古設備の価値の理解を得る必要がある。しかし、中古設備は個々に品質が異なり価値診断が困難で、かつ顧客は必ずしも製品を熟知しておらず価値を判断し難い。これにより、顧客は粗悪品を恐れて過度に中古設備の値下げを求め、売主は安値を嫌って優良品を市場に出さなくなるため、中古設備市場には粗悪品のみが流通しやすくなる。
【0003】
特許文献1には、中古車を対象に、主要診断項目の走行距離だけでなく、その他の車両情報に基づいて車両をランク付けし、ランク情報を用いて走行距離より算出した基準価格を調整する仕組みが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-072922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、過去および現状における中古車の状態の評価に基づく価格を設定するものであり、顧客自身が購入後に得られる価値に基づく価格とはいえない。顧客自身が得る価値は、購入後の利用状況を顧客自身で想像あるいは予測する必要がある。本発明の目的は、中古品購入後の利用時に顧客が得られる価値を診断することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記の課題を解決する本発明の一態様に係る設備市場価値診断システムは、診断対象設備の設備仕様情報と運用履歴情報とを格納する第1の記憶部と、市場流通設備の前記設備仕様情報と寿命情報とを格納する第2の記憶部と、処理部と、を備え、前記処理部は、前記第1の記憶部に格納された前記設備仕様情報と前記運用履歴情報とを用いて前記診断対象設備の利用時の出力と、該出力を得るために必要な入力と、を予測し、予測した前記出力および前記入力の値を所定の利用期間にわたって累積した累積出力および累積入力と、を含む第1の利用者価値情報を特定するステップと、前記第2の記憶部に格納された前記市場流通設備の前記設備仕様情報と前記寿命情報とを用いて前記市場流通設備の利用時の出力と、該出力を得るために必要な入力と、を予測し、予測した前記出力および前記入力の値を前記利用期間にわたって累積した累積出力および累積入力と、を含む第2の利用者価値情報を特定するステップと、前記第1の利用者価値情報と、前記第2の利用者価値情報と、を用いて、前記診断対象設備の市場価値を評価するステップと、を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、設備購入後の利用時に顧客が得られる価値を診断することが可能となる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
設備市場価値診断システムの構成例を示す図である。
対象設備情報の構成例を示す図である。
設備仕様情報の構成例を示す図である。
処理部の構成例を示す図である。
診断処理のフローチャートの例を示す図である。
利用期間を設備生涯とする利用者価値予測結果の表示画面の例を示す図である。
実施例2に係る設備市場価値診断システムの構成例を示す図である。
設備利用条件情報の構成例を示す図である。
処理部の構成例を示す図である。
診断処理のフローチャートの例を示す図である。
所定の利用期間における市場価値診断結果の表示画面の例を示す図である。
所定の利用期間における市場価値診断結果の表示画面(需要無し)の例を示す図である。
再利用の場合の所定の利用期間における市場価値診断結果の表示画面の例を示す図である。
実施例3に係る対象設備情報の構成例を示す図である。
処理部の構成例を示す図である。
利用者価値予測結果の表示画面の例を示す図である。
実施例4に係る設備市場価値診断システムの構成例を示す図である。
診断処理のフローチャートの例を示す図である。
所定の利用期間における市場価値診断結果(価格)の表示画面の例を示す図である。
実施例5に係る設備仕様情報の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。実施例は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
【0010】
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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