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公開番号2025093339
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023208919
出願日2023-12-12
発明の名称表面処理無機酸化物及び物品
出願人大日精化工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09C 1/00 20060101AFI20250617BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】無機フィラーや無機顔料等の無機酸化物の表面を特定の高分子処理剤で処理した、各種の媒体への分散性、相溶性、及び充填性等の特性が向上した表面処理無機酸化物を提供する。
【解決手段】無機酸化物を高分子処理剤で表面処理した処理物である表面処理無機酸化物である。高分子処理剤が、一般式(1)で表されるモノマー1に由来する構成単位(1)と、(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシリル等のモノマー2に由来する構成単位(2)と、ビニル系モノマーに由来する任意の構成単位(3)と、を含む、その数平均分子量が6,000～30,000のポリマーである。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025093339000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">35</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> (R₁は水素原子又はメチル基、AはO又はNH、Xはエチレン基又はプロピレン基、YはO、NHCOO、又はNHCONH、R₂は、相互に独立に水素原子又はメチル基、R₃は炭素数1～18のアルキル基、をそれぞれ示す)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
無機酸化物を高分子処理剤で表面処理した処理物である表面処理無機酸化物であって、
前記高分子処理剤が、下記一般式（１）で表されるモノマー１に由来する構成単位（１）５０～９０質量％と、
（メタ）アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシリル、（メタ）アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシリル、（メタ）アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシリル、及び（メタ）アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシリルからなる群より選択される少なくとも一種のモノマー２に由来する構成単位（２）１０～５０質量％と、
前記モノマー１及び前記モノマー２以外のビニル系モノマーに由来する任意の構成単位（３）０～２５質量％と、を含む、
その数平均分子量が６，０００～３０，０００のポリマーである表面処理無機酸化物。
TIFF
2025093339000007.tif
35
170
（前記一般式（１）中、Ｒ
１
は水素原子又はメチル基を示し、ＡはＯ又はＮＨを示し、Ｘはエチレン基又はプロピレン基を示し、ＹはＯ、ＮＨＣＯＯ、又はＮＨＣＯＮＨを示し、Ｒ
２
は、相互に独立に水素原子又はメチル基を示し、ｎは２０～１００の平均繰り返し単位数を示し、Ｒ
３
は炭素数１～１８のアルキル基を示す）
続きを表示（約 300 文字）【請求項２】
前記無機酸化物が、その平均粒子径が１０ｎｍ～１００μｍの無機酸化物微粒子である請求項１に記載の表面処理無機酸化物。
【請求項３】
前記無機酸化物微粒子１００質量部を前記高分子処理剤０．５～５０質量部で表面処理した処理物である請求項２に記載の表面処理無機酸化物。
【請求項４】
前記無機酸化物微粒子が、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、及び複合酸化物顔料からなる群より選択される少なくとも一種である請求項２に記載の表面処理無機酸化物。
【請求項５】
請求項１～４のいずれか一項に記載の表面処理無機酸化物を含有する物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、表面処理無機酸化物及び物品に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
アルコキシシリル基をその分子構造中に有するシランカップリング剤は、シリカ、アルミナ、酸化チタン、及び酸化亜鉛等の無機フィラーや無機顔料等の無機酸化物の濡れ性、接着性、相溶性、分散性、機械的強度、耐水性、及び耐ブリードアウト性等の物性を改善するための表面改質剤として用いられている。
【０００３】
シランカップリング剤で無機酸化物の表面を処理すると、シランカップリング剤のアルコキシシリル基と無機酸化物の水酸基とが脱アルコール反応及び脱水縮合する。そして、シランカップリング剤が無機酸化物の表面に化学結合するとともに、シランカップリング剤は自己縮合もする。これにより、シランカップリング剤の有機基が無機酸化物の表面に導入され、導入される有機基の特性によって、無機酸化物の物性を改善することができる。
【０００４】
これまでに、無機酸化物を表面処理するためのシランカップリング剤、及びシランカップリング剤によって表面処理されたガラス、無機フィラー、及び無機顔料等の無機酸化物が種々提案されている（特許文献１及び２）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１０－０９５４５７号公報
特開２０１１－１９０１７９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかし、さらなる技術の発展に伴い、顔料等の無機酸化物を液媒体中に分散させた分散液や、無機酸化物を樹脂中に分散させた複合材料を提供するにあたり、無機酸化物の分散性や相溶性等の特性をさらに向上させることが求められている。
【０００７】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、無機フィラーや無機顔料等の無機酸化物の表面を特定の高分子処理剤で処理した、各種の媒体への分散性、相溶性、及び充填性等の特性が向上した表面処理無機酸化物を提供することにある。また、本発明の課題とするところは、この表面処理無機酸化物を含有する物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
すなわち、本発明によれば、以下に示す表面処理無機酸化物が提供される。
［１］無機酸化物を高分子処理剤で表面処理した処理物である表面処理無機酸化物であって、前記高分子処理剤が、下記一般式（１）で表されるモノマー１に由来する構成単位（１）５０～９０質量％と、（メタ）アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシリル、（メタ）アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシリル、（メタ）アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシリル、及び（メタ）アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシリルからなる群より選択される少なくとも一種のモノマー２に由来する構成単位（２）１０～５０質量％と、前記モノマー１及び前記モノマー２以外のビニル系モノマーに由来する任意の構成単位（３）０～２５質量％と、を含む、その数平均分子量が６，０００～３０，０００のポリマーである表面処理無機酸化物。
【０００９】
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2025093339000001.tif
35
170
（前記一般式（１）中、Ｒ
１
は水素原子又はメチル基を示し、ＡはＯ又はＮＨを示し、Ｘはエチレン基又はプロピレン基を示し、ＹはＯ、ＮＨＣＯＯ、又はＮＨＣＯＮＨを示し、Ｒ
２
は、相互に独立に水素原子又はメチル基を示し、ｎは２０～１００の平均繰り返し単位数を示し、Ｒ
３
は炭素数１～１８のアルキル基を示す）
【００１０】
［２］前記無機酸化物が、その平均粒子径が１０ｎｍ～１００μｍの無機酸化物微粒子である前記［１］に記載の表面処理無機酸化物。
［３］前記無機酸化物微粒子１００質量部を前記高分子処理剤０．５～５０質量部で表面処理した処理物である前記［２］に記載の表面処理無機酸化物。
［４］前記無機酸化物微粒子が、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、及び複合酸化物顔料からなる群より選択される少なくとも一種である前記［２］又は［３］に記載の表面処理無機酸化物。
（【００１１】以降は省略されています）

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