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公開番号2025095862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212228
出願日2023-12-15
発明の名称帽子等に用いる冷却構造
出願人株式会社日曜発明ギャラリー
代理人
主分類A42B 1/008 20210101AFI20250619BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】
帽子等に組み込まれた吸水材に水分を供給し、気化熱作用により冷却効果を得るための合理的、効果的な水の供給方法を用いた帽子等の冷却構造を提供する
【解決手段】
帽子等の 帽体部12の頂頭部にペットボトルからの水を注水できる注水口1aを設け、帽体部12、及び、フラップ部13の裏面側に面状の吸水材14,15の片面または部分的に両面を透湿防水布16,17で覆い、前記吸水材14,15と前記透湿防水布16,17の間に水が流れる空隙間を水路18として、また、フラップ部の下端に水が達したことを検知できる排水口を設ける。 前鬼吸水材は頭部周囲サイズ調整部、及び、帽体部とフラップ部境界連結部を避けて配置され、かつ、その連結水路23は、前記透湿防水布で構成されるさや管方式で連結され、帽子の組み立てを簡易化できる構造を提供する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
帽子またはズキンの帽体部の頂頭部に注水口を設け、注水された水を吸水、貯水し、かつ、
人の頭部を覆う、面状の吸水材と、前記吸水材を片面または両面の一部を覆う様に重ねた透湿防水布を設け、前記注水された水が上から下へ流れるための前記吸水材と前記透湿防水布との空隙間の水路を構成し、前記吸水材が吸収した水分の気化熱作用により、人の頭部及び、後首筋上部を冷やすことを特徴とする帽子、または、ズキンの冷却構造。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記頭部を覆う帽体部と後頭部から後ろ首筋上部を覆うフラップ部を有する帽子、または、ズキンにおいて前記透湿防水布で構成される、前記帽体部とフラップを連結する水路が、帽子等の頭周囲サイズ伸縮調整部を避けて、連結されていることを特徴とする請求項第1項記載の帽子、または、ズキンの冷却構造
【請求項3】
前記吸水材を、前記帽体部で後頭部を覆う第1の吸水材と、前記フラップ部で後頭部下位から、後ろ首筋上部を覆う、第2の吸水材とに分離して設け、前記帽体部とフラップを連結する水路が、前記と帽体部とフラップ部の結合部では、第1、第2の吸水材を含まず、連結されていることを特徴とする請求項第2項記載の帽子、または、ズキンの冷却構造
【請求項4】
前記透湿防水布で構成される、前記帽体部とフラップを連結する水路が、帽体側の径が小さく、フラップ側の径が大きく、互いに十分な重なり寸法を持ったさや管方式で組み立てられるように構成したことを特徴とする請求項3記載の帽子、または、ズキンの冷却構造
【請求項5】
前記第1、又は、第2の吸水材を覆う前記透湿防水布の下端に、前記注水口から注水された水が前記吸水材に水分を吸水、及び貯水した後、余分な水を排水する排水口を有することを特徴とする請求項2、または4の項記載の冷却構造

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、水の気化熱作用による頭部と後ろ首筋等その周辺を冷却する帽子、またはズキン等の冷却構造に関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、水の気化熱作用により冷却する構造として、比較的厚みがあり、自重の数倍の水分を吸水、貯水できる面状の吸水材を、水分の通す表生地、及び裏生地で覆いくるんで、帽子、または、ズキン等の後頭部や後ろ首筋に当たる位置に配置し、その構成部分を、水に浸し、軽く絞って着用し、涼冷感を得る様に構成していた。
この場合、前記吸水材に、水を十分吸水、貯水させるために、洗面器やポリ袋容器の様な、水を入れ溜める容器が必要で、その水中に1分程度放置し、その水分を吸水させた後に、軽く絞って、余分な水分を除去した後、頭部に着用する必要がある。
これは、真夏のテニスコート、ゴルフコース、ハイキング、ジョギング等での使われるシーンを考えると、前記の様な水を溜める容器と、それに入れる水を持ち合わせることは、はなはだ不便である。
また、上記の面状である冷却構造個所に上から水を垂らす方法が考えられるが、水が周辺に飛び散り、不快である。まして、真夏のレクレーションやスポーツ会場へ向かう運転中の車内でこれを行うと、狭い車内で水が飛び散り、より不快なことは自明であった。
【0003】
特許文献1には、水を溜めるポリ袋容器を常備し、帽体部に吸水材を張り付け組み込んだ帽子の帽体部を前記の水に浸し、その後、頭部に被って、気化熱作用で頭部を冷やし、熱中症対策に役立てるとする帽子が示されているが、前記帽体部を水に浸した後に、濡れた帽体部の余分な水を絞り、周囲に水を散らかすこと、及び、使った後の余分な水の廃棄等のわずらわしさがあった。
【0004】
特許文献2には、帽子の帽体部で人の額に当たるか所に、吸水材で構成されるパットを張り付け、気化熱作用による前頭部の冷却感を得る前記パットが取り外し自在の構成が示されている。この場合でも、前記パット部は、水を溜める容器に入った水に浸す、または、水道蛇口からの水を掛ける等により、水が周辺に飛び散る等のわずらわしさが解消されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6920576号
