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公開番号2025113562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024007782
出願日2024-01-23
発明の名称モータ制御装置
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類H02P 6/28 20160101AFI20250728BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】保護回路の基準電流と駆動回路が許容する上限電流とが適合していなくとも駆動回路を保護できるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】本発明のモータ制御装置1は、モータMへ電流を供給する三相出力インバータ(駆動回路)21と、モータMに流れる電流を検知するための検知用信号Vに基づいて電流が過電流であるか否かを判断する保護回路4と、検知用信号Vにバイアス電圧Bvを付加して保護回路4に入力する付加回路5とを備え、付加回路5は、保護回路4が作動する電流と三相出力インバータ(駆動回路)21が許容できる電流の上限との差以上の電流に相当する電圧に設定されるバイアス電圧BvをモータMの駆動時に検知用信号Vに付加してオフセットされた最終の信号VLを保護回路4に入力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
モータへ電流を供給する駆動回路と、
前記モータに流れる電流を検知するための検知用信号に基づいて前記電流が過電流であるか否かを判断する保護回路と、
前記検知用信号にバイアス電圧を付加して前記保護回路に入力する付加回路とを備え、
前記付加回路は、前記保護回路が作動する電流と前記駆動回路が許容できる電流の上限との差以上の電流に相当する電圧に設定されるバイアス電圧を前記モータの駆動時に前記検知用信号に付加してオフセットされた最終の信号を前記保護回路に入力する
ことを特徴とするモータ制御装置。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記付加回路は、
前記検知用信号にバイアス電圧を付加する電圧付加ラインと、
前記電圧付加ラインに設けられるスイッチング素子と、
基準電圧と入力される電圧との比較によって前記スイッチング素子を動作させる信号を出力するコンパレータと、
前記コンパレータに入力する電圧を抵抗とサーミスタとで分圧して前記コンパレータに入力する分圧回路とを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
モータを駆動制御するモータ制御装置は、モータに電流を供給する駆動回路と、モータに過電流が流れると過電流を検知してモータへの電流供給を停止させる保護回路とを備えている。
【0003】
より詳細には、保護回路は、モータに流れる電流を検知するための信号と基準電圧とを比較して、前記信号の電圧が基準電圧よりも高いと、ローレベル信号でなる停止信号を駆動回路へ出力する。なお、基準電圧は、モータに流れる過電流が流れた際に前記信号の到達する電圧に設定されている。駆動回路は、モータの巻線に接続される複数のアームと、アームの巻線への接続点を挟んだ両側に設けたスイッチング素子とを備えており、停止信号を受け取ると全てのスイッチング素子をオフにしてモータへの電流供給を停止する(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-058754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように従来のモータ制御装置は、保護回路を備えており、モータに過電流が流れるとモータを停止させてモータの焼損を防止するが、モータ、駆動回路よび保護回路がそれぞれ異なるメーカーによって製造される場合がある。このように駆動回路及び保護回路がそれぞれ異なるメーカーによって製造されると、たとえば、保護回路が過電流であると判断する基準となる電流と、駆動回路に流せる電流の上限値とが一致せず、駆動回路が許容できる電流以上の電流が流れても保護回路が作動せず、駆動回路におけるスイッチング素子が焼損してしまう恐れがある。
【0006】
そこで、本発明は、保護回路の基準電流と駆動回路が許容する上限電流とが適合していなくとも駆動回路を保護できるモータ制御装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のモータ制御装置は、モータへ電流を供給する駆動回路と、モータに流れる電流を検知するための検知用信号に基づいて電流が過電流であるか否かを判断する保護回路と、検知用信号にバイアス電圧を付加して保護回路に入力する付加回路とを備え、付加回路は、保護回路が作動する電流と駆動回路が許容できる電流の上限との差以上の電流に相当する電圧に設定されるバイアス電圧をモータの駆動時に検知用信号に付加してオフセットされた最終の信号を保護回路に入力する。
【0008】
このように構成されたモータ制御装置によれば、保護回路が作動する電流よりも駆動回路で許容できる電流が小さい場合であっても、付加回路は、保護回路が作動する電流と駆動回路が許容できる電流の上限との差以上の電流に相当するバイアス電圧を検知用信号に付加してオフセットされた最終の信号を出力して保護回路に入力するので、駆動回路が許容する電流を超える電流が流れると保護回路が作動してモータへの電流供給を停止して駆動回路を保護できる。
【0009】
また、モータ制御装置における付加回路は、検知用信号にバイアス電圧を付加する電圧付加ラインと、電圧付加ラインに設けられるスイッチング素子と、基準電圧と入力される電圧との比較によってスイッチング素子を動作させる信号を出力するコンパレータと、コンパレータに入力する電圧を抵抗とサーミスタとで分圧してコンパレータに入力する分圧回路とを備えてもよい。このように構成されたモータ制御装置によれば、温度の変化によって起動時の抵抗が変化する負荷の駆動に最適なバイアス電圧を付加できるので駆動回路を保護でき、温度変化によって起動時の抵抗が変化する負荷への利用に最適となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明のモータ制御装置によれば、保護回路の基準電流と駆動回路が許容する上限電流とが適合していなくとも駆動回路を保護できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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