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公開番号
2025092240
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023208000
出願日
2023-12-08
発明の名称
床構造
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04B
5/40 20060101AFI20250612BHJP(建築物)
要約
【課題】施工時の二酸化炭素の排出量を抑えるとともに、打設後のコンクリートの中性化を抑制したり、コンクリートの硬化に時間を要することへの対策を施したりした床構造を提供する。
【解決手段】床構造10は、複数の梁12,13と、複数の梁により支持され、鉄筋コンクリートで形成された床スラブ15と、床スラブの下面に固着され、亜鉛を質量比で50%以上含むめっき層を有する亜鉛系めっき鋼板14と、を備え、鉄筋コンクリートの結合材の少なくとも一部に、鉄鋼スラグ又はその微粉末が含まれている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の梁と、
前記複数の梁により支持され、鉄筋コンクリートで形成された床スラブと、
前記床スラブの下面に固着され、亜鉛を質量比で50%以上含むめっき層を有する亜鉛系めっき鋼板と、
を備え、
前記鉄筋コンクリートの結合材の少なくとも一部に、鉄鋼スラグ又はその微粉末が含まれている、床構造。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記鉄筋コンクリートが有する鉄筋のうち、最も上方に配置された前記鉄筋の、前記鉄筋コンクリートの上面又は側面からのかぶり厚さが、25mm以上である、請求項1に記載の床構造。
【請求項3】
前記結合材中における前記鉄鋼スラグの含有量が、質量比で30%より大きく70%以下である、請求項1又は2に記載の床構造。
【請求項4】
前記亜鉛系めっき鋼板の継ぎ目部に配置された封止材を備える、請求項1又は2に記載の床構造。
【請求項5】
前記床スラブの上面に設けられ、仕上げモルタル、アルカリ性塗料、又は中性塗料が塗布されてなる第1機能層を備える、請求項1又は2に記載の床構造。
【請求項6】
前記鉄筋コンクリートが有する鉄筋には、防錆処理が施されている、請求項1又は2に記載の床構造。
【請求項7】
前記鉄筋コンクリートが有する鉄筋の中心軸の、前記床スラブの上面からの距離をhsと規定し、
前記床スラブの厚さをHと規定したときに、
(1)式を満たす前記鉄筋のみに防錆処理が施されている、請求項1又は2に記載の床構造。
hs≦H/2 ・・(1)
【請求項8】
前記梁が有するフランジに接合されたスタッドと、
前記スタッドの近傍に配置されて前記鉄筋コンクリートが有するコンクリートに定着する、前記鉄筋コンクリートが有する鉄筋の少なくとも一部である補強鉄筋の設置範囲は、前記梁の材軸方向の一方の端部から他方の端部側に向かって、少なくとも前記梁の前記材軸方向の長さの0.1倍の長さの範囲であって、0.4倍以下の長さの範囲である、請求項1又は2に記載の床構造。
【請求項9】
前記亜鉛系めっき鋼板は、水平面に沿って見たときに、波状、又は、下方に向かって突出するT字状である、請求項1又は2に記載の床構造。
【請求項10】
前記鉄筋コンクリートが有する鉄筋の公称直径は、10mm以下である、請求項1又は2に記載の床構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、床構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、世界的にCO
2
(二酸化炭素)排出量の削減ニーズが急速に高まっている。このうち、建築や土木分野で使用されるセメント起因のCO
2
排出量が、排出量全体に占める割合は少なくなく、世界や日本のそれぞれにおいて4~8%程度と推定されている。CO
2
排出量削減対策の一つとして、セメント起因の排出量削減が求められている。
【0003】
対策の一つとして、鉄鋼スラグ由来のセメントの活用が考えられる(例えば、特許文献1から3参照)。例えば、セメント等の結合材のうち、60%以下の範囲で高炉スラグに置き換えた高炉セメントB種を用いることにより、CO
2
排出量を40%程度削減できることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5613386号公報
特許第2997893号
特開平10-306410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、高炉スラグを含むコンクリートでは、高炉スラグを含まないコンクリートに比べて、中性化が早かったり、硬化に時間を要したりする、と言われている。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、コンクリートの製造時や施工時の二酸化炭素の排出量を抑えるとともに、打設後のコンクリートの中性化を抑制したり、コンクリートの硬化に時間を要することへの対策を施した床構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の態様1は、複数の梁と、前記複数の梁により支持され、鉄筋コンクリートで形成された床スラブと、前記床スラブの下面に固着され、亜鉛を質量比で50%以上含むめっき層を有する亜鉛系めっき鋼板と、を備え、前記鉄筋コンクリートの結合材の少なくとも一部に、鉄鋼スラグ又はその微粉末が含まれている、床構造である。
【0008】
この発明では、床スラブの下面には、亜鉛を質量比で50%以上含むめっき層を有する亜鉛系めっき鋼板が固着されている。発明者等が鋭意検討した結果、この亜鉛系めっき鋼板とコンクリートとの付着強度は、この亜鉛系めっき鋼板以外の鋼板とコンクリートとの付着強度よりも高いことが分かった。従って、亜鉛系めっき鋼板とコンクリートとの付着強度が比較的高いことで、打設後のコンクリートとめっき鋼板の剥離を抑制し、コンクリートが大気に接触する範囲を抑制することができ、コンクリートの中性化を抑制することができる。
また、鉄筋コンクリートの結合材の少なくとも一部に、鉄鋼スラグ又はその微粉末が含まれているため、例えば、結合材として鉄鋼スラグ又はその微粉末が含まれていない場合に比べて、床構造の施工時の二酸化炭素の排出量を抑えることができる。
なお、コンクリートとめっき鋼板の剥離の抑制のため、ドリルねじやビス、釘、ボルトなどの機械的な接合併用されていても良い。
【0009】
(2)本発明の態様2は、前記鉄筋コンクリートが有する鉄筋のうち、最も上方に配置された前記鉄筋の、前記鉄筋コンクリートの上面又は側面からのかぶり厚さが、25mm以上である、(1)に記載の床構造であってもよい。
この発明では、コンクリート内において、大気に触れやすくコンクリートが中性化しやすい位置に配置された鉄筋を、錆び難くすることができる。
【0010】
(3)本発明の態様3は、前記結合材中における前記鉄鋼スラグの含有量が、質量比で30%より大きく70%以下である、(1)又は(2)に記載の床構造であってもよい。
この発明では、施工時の二酸化炭素の排出量をより効率的に抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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