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公開番号2025121104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016327
出願日2024-02-06
発明の名称散気装置、水処理装置および水処理方法
出願人三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C02F 3/20 20230101AFI20250812BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】散気管への空気の供給側から離れた散気孔からの空気放出量の低下を抑制でき、かつ散気管の設計や配置に煩雑な計算を必要とせず、精密な現場作業も必要としない散気装置、それを用いた水処理装置および水処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】水平に配置された散気管を備えた散気装置であって、前記散気管は、一端に空気が供給される空気供給口を有し、他端に空気を封止し得る構造を有し、下部に長さ方向に間隔をあけて設けられた複数の散気孔を有し、前記散気管のそれぞれの前記散気孔が形成された部分には、各散気孔の周囲から垂下された複数の筒状のスカートが接続されており、それぞれの前記スカートは、前記スカートの長さを調整するスカート長調整機構を有する、散気装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水平に配置された散気管を備えた散気装置であって、
前記散気管は、一端に空気が供給される空気供給口を有し、他端に空気を封止し得る構造を有し、下部に長さ方向に間隔をあけて設けられた複数の散気孔を有し、
前記散気管のそれぞれの前記散気孔が形成された部分には、各散気孔の周囲から垂下された複数の筒状のスカートが接続されており、
それぞれの前記スカートは、前記スカートの長さを調整するスカート長調整機構を有する、散気装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記スカート長調整機構により、各スカートの下端の空気放出口の高さ方向の位置が、前記空気供給口に近づくにつれて低くなるように調整されている、請求項1に記載の散気装置。
【請求項3】
前記空気供給口から最も遠い前記スカートの下端の空気放出口の中心と、前記空気供給口に最も近い前記スカートの下端の空気放出口の中心とを結ぶ直線と、水平線とがなす角度θが、0.5~3度である、請求項1に記載の散気装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の散気装置を備えた水処理装置。
【請求項5】
被処理水に浸漬した散気装置を用いて散気することを含む水処理方法であって、
前記散気装置は、水平に配置された散気管を備え、
前記散気管は、一端に空気が供給される空気供給口を有し、他端に空気を封止し得る構造を有し、下部に長さ方向に間隔をあけて設けられた複数の散気孔を有し、
前記散気管のそれぞれの前記散気孔が形成された部分には、各散気孔の周囲から垂下された複数の筒状のスカートが接続されており、
それぞれの前記スカートは、前記スカートの長さを調整するスカート長調整機構を有する、水処理方法。
【請求項6】
前記スカート長調整機構により、各スカートの下端の空気放出口の高さ方向の位置を、前記空気供給口に近づくにつれて低くなるように調整する、請求項5に記載の水処理方法。
【請求項7】
前記空気供給口から最も遠い前記スカートの下端の空気放出口の中心と、前記空気供給口に最も近い前記スカートの下端の空気放出口の中心とを結ぶ直線と、水平線とがなす角度θを、0.5~3度とする、請求項5または6に記載の水処理方法。
【請求項8】
前記散気孔の空気線速度を2.5~50m/secとする、請求項5または6に記載の水処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、散気装置、水処理装置および水処理方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
被処理水中のアンモニア性窒素を微生物によって硝酸に変換する生物硝化反応が知られている。アンモニア性窒素は、例えば地下水、井戸水、湖沼水、河川水、工業排水に含まれることがある。
【0003】
アンモニア性窒素を含む被処理水の生物処理装置として、硝化菌等の微生物が付着したスポンジ等の生物保持体を充填し、ブロワ等で装置下部から曝気しつつ、被処理水を通水するスポンジ硝化処理装置がある。このような生物担体を用いた好気処理技術の場合、装置下部より散気装置を用いた空気曝気を行うことで、粗大化した菌等の付着物の剥離と溶存酸素の供給を行う。また、例えば、均一曝気による押出流れとして通水し、生物保持体を揺動させる揺動床押出流れ方式が採用される。
【0004】
特許文献1には、好気性生物処理装置に用いられる散気装置として、複数の散気孔を有する散気管を備えた散気装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-63365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1のような散気装置では、空気の供給側に近い散気孔ほど空気放出量が多く、供給側から遠くなるにつれて空気放出量は低下する。そのため、散気管の各散気孔から均一な風量を放出するためには一定以上の風量が必要になることから、送風量が増え、電気代の増大につながる。
また、特許文献1に記載された散気管では、圧損や散気孔の高さを考慮する必要があるため、散気管の設計、配置には煩雑な計算と精密な現場作業が必要となる。
【0007】
本発明は、散気管への空気の供給側から離れた散気孔からの空気放出量の低下を抑制でき、かつ散気管の設計や配置に煩雑な計算を必要とせず、精密な現場作業も必要としない散気装置、水処理装置および水処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、散気管のスカートに伸縮可能な機構を採用することにより、簡易な構造で、各散気孔からの空気放出量を均一に調整できる散気装置、水処理装置および水処理方法が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は以下の構成を有する。
[1]水平に配置された散気管を備えた散気装置であって、
前記散気管は、一端に空気が供給される空気供給口を有し、他端に空気を封止し得る構造を有し、下部に長さ方向に間隔をあけて設けられた複数の散気孔を有し、
前記散気管のそれぞれの前記散気孔が形成された部分には、各散気孔の周囲から垂下された複数の筒状のスカートが接続されており、
それぞれの前記スカートは、前記スカートの長さを調整するスカート長調整機構を有する、散気装置。
[2]前記スカート長調整機構により、各スカートの下端の空気放出口の高さ方向の位置が、前記空気供給口に近づくにつれて低くなるように調整されている、[1]に記載の散気装置。
[3]前記空気供給口から最も遠い前記スカートの下端の空気放出口の中心と、前記空気供給口に最も近い前記スカートの下端の空気放出口の中心とを結ぶ直線と、水平線とがなす角度θが、0.5~3度である、[1]または[2]に記載の散気装置。
[4][1]~[3]のいずれかに記載の散気装置を備えた水処理装置。
[5]被処理水に浸漬した散気装置を用いて散気することを含む水処理方法であって、
前記散気装置は、水平に配置された散気管を備え、
前記散気管は、一端に空気が供給される空気供給口を有し、他端に空気を封止し得る構造を有し、下部に長さ方向に間隔をあけて設けられた複数の散気孔を有し、
前記散気管のそれぞれの前記散気孔が形成された部分には、各散気孔の周囲から垂下された複数の筒状のスカートが接続されており、
それぞれの前記スカートは、前記スカートの長さを調整するスカート長調整機構を有する、水処理方法。
[6]前記スカート長調整機構により、各スカートの下端の空気放出口の高さ方向の位置を、前記空気供給口に近づくにつれて低くなるように調整する、[5]に記載の水処理方法。
[7]前記空気供給口から最も遠い前記スカートの下端の空気放出口の中心と、前記空気供給口に最も近い前記スカートの下端の空気放出口の中心とを結ぶ直線と、水平線とがなす角度θを、0.5~3度とする、[5]または[6]に記載の水処理方法。
[8]前記散気孔の空気線速度を2.5~50m/secとする、[5]~[7]のいずれかに記載の水処理方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、散気管への空気の供給側から離れた散気孔からの空気放出量の低下を抑制でき、かつ散気管の設計や配置に煩雑な計算を必要とせず、精密な現場作業も必要としない散気装置、水処理装置および水処理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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