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公開番号
2025095680
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211853
出願日
2023-12-15
発明の名称
排水処理装置
出願人
フジクリーン工業株式会社
代理人
鳳国際弁理士法人
主分類
C02F
3/00 20230101AFI20250619BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】好気処理槽から上流側へ固形物を含む水を移動させる。
【解決手段】
排水処理装置は、前処理槽と、前処理槽の下流側に設けられた好気処理槽と、前処理槽と好気処理槽との間を仕切る仕切壁と、仕切壁にそれぞれ接続される第1壁と第2壁と、を備える。仕切壁は、前処理槽と好気処理槽とを連通する連通部を有する。連通部は、開口と堰との一方、または、両方を形成する。連通部は、前処理槽と好気処理槽との間の境界面であって特定側面を含む境界面に沿って標準水位の高さで第1壁と第2壁とを接続する仮想ラインのうち、第1壁側の第1端を含む1/3の部分である第1部分の少なくとも一部と、第2壁側の第2端を含む1/3の部分である第2部分の少なくとも一部と、の一方、または、両方で、前処理槽と好気処理槽とを連通する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
排水処理装置であって、
散気せずに水を処理する前処理槽と、
前記前処理槽の下流側に設けられ、散気装置を有する好気処理槽と、
前記前処理槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁と、
前記仕切壁によって形成される前記好気処理槽の内側の側面である特定側面とは異なる方向の前記好気処理槽の内側の側面をそれぞれ形成する第1壁と第2壁とであって、前記仕切壁にそれぞれ接続される前記第1壁と前記第2壁と、
を備え、
前記仕切壁は、前記第1壁と前記第2壁との間で、前記好気処理槽の標準水位の高さで前記前処理槽と前記好気処理槽とを連通する連通部を有し、
前記連通部は、前記標準水位よりも低い位置から前記標準水位よりも高い位置まで延びる開口と、前記標準水位よりも低い位置に配置される前記仕切壁の上端を形成する堰と、の一方、または、両方を形成し、前記開口は、前記前処理槽と前記好気処理槽との間の水の移動を前記開口の内側の前記標準水位の前記高さで許容し、前記堰は、前記前処理槽と前記好気処理槽との間の水の移動を前記仕切壁の前記上端よりも高い前記標準水位の前記高さで許容し、
前記連通部は、前記前処理槽と前記好気処理槽との間の境界面であって前記特定側面を含む前記境界面に沿って前記標準水位の前記高さで前記第1壁と前記第2壁とを接続する仮想ラインのうち、前記第1壁側の第1端を含む1/3の部分である第1部分の少なくとも一部と、前記第2壁側の第2端を含む1/3の部分である第2部分の少なくとも一部と、の一方、または、両方で、前記前処理槽と前記好気処理槽とを連通する、
排水処理装置。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の排水処理装置であって、
前記前処理槽は、嫌気性微生物を担持するための濾床を有し、
前記前処理槽は、前記濾床の下部分を通らずに前記濾床の上部分に連通する水面である対象水面を形成するように構成されており、
前記前処理槽は、前記対象水面の全体が前記連通部に連通するように、構成されている、
排水処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の排水処理装置であって、
前記前処理槽は、嫌気性微生物を担持するための濾床を有し、
前記前処理槽は、前記濾床の下部分を通らずに前記濾床の上部分に連通する水面である対象水面を形成するように構成されており、
前記前処理槽は、前記対象水面を、前記連通部に連続する閉じた第1水面部分と残りの第2水面部分とに区分するバッフルを有し、
前記第1水面部分の面積は、前記対象水面の面積の1/5以上である、
排水処理装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の排水処理装置であって、
前記前処理槽は、前記前処理槽の上流側から前記前処理槽に流入した水が、前記濾床を下から上に通過し、前記連通部を通じて前記好気処理槽へ流入するように、構成されている、
排水処理装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれかに記載の排水処理装置であって、さらに、
前記排水処理装置の外面を形成する外壁を備え、
前記外壁は、前記前処理槽と前記好気処理槽とを収容し、
前記第1壁は、前記外壁の一部分であり、
前記連通部は、前記第1部分の少なくとも一部で、前記前処理槽と前記好気処理槽とを連通する、
排水処理装置。
