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公開番号
2025095242
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211134
出願日
2023-12-14
発明の名称
塩害コンクリート構造物の補修工法
出願人
日本製鉄株式会社
,
日鉄防食株式会社
,
日鉄セメント株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E01D
22/00 20060101AFI20250619BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】 ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを使用しない塩害コンクリートの補修工法を提供すると共に、塩害補修箇所の耐久性を高めることが可能な補修工法を提供すること。
【解決手段】 塩害に曝されたコンクリート構造物の劣化部を斫り後、当該斫り補修箇所に、亜硝酸リチウムを塗布含浸した後、高炉スラグ微粉末を含むセメント材料に膨張材、亜硝酸リチウム及び細骨材を配合した断面修復材(ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを除く)を使用することを特徴とする塩害コンクリート構造物の補修工法、及び塩害コンクリート構造物の断面修復材。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
塩害に曝されたコンクリート構造物の劣化部を斫り後、当該斫り補修箇所に、亜硝酸リチウムを塗布含浸した後、高炉スラグ微粉末を含むセメント材料に膨張材、亜硝酸リチウム及び細骨材を配合した断面修復材(ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを除く)を使用することを特徴とする塩害コンクリート構造物の補修工法。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記断面修復材に、高炉スラグ微粉末を2.0~10.0重量%含み、高炉スラグ微粉末のブレーン比表面積が3,000~8,000cm
2
/gである請求項1に記載の塩害コンクリート構造物の補修工法。
【請求項3】
断面修復材は、膨張材を3.0~5.0重量%、及び亜硝酸リチウムを固形分量で0.1~3.0重量%配合したものである請求項1に記載の塩害コンクリート構造物の補修工法。
【請求項4】
塩害に曝されたコンクリート構造物の劣化部を鉄筋が少なくとも部分的に露出するまで斫り後、鉄筋用防錆材を塗布することなく、当該斫り補修箇所に、亜硝酸リチウムを塗布含浸した後、高炉スラグ微粉末を含むセメント材料に膨張材、亜硝酸リチウム及び細骨材を配合した断面修復材(ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを除く)を使用することを特徴とする塩害コンクリート構造物の補修工法。
【請求項5】
塩害コンクリート構造物の補修工法に使用される断面修復材であって、高炉スラグ微粉末を含むセメント材料に膨張材、亜硝酸リチウム及び細骨材を配合したもの(ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを除く)であり、断面修復材に、高炉スラグ微粉末を2.0~10.0重量%含み、高炉スラグ微粉末のブレーン比表面積が3,000~8,000cm
2
/gであり、膨張材を3.0~5.0重量%、及び亜硝酸リチウムを固形分量で0.1~3.0重量%配合したものであることを特徴とする塩害コンクリート構造物の断面修復材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造物の補修工法、特に塩害によって劣化した鉄筋コンクリート構造物の補修工法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄筋コンクリート構造物は、経年によって劣化するが、コンクリートの耐用年数よりも早く劣化するケースが少なくない。代表的な劣化現象や要因としては、中性化、塩害、凍害、化学的浸食、アルカリ骨材反応、乾燥収縮、表面摩耗、施工不良などが挙げられるが、特に、岸壁や橋脚などのコンクリート構造物において、海水や海砂等の塩分(塩化物イオン)によって、鉄筋に腐食(錆)が発生し、その腐食膨張によってコンクリートにひび割れ、浮き、剥離等を引き起こす塩害対策は重要である。
【0003】
塩害によって劣化したコンクリート構造物の補修は、一般的に健全なコンクリート面が露出するまで劣化部を除去(斫り)し、モルタルなどのセメント系断面修復材を用いて斫り部を埋め戻す方法が知られている。この際には必要により鉄筋の防錆処理やプライマー塗布などが行われる。
【0004】
例えば、特許文献1は、コンクリート構造物の修復部分のコンクリートを斫り取った後、斫り取られた部分と断面修復モルタルとの接着界面、及び露出した鉄筋表面の全面に、亜硝酸塩水溶液を塗布し、次いでポリマーセメントモルタルを塗布した後、断面修復モルタルを用いて断面修復する方法を提案している。
特許文献2は、ポリマーセメントと骨材と水と亜硝酸リチウム溶液とを混合してなるモルタルをモルタル吹付ノズルによってコンクリート構造体の所定個所に吹き付けるモルタル吹付工法を提案している。
特許文献3は、亜硝酸塩、セメント、ポリマーディスパージョン、膨張材、フライアッシュ、遅延剤、消泡剤、有機繊維及び細骨材を所定量で含有するポリマーセメントモルタルを使用する補修方法を提案している。
【0005】
しかし、特許文献1、2、3に開示されているとおり、従来の塩害コンクリートの補修工法は、いずれも、ポリマーセメントやポリマーセメントモルタルを使用する工法が一般的であった。ポリマーセメントやポリマーセメントモルタルの場合、一般に、セメント混和用ポリマー(例えばスチレン・ブタジエン共重合体)を、減水剤のようなセメント混和剤よりも多量(セメントに対して5重量%以上、特許文献1の段落0017によればセメント100重量部に対して20~50重量部程度)に配合する。
しかし、従来工法は、一般に、塩害コンクリートの鉄筋について発生錆を除去したり、鉄筋用防錆材を塗布する防錆処理を含む補修が煩雑であるため、簡易な補修工法が求められている。さらに、昨今、海洋におけるプラスチック(ポリマー)廃棄物の問題が顕在化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-120041号公報
特開2007-177567号公報
特開2020-158371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、施工が簡便であり、ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを使用しない塩害コンクリートの補修工法を提供すると共に、塩害補修箇所の耐久性を高めることが可能な補修工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために各種検討した結果、断面修復材として、高炉スラグ微粉末を含むセメントモルタルを使用することが塩害対策として重要であることを見出し、本発明に到達した。
【0009】
すなわち、本発明は、塩害に曝されたコンクリート構造物の劣化部を斫り後、当該斫り補修箇所に、亜硝酸リチウムを塗布含浸した後、高炉スラグ微粉末を含むセメント材料に膨張材、亜硝酸リチウム及び細骨材を配合した断面修復材(ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを除く)を使用することを特徴とする塩害コンクリート構造物の補修工法である。
また、本発明は、塩害に曝されたコンクリート構造物の劣化部を鉄筋が少なくとも部分的に露出するまで斫り後、鉄筋用防錆材を塗布することなく、当該斫り補修箇所に、亜硝酸リチウムを塗布含浸した後、高炉スラグ微粉末を含むセメント材料に膨張材、亜硝酸リチウム及び細骨材を配合した断面修復材(ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを除く)を使用することを特徴とする塩害コンクリート構造物の補修工法である。
また、本発明は、塩害コンクリート構造物の補修工法に使用される断面修復材であって、高炉スラグ微粉末を含むセメント材料に膨張材、亜硝酸リチウム及び細骨材を配合したもの(ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを除く)であり、断面修復材中に、高炉スラグ微粉末を2.0~10.0重量%含み、高炉スラグ微粉末のブレーン比表面積が3,000~8,000cm
2
/gであり、膨張材を3.0~5.0重量%、及び亜硝酸リチウムを固形分量で0.1~3.0重量%配合したものであることを特徴とする塩害コンクリート構造物の断面修復材である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の補修工法によれば、施工が簡便であり、ポリマーセメント又はポリマーセメントモルタルを使用することなく、塩害コンクリート構造物を適切に補修でき、長期間に亘り耐久性を維持し、コンクリート構造物の塩害劣化現象を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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