実用新案登録第3130472号
特開2006-328615
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は帽子、又は、ズキン等の帽体部の表側の表面、また、その裏側の表面を水に浸したり、水を垂らし、濡らすことなく、また、前記水を溜める容器を常備しなくてもよく、気化熱作用による冷却構造を得ようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の帽子等に設ける構造は、帽体の上部の頂頭部にペットボトル、または、コップ等からの水を注水できる、注水口を設け、帽体の裏面側に面状で吸水材の片面または両面、及び、それらのところどころ部分面を気化通気窓として穴の開いた様な、透湿防水布で覆いくるんで構成する。
そして、前記注水された水が帽体内に面状に配置された吸水材の上から下へ、かつ、左右均等に流れ、吸水材が水分を吸水、貯水できるように、前記吸水材と前記透湿防水布の間に水が流れる空隙間を水路として設ける。
また、さらに、帽体部とその帽体部に連結して、後頭部や後ろ首筋上部を覆うフラップ部を有する帽子や、ヘルメットの下に被るインナー頭巾、例えば、介護医療関係者の介護作業用ズキン等においては、前記連結部に、帽子等の周囲サイズ調整部を避けて、前記、注水口から注水された水が、帽体部の前記空隙間を通り、前記フラップ部に面状に配置された吸水材に流れ込めるように、連結水路部を設ける。また、その連結部は透湿防水布による帽体部からの水路幅を小さく、フラップ部からの水路幅を大きくして重なり部を設けた、いわゆるさや管方式で連結される構造を設ける様に構成して、前記帽体部と、前記フラップ部を別々に製造し、最終工程でそれらを結合縫製組み立てする時、効率良く、きれいに、仕上げられる構造を提供する。
さらに、フラップ部の最下端に、注水口から注がれた水が、前記吸水材に十分な水分を吸水させた後に、余分となった水分を集中的に排水する排水口を設け、そこから水が流れ始めたことを検知して、注水口からの注水量の適量を知る構造も提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の帽子等に設ける構造は、頂頭部に設けられた注水口からペットボトルやコップからの水を注水することにより、人の頭部、後頭部及後ろ首筋を覆う、帽体部とフラップ部の広くかつ、これら連結された箇所に配置された面状の吸水材の上下左右均等に一括して水分を供給でき、素早く、気化熱作用による冷却効果を得られることが期待できる。
また、前記の帽体とその帽体に連結して、後頭部や後ろ首筋上部を覆うフラップ部を有する帽子や、ズキンにおいても、頂頭部に設けた注水口からの注水により、帽子等の上部の帽体から下部のフラップ部まで、一か所の注水口から、わずか1回の注水で、気化熱作用による冷却効果を得ることが出来る。
【0009】
本発明によれば、従来の様に、前記帽体部、フラップ部を洗面器やポリ袋容器等での溜めた水に浸すことは必要なくなる。
近年、ペットボトルの冷水を販売する自販機の設置が普及し、ゴルフ場、テニスコート等のスポーツクラブハウス等に付設のラウンジや、街角でも、ペットボトルの冷水を手軽に、常時入手でき、特に、真夏は、それを前記のプレイヤーはプレー中に常時携帯している場合が多い。
本発明に関わる構造の帽子を、前記プレイヤーが着用して、長時間のプレー中に、当該水分の蒸発により、気化熱作用による冷却効果が減少した場合でも、すぐに、素早く、携帯しているペットボトルの冷水を前記注水口から注水追加して、素早く、帽子の帽体部とフラップ部両方の全面の冷却効果を復元、再冷却強化し、前記プレーの再開が可能となる効果がある。
さらに、これらこの注水する行為は、同行の知人プレイヤーの目の前で、何時でも、何処でも、行えるので、本発明の帽子が、冷却効果を長時間持続しやすく、熱中症対策に非常に役立つこと他を自慢でき、本発明の帽子の購入を友人等にお薦めしやすいという、画期的な.熱中症予防対策への啓発普及、及び、当該商品の大きな販売促進効果が期待できる。
【0010】
また、従来の気化熱作用による冷却機能を有する子供用のフラップ帽子では、帽子のフラップ部の裏側に張り付けられた面状の吸水繊維に、水道水等を流しさらし、水分を吸水させていたので、例えば、多数の幼稚園の園児がこれを行うと、水道栓の周りは、水が飛び散って、かつ、園児も衣服がぬれたりしていた。
それが、本発明に関わる構造を子供用フラップ帽子に用いた場合、多数の園児が先生の号令の下に、一斉に、同時に、片手に本発明の構造のフラップ帽子を持って、もう一方の手に、100ml程度の水が入ったコップを持って、本発明の構造の注水口から水を注ぐだけで、さらに、フラップ部の下端に設けられた排水口から、余剰な水の滴下を検知したら、前記注水を止めよと、教えれば、前記の様に、水を飛び散らすことなく、園児の衣服を濡らすことなく、その後、そのフラップ帽子を着用すれば、気化熱作用による、頭部から首筋までの冷却効果を得られ、園児の真夏の屋外活動等での、暑さ対策、熱中症対策に役立てられるという大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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