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公開番号2025091912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207457
出願日2023-12-08
発明の名称水質浄化・集熱昇温システム
出願人個人
代理人
主分類B63B 35/44 20060101AFI20250612BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】湖沼および/または湾岸・海洋の上層部の水温が太陽熱などにより上昇すると水の密度は小さく、下層部にある密度の大きい水と混じりにくく、上層部の大気-水面間のガス交換、波などによる酸素を豊富に含んだ水が下層部に供給されにくくなるため、水中の酸素量が減少し、貧酸素水塊・低酸素海域の形成ともなり、マイクロプラスチック問題も加わり水質環境悪化による生態系の破壊が懸念されている。また上層部の蓄積している熱は災害の要因となり、エネルギー源として有効に活用されていない。
【解決手段】湖沼および/または湾岸・海洋の上層部の水温が太陽熱などにより上昇すると水の密度は小さくなっているが、溶存酸素量が多く含まれており、集熱し降温することにより密度を大きくし、波力および潮力を活用して溶存酸素量が多い水を下層部に送込み、下層部の溶存酸素量を増やすとともにその過程でマイクロプラスチックを回収し水質環境を改善する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水質浄化・集熱昇温システムであって、システム本体A、ユニット&制御部B、送水ホースC、マイクロプラスチック回収ユニットD、波力・油圧変換ユニットEを有している、前記システム本体Aの上面に前記ユニット&制御部B、最下部に前記送水ホースC、下部から上面側部にかけて前記マイクロプラスチック回収ユニットD、外周の数箇所に前記波力・油圧変換ユニットEを配置されており、前記水質浄化・集熱昇温システムは固定式と浮体式があり、浮体式の設置位置の保持は例えば海底にアンカーを打設し、ワイヤーロープで係留、
前記システム本体Aは第1ケーシングa1、第2ケーシングa2、外周の数箇所に逆流防止弁a3、数十本のヒートパイプa4、送水ポンプa5を有し、
前記ユニット&制御部Bはヒートポンプユニットb1,制御盤b2、バッテリーb3、油圧発電ユニットe3を有し、
前記ヒートポンプユニットb1は圧縮機b1a、熱交換器b1b、膨張弁b1cを有し、前記マイクロプラスチック回収ユニットDはサイクロンフイルタd1,自給式ポンプd2、マイクロプラスチック回収袋d3を有し、
前記波力・油圧変換ユニットEは翼本体e1、揺動型油圧ピストンポンプe2を有し、前記油圧発電ユニットe3はオイルタンクe3a、チェックバルe3b、アキュ-ムレータe3c、油圧モータe3d、発電機e3eを有し、
前記システム本体Aは湖沼および/または湾岸・海洋の上層部の溶存酸素量が多く、水温の高い水から集熱、溶存酸素量の少ない下層部へ放出し貧酸素水塊・低酸素海域の改善を行なうもので、波力および潮力により水が上流側の前記逆流防止弁a3を開き前記第1ケーシングa1の内側に流入、下流側の前記逆流防止弁a3は開かないため送水ホースCに向かつて流れ、流入した水は前記ヒートパイプa4によって集熱し、降温した水は密度が大きくなり、前記送水ポンプa5の補完により前記サイクロンフイルタd1を経て前記送水ホースCに送水し溶存酸素量の少ない下層部へ放出、貧酸素水塊・低酸素海域の改善を行ない、
前記ヒートパイプa4で集熱した熱は前記第2ケーシングa2の熱交換室a2cで熱媒体と熱交換し、さらにヒートポンプユニットb1の圧縮機b1aにより圧縮昇温し、熱交換器b1bで熱媒体と熱交換後エネルギー源として有効に活用、
前記マイクロプラスチック回収ユニットDは上層部に浮遊するマイクロプラスチックを回収するもので、サイクロンフイルタd1により水の流れを利用した遠心力によりマイクロプラスチックを下部に集め自給式ポンプd2により前記システム本体Aの上面側部に水とともに吸上げ、マイクロプラスチック回収袋d3に吐出し回収、
前記の波力・油圧変換ユニットEは波の上下運動を翼本体e1で捉え、揺動型油圧ピストンポンプe2を駆動し油圧に変換、その油圧を前記油圧発電ユニットe3に供給し油圧モータe3dにより発電機e3eを駆動して発電、発電した電力は前記送水ポンプa5、前記圧縮機b1a、前記自給式ポンプd2の駆動および前記バッテリーb3に充電、水質浄化・集熱昇温システムの制御・通信などの電力として活用、
