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公開番号2025093800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209682
出願日2023-12-12
発明の名称グロメット、ワイヤハーネスの配索構造
出願人古河AS株式会社,古河電気工業株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/22 20060101AFI20250617BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 グロメット内において、屈曲時にワイヤハーネスへの応力集中を抑制することで、グロメット及びワイヤハーネスの耐久性を向上させることが可能なグロメット及びこれを用いたワイヤハーネスの配索構造を提供する。
【解決手段】 蛇腹部3はグロメット1の少なくとも一部に設けられる。蛇腹部3は、管軸方向に対して外面に山部11と谷部13とが繰り返し形成される。管軸方向に対する断面において、それぞれの谷部13の内面側には、管中心方向に突出するワイヤハーネス支持部15が形成される。例えば屈曲部において、ワイヤハーネスは蛇腹部3のワイヤハーネス支持部15と接触する。このため、ワイヤハーネスとグロメット1との接触面積の増大を防ぎ、摩擦力の増大を抑制することができる。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
内部にワイヤハーネスが挿通される略管状のグロメットであって、
少なくとも一部に、管軸方向に対して外面に山部と谷部とが繰り返し形成される蛇腹部を有し、
管軸方向に対する断面において、少なくとも一部の前記谷部の内面側に、管中心方向に突出するワイヤハーネス支持部が形成されることを特徴とするグロメット。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
管軸方向に対する断面において、前記ワイヤハーネス支持部は、基部側に対して、先端側の幅が狭いことを特徴とする請求項1記載のグロメット。
【請求項3】
前記ワイヤハーネス支持部は、一つの前記谷部の内面側に対して複数形成されることを特徴とする請求項1記載のグロメット。
【請求項4】
グロメットの少なくとも一部には拡径部が形成され、前記拡径部の近傍の内面側には、周方向に連続する溝が形成され、前記溝に環状の摺動部材が設けられ、
前記摺動部材は、グロメットを構成する材質に対して、摩擦係数の小さな材質で構成されることを特徴とする請求項1記載のグロメット。
【請求項5】
グロメットの少なくとも一部には拡径部が形成され、前記拡径部の近傍の内面側の少なくとも一部において、表面処理部が形成され、
前記表面処理部は、他の部位に対して、摩擦係数が小さいことを特徴とする請求項1記載のグロメット。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載のグロメットを用いたワイヤハーネスの配索構造であって、
前記グロメットにワイヤハーネスが挿通され、前記蛇腹部の少なくとも一部が曲げられており、
少なくとも、曲げられている部位の近傍における、前記谷部の内面に前記ワイヤハーネス支持部が形成され、前記ワイヤハーネスが、前記ワイヤハーネス支持部と接触していることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に自動車においてワイヤハーネスが挿通されるグロメットと、これを用いたワイヤハーネス配索構造に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車においては、多くの電装品が使用されているが、これらの電装品を電源や他の機器等と接続するために、多くのワイヤハーネスが使用される。このようなワイヤハーネスは自動車の各部に配索されるが、例えば自動車のボディーとドアとの間のように、可動部において屈曲して配索される場合もある。
【0003】
通常、このような屈曲部に配索されるワイヤハーネスは、保護、防塵、防水等の目的でグロメットに挿通される。例えば、グロメットは、ドア(リアやトランク含む)と車体との間等の可動部に配置される。グロメットは例えばゴム製であり可撓性を有するため、ドア等の開閉に対応して屈曲する。
【0004】
ここで、グロメットはゴム等の比較的柔軟な部材で構成され、ワイヤハーネスとグロメット内面との摩擦が大きい。このため、ワイヤハーネスをグロメットに挿通する際に、ワイヤハーネスがグロメット内で自由に変形することが阻害され、ワイヤハーネスの局所的な折れ曲がりの要因となる。
【0005】
また、前述したようにグロメットは屈曲可能であるため、例えばドア等の開閉の際に、グロメットとワイヤハーネスが屈曲すると、グロメットの内壁にワイヤハーネスが押し付けられ、ワイヤハーネスの外面及びグロメットの内面が変形して接触面積が増大し、この際の摩擦でワイヤハーネスやグロメットの折れ曲がりの要因となる。
【0006】
図7(a)は、蛇腹形状を有するグロメット101の屈曲部にワイヤハーネス100の一部が接触した状態の概念断面図である。なお、図7(a)は、左右方向が管軸方向であり、図は曲げの内側の断面図である。管軸方向の断面において、蛇腹部の内面形状が曲面で形成されている場合、理想状態ではワイヤハーネス100とグロメット101とは、蛇腹の山谷ピッチごとに断面において点接触することになる。
【0007】
しかし、前述したように、グロメット101は比較的柔軟な材質で構成されるため、図7(b)に示すように、ワイヤハーネス100がグロメット101の内周面に押し付けられて互いに変形して接触面積が増大するため、大きな摩擦力が発生する。この状態でワイヤハーネス100の軸方向に例えば圧縮力が加わると、ワイヤハーネス100とグロメット101とが摺動せずにワイヤハーネス100が局所的に屈曲するなどの恐れがある。
【0008】
このような局所的な変形は、特にワイヤハーネスに対して意図しない応力集中を発生させ、ワイヤハーネスの寿命の低下の要因となるとともに、ワイヤハーネスとグロメットとの意図しない摩擦を発生させ、グロメットの破損の要因ともなっていた。
【0009】
これに対し、屈曲時にグロメットとワイヤハーネスとの摩擦を低減することで、摩擦によるワイヤハーネスの意図しない変形を抑制して応力集中を緩和する方法が提案されている。例えば、屈曲可能な蛇腹部を有するグロメット本体の内周面にワイヤハーネスが接触することを抑制するため、グロメット本体の内周面において、その内周面から蛇腹部の最小内径よりも内方へ突出するハーネス規制部を設ける方法が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2011-131617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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