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公開番号
2025094932
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2024217757
出願日
2024-12-12
発明の名称
身体用水性組成物
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
8/73 20060101AFI20250618BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】低湿度環境下では高い水蒸気バリア性を発現し、高湿度環境下では水蒸気放出性を発現する皮膜を形成し得る身体用水性組成物を提供する。
【解決手段】(A)2質量%水溶液の25℃における粘度が5,000mPa・s以上である、スルホン酸基又は硫酸基を有するアニオン性ポリマー、(B)アスペクト比150以上の、水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、及び、水を含有する身体用水性組成物であって、(1)前記組成物の、動的粘弾性測定により温度25℃、周波数2Hz、歪0.01%の条件で測定される貯蔵弾性率が60Pa以上5,000Pa以下である、身体用水性組成物、又は、(2)前記成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、前記成分(B)に対する前記成分(A)の質量比[(A)/(B)]が0.2以上20以下である、身体用水性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)2質量%水溶液の25℃における粘度が5,000mPa・s以上である、スルホン酸基又は硫酸基を有するアニオン性ポリマー、(B)アスペクト比150以上の、水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、及び、水を含有する身体用水性組成物であって、
前記組成物の、動的粘弾性測定により温度25℃、周波数2Hz、歪0.01%の条件で測定される貯蔵弾性率が60Pa以上5,000Pa以下である、身体用水性組成物。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記組成物中の前記成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下である、請求項1に記載の身体用水性組成物。
【請求項3】
前記成分(B)に対する前記成分(A)の質量比[(A)/(B)]が0.2以上20以下である、請求項1又は2に記載の身体用水性組成物。
【請求項4】
前記組成物中の前記成分(A)の含有量が0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1又は2に記載の身体用水性組成物。
【請求項5】
前記成分(A)が(A1)スルホン酸基又は硫酸基を有するアニオン性多糖類、及び、(A2)下記一般式(1)で表される構成単位を有するアニオン性ポリマーからなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1又は2に記載の身体用水性組成物。
JPEG
2025094932000016.jpg
63
49
式(1)中、R
1
は水素原子又はメチル基であり、Mは水素原子、アルカリ金属、又はアンモニウムである。
【請求項6】
さらに(C)カチオン性ポリマーを含有する、請求項1又は2に記載の身体用水性組成物。
【請求項7】
さらに(E)ノニオン性ポリマーを含有する、請求項1又は2に記載の身体用水性組成物。
【請求項8】
(A)2質量%水溶液の25℃における粘度が5,000mPa・s以上である、スルホン酸基又は硫酸基を有するアニオン性ポリマー、(B)アスペクト比150以上の、水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、及び、水を含有し、
前記成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、
前記成分(B)に対する前記成分(A)の質量比[(A)/(B)]が0.2以上20以下である、身体用水性組成物。
【請求項9】
さらに(E)ノニオン性ポリマーを含有する、請求項8に記載の身体用水性組成物。
【請求項10】
さらに(C)カチオン性ポリマーを含有する、請求項8又は9に記載の身体用水性組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体用水性組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
皮膚、毛髪等のケラチン物質に対し光沢、良好な感触等の各種性能を付与する方法として、ケラチン物質表面に化粧皮膜を形成する技術が知られている。
皮膜形成性と皮膚へのなじみやすさとを両立させる観点から、皮膚用の皮膜形成性化粧料には水溶性ポリマーが用いられている(例えば特許文献1~3参照)。
特許文献1には、粉体、アクリル酸系ポリマー、水膨潤性粘土鉱物を含む固形粉末化粧料が、落下強度に優れるとともに、滑らかな使用感、付着性などに優れることが記載されている。
【0003】