湖沼および/または湾岸・海洋の上層部の溶存酸素量の多い水を波力および潮力を活用し、下層部の貧酸素水塊・低酸素海域の改善、上層部の浮遊するマイクロプラスチックの回収に加え、水温の高い水を集熱し圧縮昇温することによりエネルギー源として有効に活用でき、相乗効果を効率的に生かせることが出来る水質浄化・集熱昇温システム。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記揺動型油圧ピストンポンプe2はピニオンシャフトe2a、第1ラックe2b、第2ラックe2c、ピストンe2d、スプリングe2eを有し、前記ピニオンシャフトe2aかかるトルクで前記第1ラックe2bと前記第2ラックe2cは直線方向に作動し、前記第1ラックe2b連結している1対の前記ピストンe2dによって油圧に変換、前記第2ラックe2c連結している1対の前記スプリングe2eは伸縮し、前記ピニオンシャフトe2aにトルクがかからない時は前記スプリングe2eにより前記揺動型油圧ピストンポンプc2は揺動角度の中心に復帰させ保持できるもので、
前記ピニオンシャフトe2aと前記翼本体e1の軸e1bとを連結するカップリングe1cの角度調整により水平または任意の角度に設定でき、波の上下運動を効率よく捉え油圧に変換し、前記油圧モータe3dにより前記発電機e3eを駆動して発電、電力を自給することが出来る請求項1に記載の水質浄化・集熱昇温システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
水質環境とエネルギー分野
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
湖沼および/または湾岸・海洋の上層部の水温が太陽熱などにより上昇すると水の密度は小さくなって、下層部にある密度の大きい水と混じりにくく、上層部の大気-水面間のガス交換、波などによる酸素を豊富に含んだ水が下層部に供給されにくくなるため、水中の酸素量が減少し、貧酸素水塊・低酸素海域の形成ともなり、マイクロプラスチック問題も加わり水質環境悪化による生態系の破壊が懸念されている。また上層部の蓄積している熱は災害の要因ともなり、エネルギー源としても有効に活用されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
湖沼および/または湾岸・海洋の貧酸素水塊・低酸素海域の形成やマイクロプラスチック問題による水質環境の改善および上層部の蓄積している熱をエネルギーとして有効な活用が課題。
【課題を解決するための手段】
【0004】
湖沼および/または湾岸・海洋の上層部の水温が太陽熱などにより上昇すると水の密度は小さくなっているが、溶存酸素量が多く含まれており、集熱し降温することにより密度を大きくなり、波力および潮力を活用して溶存酸素量が多い水を下層部に送込み、下層部の溶存酸素量を増やし、その過程でマイクロプラスチックを回収、集熱した熱は圧縮昇温してエネルギー源として有効に活用する。
【発明の効果】
【0005】
湖沼および/または湾岸・海洋の貧酸素水塊・低酸素海域の解消とマイクロプラスチックを回収により水質環境の改善および集熱した熱は圧縮昇温し、エネルギー源として有効に活用が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
水質浄化・集熱昇温システムの全体概略図である。
システム本体の断面図およびヒートポンプユニットの回路図である。
逆流防止弁の4面図および設置図である。
ヒートパイプの正面図および設置図である。
送水ポンプの正面図および設置図である。
マイクロプラスチック回収ユニットの側面図である。
波力・油圧変換ユニットの上面および側面図である。
揺動型油圧ピストンポンプの断面図および矢視断面図である。
油圧発電ユニットの回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1から図9を参照しながら、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一例であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【0008】
図1と図2に示す水質浄化・集熱昇温システムは、システム本体A、ユニット&制御部B、送水ホースC、マイクロプラスチック回収ユニットD、波力・油圧変換ユニットEで、システム本体Aは第1ケーシングa1、第2ケーシングa2、外周の数箇所に逆流防止弁a3、数十本のヒートパイプa4、送水ポンプa5を有している。
【0009】
図1と図2に示す水質浄化・集熱昇温システムはシステム本体Aの上面にユニット&制御部B、最下部に前記送水ホースC、下部から上面側部にかけてマイクロプラスチック回収ユニットD、外周の数箇所に波力・油圧変換ユニットEを配置されている。水質浄化・集熱昇温システムは固定式と浮体式があり、浮体式の設置位置の保持は例えば海底にアンカーを打設し、ワイヤーロープで係留。
【0010】
図2図2に示すシステム本体Aの第1ケーシングa1は漏斗形状で、上面は第2ケーシングa2に接続し密封している。第2ケーシング底部a2aに集熱用のヒートパイプa4を数十本垂直に装着、外周の数箇所に逆流防止弁a3を設け、中央部に送水ポンプa5を設置している。
(【0011】以降は省略されています)

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