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公開番号2025092029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207655
出願日2023-12-08
発明の名称排気系部品
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F01N 13/08 20100101AFI20250612BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】二重管構造の排気系部品において、内管の熱膨張による伸縮の影響を抑制する技術を提供する。
【解決手段】二重管構造の排気系部品は、内管と、外管と、を備える。内管は、内部を排気ガスが通過する。外管は、内管の外周を囲うように配置される。内管は、当該内管の中心軸に沿った軸方向の少なくとも一方の端部が外管に溶接により固定される。内管は、当該内管の壁を貫通し、中心軸を中心とする周方向に第1端から第2端まで延びるスリットを有する。第1端及び第2端は、スリットが軸方向において間隔を空けて重なる重複部を有するように配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
二重管構造の排気系部品であって、
内部を排気ガスが通過する内管と、
前記内管の外周を囲うように配置される外管と、
を備え、
前記内管は、
当該内管の中心軸に沿った軸方向の少なくとも一方の端部が前記外管に溶接により固定され、
当該内管の壁を貫通し、前記中心軸を中心とする周方向に第1端から第2端まで延びるスリットを有し、
前記第1端及び前記第2端は、前記スリットが前記軸方向において間隔を空けて重なる重複部を有するように配置される、排気系部品。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
請求項1に記載の排気系部品であって、
前記内管は、前記軸方向の両端部が前記外管に溶接により固定される、排気系部品。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の排気系部品であって、
前記スリットは、螺旋状に延びる、排気系部品。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の排気系部品であって、
前記スリットは、前記第1端及び前記第2端の少なくとも一方の縁が、曲線状に形成されている、排気系部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、排気系部品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関の排気システムには、内管と外管とを有する二重管構造の排気管が用いられる場合がある。このような二重管構造の排気管では、内管の内側に高温の排気ガスが流れるため、内管と外管との間に熱膨張差が生じる。
【0003】
この熱膨張差による影響を抑制するために、内管の一方の端部が溶接により外管に固定され、内管の他方の端部がワイヤメッシュによって摺動可能に設けられる構成の排気管が知られている。しかし、ワイヤメッシュは高価であるため、上述したワイヤメッシュにより揺動可能な構成の排気管では材料コストが高くなるという問題があった。
【0004】
ここで、特許文献1には、内管の熱膨張による伸縮の影響を抑制するために、内管の一方の端部を溶接により外管に固定し、外管に圧縮嵌合した内管の他方の端部を、当該端部に設けた軸方向に延びるスリットによって摺動可能に設けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平2-137516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した引用文献1の排気管では、スリットによって内管の端部が摺動可能であるが、当該端部が圧縮嵌合により外管と接しているため、内管の軸方向の伸縮に伴い異音が生じる懸念がある。つまり、引用文献1の排気管では、内管の軸方向の伸縮に対する効果が不十分であるという問題がある。このため、二重管構造の排気系部品において、内管の熱膨張による伸縮の影響を抑制できる新たな方法が望まれている。
【0007】
本開示の一局面は、二重管構造の排気系部品において、内管の熱膨張による伸縮の影響を抑制する技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、二重管構造の排気系部品であって、内管と、外管と、を備える。内管は、内部を排気ガスが通過する。外管は、内管の外周を囲うように配置される。内管は、当該内管の中心軸に沿った軸方向の少なくとも一方の端部が外管に溶接により固定される。内管は、当該内管の壁を貫通し、中心軸を中心とする周方向に第1端から第2端まで延びるスリットを有する。第1端及び第2端は、スリットが軸方向において間隔を空けて重なる重複部を有するように配置される。
【0009】
このような構成では、内管の熱膨張による軸方向への伸びが、スリットの幅が狭まることによって吸収され得る。このため、二重管構造の排気系部品において、内管の熱膨張による伸縮の影響を抑制することができる。
【0010】
本開示の一態様では、内管は、軸方向の両端部が外管に溶接により固定されてもよい。
このような構成によれば、内管の一方の端部が固定されない構成と比較して、内管の端部が振動により外管と接触することで生じる異音や、内管の端部が軸方向へ移動するときに起きるスティックスリップ現象により生じる異音の発生を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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