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公開番号2025093119
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208654
出願日2023-12-11
発明の名称フィルタ選定システム、ガス除去システム、学習装置および推論装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類B01D 53/30 20060101AFI20250616BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ユーザによって実際に利用される環境の状態に対応した効率のよいガス除去を支援する。
【解決手段】フィルタ選定システムは、ガス除去を行う複数種類のフィルタを含み当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態を変化可能に構成されたガス除去部、を通過した空気中に含まれる複数種類のガスの量の情報を取得するガス量取得部41と、ガス量取得部41によって取得したガスの量の情報から、複数種類のガスのそれぞれの減衰速度の情報を取得する減衰速度取得部42と、減衰速度取得部42によって取得した減衰速度の情報から、複数種類のフィルタのうちガス除去に最適なものを選定結果として出力するフィルタ選定部43と、を備えたものである。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
ガス除去を行う複数種類のフィルタを含み当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態を変化可能に構成されたガス除去部、を通過した空気中に含まれる複数種類のガスの量の情報を取得するガス量取得部と、
前記ガス量取得部によって取得したガスの量の情報から、複数種類のガスのそれぞれの減衰速度の情報を取得する減衰速度取得部と、
前記減衰速度取得部によって取得した減衰速度の情報から、前記複数種類のフィルタのうちガス除去に最適なものを選定結果として出力するフィルタ選定部と、
を備えたフィルタ選定システム。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記ガス量取得部は、複数種類のガスのそれぞれを検知するための複数種類のセンサを含み、複数種類のガスのそれぞれの量の情報を取得することを特徴とする請求項１に記載のフィルタ選定システム。
【請求項３】
前記ガス量取得部は、ガスに反応する複数の嗅覚センサチップを含み、複数種類のガスが混合した混合ガスに対する当該嗅覚センサチップの信号パターンおよび信号強度から複数種類のガスの量の情報を取得することを特徴とする請求項１に記載のフィルタ選定システム。
【請求項４】
前記フィルタ選定部によって出力された選定結果の情報をユーザに対して報知する報知部を備えた請求項１から請求項３の何れか１項に記載のフィルタ選定システム。
【請求項５】
請求項１から請求項３の何れか１項に記載のフィルタ選定システムを備え、
前記フィルタ選定部によって出力された選定結果に応じた複数種類のフィルタを一体化して構成したガス除去フィルタ、を備えたガス除去システム。
【請求項６】
請求項１から請求項３の何れか１項に記載のフィルタ選定システムを備え、
前記フィルタ選定部によって出力された選定結果に応じて、前記複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態を変化させるガス除去システム。
【請求項７】
ガス除去を行う複数種類のフィルタを含み当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態を変化可能に構成されたガス除去部、を通過した空気中に含まれる複数種類のガスのそれぞれの減衰速度の情報と、当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態の情報と、を含む学習用データを取得するデータ取得部と、
前記学習用データを用いて、前記減衰速度の情報と前記露出状態の情報とから、前記複数種類のフィルタのうちガス除去に最適なものを選定結果として推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、
を備えた学習装置。
【請求項８】
ガス除去を行う複数種類のフィルタを含み当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態を変化可能に構成されたガス除去部、を通過した空気中に含まれる複数種類のガスのそれぞれの減衰速度の情報と、当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態の情報と、を取得するデータ取得部と、
前記減衰速度の情報と前記露出状態の情報とから前記複数種類のフィルタのうちガス除去に最適なものを選定結果として推論するための学習済モデルを用いて、前記データ取得部で取得した前記減衰速度の情報と前記露出状態の情報とから前記複数種類のフィルタのうちガス除去に最適なものを選定結果として出力する推論部と、
を備えた推論装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、フィルタ選定システム、ガス除去システム、学習装置および推論装置に関するものである。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