【請求項6】
請求項1から3のいずれかに記載の排水処理装置であって、
前記散気装置は、ガスを吐出するための複数の吐出部を有し、
前記第1壁は、前記第1端と前記第1端に最も近い吐出部とを接続する仮想直線分と交わらない位置に、配置されており、
前記連通部は、前記第1部分の少なくとも一部で、前記前処理槽と前記好気処理槽とを連通する、
排水処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、排水を処理する技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、微生物を使用して排水を処理する排水処理装置が使用されている(排水処理装置は、浄化槽とも呼ばれる)。排水処理装置は、好気処理を行う好気処理槽(例えば、接触曝気槽、担体流動槽、または、接触濾床槽)を含む複数の水処理槽を含み得る。好気処理槽では、微生物などの固形物が流動し得る。固形物を含む水を好気処理槽から上流側の水処理槽へ移送するために、エアリフトポンプなどの移送装置が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-186980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、好気処理槽から上流側への固形物を含む水の移動には、工夫の余地があった。
【0005】
本明細書は、好気処理槽から上流側へ固形物を含む水を移動させる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示された技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]
排水処理装置であって、
散気せずに水を処理する前処理槽と、
前記前処理槽の下流側に設けられ、散気装置を有する好気処理槽と、
前記前処理槽と前記好気処理槽との間を仕切る仕切壁と、
前記仕切壁によって形成される前記好気処理槽の内側の側面である特定側面とは異なる方向の前記好気処理槽の内側の側面をそれぞれ形成する第1壁と第2壁とであって、前記仕切壁にそれぞれ接続される前記第1壁と前記第2壁と、
を備え、
前記仕切壁は、前記第1壁と前記第2壁との間で、前記好気処理槽の標準水位の高さで前記前処理槽と前記好気処理槽とを連通する連通部を有し、
前記連通部は、前記標準水位よりも低い位置から前記標準水位よりも高い位置まで延びる開口と、前記標準水位よりも低い位置に配置される前記仕切壁の上端を形成する堰と、の一方、または、両方を形成し、前記開口は、前記前処理槽と前記好気処理槽との間の水の移動を前記開口の内側の前記標準水位の前記高さで許容し、前記堰は、前記前処理槽と前記好気処理槽との間の水の移動を前記仕切壁の前記上端よりも高い前記標準水位の前記高さで許容し、
前記連通部は、前記前処理槽と前記好気処理槽との間の境界面であって前記特定側面を含む前記境界面に沿って前記標準水位の前記高さで前記第1壁と前記第2壁とを接続する仮想ラインのうち、前記第1壁側の第1端を含む1/3の部分である第1部分の少なくとも一部と、前記第2壁側の第2端を含む1/3の部分である第2部分の少なくとも一部と、の一方、または、両方で、前記前処理槽と前記好気処理槽とを連通する、
排水処理装置。
【0008】
好気処理槽内の水は、散気装置による散気によって、上昇する。水面まで上昇した水は、水面に沿って、第1壁または第2壁の位置まで移動し得る。この後、水は、第1壁または第2壁に沿って仕切壁の位置まで移動し得る。連通部は、前処理槽と好気処理槽との間の境界面であって特定側面を含む境界面に沿って標準水位の高さで第1壁と第2壁とを接続する仮想ラインのうち、第1壁側の端を含む1/3の部分である第1部分の少なくとも一部と、第2壁側の端を含む1/3の部分である第2部分の少なくとも一部と、の一方、または、両方で、前処理槽と好気処理槽とを連通する。第1壁または第2壁に沿って仕切壁の位置まで移動した水は、連通部を通じて、容易に前処理槽へ移動できる。このように、上記構成は、好気処理槽から上流側の前処理槽へ固形物を含む水を移動させることができる。
【0009】
[適用例2]
適用例1に記載の排水処理装置であって、
前記前処理槽は、嫌気性微生物を担持するための濾床を有し、
前記前処理槽は、前記濾床の下部分を通らずに前記濾床の上部分に連通する水面である対象水面を形成するように構成されており、
前記前処理槽は、前記対象水面の全体が前記連通部に連通するように、構成されている、
排水処理装置。
【0010】
この構成によれば、連通部を通じて好気処理槽から前処理槽へ移動した水に含まれる固形物は、前処理槽の対象水面に分散可能である。分散した固形物は、濾床の上部分に沈降し得る。このように、前処理槽は、濾床によって固形物を捕捉できる。
(【0011】以降は省略されています)
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