特許文献2には乳化粒子径の標準偏差が0.5以上である乳化組成物が、十分なコクがありつつ変化を感じさせる抑揚感を有しながら、滑らかで柔らかい伸びを達成することができる旨開示されている。また、該乳化組成物がハイドロゲル形成剤、有機変性粘土鉱物等を含むことも記載されている。
特許文献3には、中和することにより水溶化する化合物を有効成分として含有することを特徴とする離漿防止用油中水型化粧料組成物が離漿等を防止して良好な安定性を示す旨開示されている。該化粧料組成物は、ゲル化剤と、水と、粉末成分とを含有することも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/157869号
特開2019-89744号公報
特開2019-156735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、過酷な湿度環境により皮膚ダメージが生じることが知られている。例えば低湿度環境下では乾燥によるトラブルが生じ、高湿度環境下では角層のムレ、過膨潤により皮膚が刺激物質に弱くなる。
皮膚の角層は、周囲の環境に応答して皮膚表面からの水分の蒸発又は吸収量を調整し、皮膚を守る働きがある。しかしながら日常生活において、ヒトの皮膚はエアコンの効いた屋内から屋外への移動などに伴い過酷な湿度変化に繰り返し曝されているため、湿度変化に対し角層の機能が応答しきれず、皮膚にダメージが蓄積される懸念がある。
【0006】
そこで、角層のように周囲の環境に応答して皮膚表面の水分量を調整し、低湿度環境、高湿度環境のいずれにおいても皮膚ダメージを抑制できる外用剤技術が望まれている。具体的には、低湿度環境下では水蒸気バリア性を発現して皮膚の保湿性を高め、高湿度環境下では水蒸気バリア性が低下し、水蒸気放出性に切り替わることで角層からの水蒸気放出を妨げない皮膜を形成できる外用剤であれば、上記目的を達成できると考えられる。従来の疎水性皮膜を形成する技術では皮膚に水蒸気バリア性を付与することはできるものの、湿度に応じて水蒸気バリア性を調整し得るような環境応答性は発現しない。
【0007】
本発明は、低湿度環境下では高い水蒸気バリア性を発現し、高湿度環境下では水蒸気放出性を発現する皮膜を形成し得る身体用水性組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、所定のアニオン性ポリマー、所定値以上のアスペクト比を有する水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、及び、水を含有し、且つ貯蔵弾性率が所定範囲にある身体用水性組成物により、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、下記に関する。
[1](A)2質量%水溶液の25℃における粘度が5,000mPa・s以上である、スルホン酸基又は硫酸基を有するアニオン性ポリマー、(B)アスペクト比150以上の、水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、及び、水を含有する身体用水性組成物であって、
前記組成物の、動的粘弾性測定により温度25℃、周波数2Hz、歪0.01%の条件で測定される貯蔵弾性率が60Pa以上5,000Pa以下である、身体用水性組成物。
[2](A)2質量%水溶液の25℃における粘度が5,000mPa・s以上である、スルホン酸基又は硫酸基を有するアニオン性ポリマー、(B)アスペクト比150以上の、水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、及び、水を含有し、
前記成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、
前記成分(B)に対する前記成分(A)の質量比[(A)/(B)]が0.2以上20以下である、身体用水性組成物。
[3]上記[1]又は[2]に記載の身体用水性組成物を含有する化粧料組成物。
[4]上記[1]又は[2]に記載の身体用水性組成物、又は上記[3]に記載の化粧料組成物をケラチン基剤に適用して皮膜を形成する工程を有する、組成物の使用方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低湿度環境下では高い水蒸気バリア性を発現し、高湿度環境下では水蒸気放出性を発現する皮膜を形成し得る身体用水性組成物を提供できる。該組成物は皮膜形成性を有し、各種化粧料組成物として用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[定義]
本明細書において「身体用水性組成物」とは、身体の表面、例えば、皮膚、毛髪、睫毛、眉毛、爪等のケラチン物質の表面を処理するために用いる水性組成物を意味する。「水性組成物」とは、水を主成分とする組成物を意味し、好ましくは水の含有量が50質量%以上の組成物を意味する。
本発明の身体用水性組成物(以下、単に「水性組成物」又は「本発明の組成物」ともいう)は、好ましくはケラチン物質用の水性組成物であり、より好ましくは皮膚又は毛髪用の水性組成物であり、更に好ましくは皮膚用の水性組成物である。ここでいう「ケラチン物質」とは、毛髪、皮膚、爪等の、ヒト等の動物の身体部位を構成するケラチン物質を意味する。
本明細書において「成分Xを含有する」とは、成分Xを配合することをも包含する。
(【0011】以降は省略されています)
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