空間中のガスをフィルタによって除去する場合、フィルタの種類とガスの種類の組み合わせによって、除去率が変動する。空間中のガスをフィルタによって効率よく除去するための技術として、特許文献１には、臭気センサが検知した臭気に対応する触媒を含む脱臭フィルタの一部を通風路内に露出させるように駆動する駆動手段、を備えた空気清浄機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－２５４２３９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載の技術は、特定種類のガスを除去することを前提として、当該ガスに対応する予め用意したフィルタを用いるものである。予め用意したフィルタによるガス除去を行った場合、実際の環境下においては、効率のよいガス除去が行えていない、ということがあり得る。
【０００５】
本開示は、上記のような課題を解決するためのものである。本開示の目的は、ユーザによって実際に利用される環境の状態に対応した効率のよいガス除去を支援することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係るフィルタ選定システムは、ガス除去を行う複数種類のフィルタを含み当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態を変化可能に構成されたガス除去部、を通過した空気中に含まれる複数種類のガスの量の情報を取得するガス量取得部と、前記ガス量取得部によって取得したガスの量の情報から、複数種類のガスのそれぞれの減衰速度の情報を取得する減衰速度取得部と、前記減衰速度取得部によって取得した減衰速度の情報から、前記複数種類のフィルタのうちガス除去に最適なものを選定結果として出力するフィルタ選定部と、を備えたものである。
本開示に係るガス除去システムは、上記のように構成されたフィルタ選定システムを備えるものである。
また、本開示に係る学習装置は、ガス除去を行う複数種類のフィルタを含み当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態を変化可能に構成されたガス除去部、を通過した空気中に含まれる複数種類のガスのそれぞれの減衰速度の情報と、当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態の情報と、を含む学習用データを取得するデータ取得部と、前記学習用データを用いて、前記減衰速度の情報と前記露出状態の情報とから、前記複数種類のフィルタのうちガス除去に最適なものを選定結果として推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、を備えたものである。
本開示に係る推論装置は、ガス除去を行う複数種類のフィルタを含み当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態を変化可能に構成されたガス除去部、を通過した空気中に含まれる複数種類のガスのそれぞれの減衰速度の情報と、当該複数種類のフィルタのそれぞれの風路に対する露出状態の情報と、を取得するデータ取得部と、前記減衰速度の情報と前記露出状態の情報とから前記複数種類のフィルタのうちガス除去に最適なものを選定結果として推論するための学習済モデルを用いて、前記データ取得部で取得した前記減衰速度の情報と前記露出状態の情報とから前記複数種類のフィルタのうちガス除去に最適なものを選定結果として出力する推論部と、を備えたものである。
【発明の効果】
【０００７】
本開示に係るフィルタ選定システム、ガス除去システム、学習装置および推論装置によれば、ユーザによって実際に利用される環境の状態に対応した効率のよいガス除去を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１のフィルタ選定システムを適用したガス除去装置の構成を示す概略図である。
実施の形態１のガス除去装置が備えるガス除去フィルタの構成を示す模式図である。
実施の形態１のガス除去装置が備えるガス除去フィルタの構成を示す模式図である。
実施の形態１のフィルタ選定システムの主たる構成を示すブロック図である。
減衰速度取得部およびフィルタ選定部の機能を実現する構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態１のガス除去装置における、複数種類のガスの減衰速度とフィルタ再生のタイミングとの例を模式的に示した図である。
嗅覚センサチップの信号パターンと信号強度の例を示す図である。
実施の形態１のフィルタ選定システムの動作例を示すフローチャートである。
実施の形態１のフィルタ選定システムに関する学習装置の構成図である。
学習装置の学習処理に関するフローチャートである。
実施の形態１のフィルタ選定システムに関する推論装置の構成図である。
推論装置を使って選定結果を得るための処理に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。本開示では、重複する説明については、適宜に簡略化または省略する。なお、本開示は、趣旨を逸脱しない範囲において、以下の実施の形態によって開示される構成の種々の変形および組み合わせを含み得るものである。
【００１０】
実施の形態１．
図１は、実施の形態１のフィルタ選定システムを適用したガス除去装置の構成を示す概略図である。図２および図３は、実施の形態１のガス除去装置が備えるガス除去フィルタ３の構成を示す模式図である。なお、本開示に係るガス除去システムは、図１に示すガス除去装置のような装置単体によって実現することもできるし、複数の機器が連携することによって実現することもできる。
（【００１１】以降は省略されています）

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