TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025096974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213008
出願日2023-12-18
発明の名称半導体装置の製造方法
出願人ルネサスエレクトロニクス株式会社
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類H10D 30/60 20250101AFI20250623BHJP()
要約【課題】半導体装置の信頼性を向上させる。
【解決手段】トレンチTRの内部および半導体基板SUBの上面TS上に、絶縁膜IF1を形成する。トレンチTRの内部を埋め込むように、絶縁膜IF1上に、フィールドプレート電極FPを形成する。エッチング処理によって、フィールドプレート電極FPをトレンチTRの底部へ向かって後退させる。フィールドプレート電極FPの上面に対して、CF4ガスおよびO2ガスを含む混合ガスを用いたエッチング処理を施す。熱酸化処理によって、フィールドプレート電極FPの上面上に酸化シリコン膜を形成する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
(a)上面および下面を有する半導体基板を用意する工程、
(b)前記(a)工程後、前記半導体基板の前記上面から前記半導体基板の前記下面に向かって所定の深さに達するように、前記半導体基板中に、トレンチを形成する工程、
(c)前記(b)工程後、前記トレンチの内部および前記半導体基板の前記上面上に、第1絶縁膜を形成する工程、
(d)前記(c)工程後、前記トレンチの前記内部を埋め込むように、前記第1絶縁膜上に、フィールドプレート電極を形成する工程、
(e)前記(d)工程後、エッチング処理によって、前記フィールドプレート電極を前記トレンチの底部へ向かって後退させる工程、
(f)前記(e)工程後、前記フィールドプレート電極の上面に対して、CF

ガスおよびO

ガスを含む混合ガスを用いたエッチング処理を施す工程、
(g)前記(f)工程後、第1熱酸化処理によって、前記フィールドプレート電極の前記上面上に第1酸化シリコン膜を形成する工程、
を備える、半導体装置の製造方法。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記混合ガスに含まれる前記O

ガスの比率は、前記混合ガスに含まれる前記CF

ガスの比率よりも大きい、半導体装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記(f)工程における前記エッチング処理は、前記半導体基板を搭載するためのステージを有する第1プラズマ処理装置によって行われ、
前記(f)工程における前記エッチング処理は、前記半導体基板が前記ステージに搭載され、且つ、前記ステージに高周波電力が供給されない状態で行われる、半導体装置の製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載の半導体装置の製造方法において、
前記(e)工程における前記エッチング処理は、前記第1プラズマ処理装置によって行われ、
前記(e)工程における前記エッチング処理は、前記半導体基板が前記ステージに搭載され、且つ、前記ステージに高周波電力が供給された状態で行われ、
前記(e)工程における前記エッチング処理における前記フィールドプレート電極に対するエッチングレートは、前記(f)工程における前記エッチング処理における前記フィールドプレート電極に対するエッチングレートよりも速い、半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の半導体装置の製造方法において、
前記(e)工程における前記エッチング処理では、SF

ガスが用いられる、半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記(e)工程後における前記フィールドプレート電極の前記上面の表面粗さは、前記(f)工程によって小さくなる、半導体装置の製造方法。
【請求項7】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記(d)工程は、
(d1)前記(c)工程後、CVD法を用いた第1成膜処理によって、前記第1絶縁膜上に、第1導電性膜を形成する工程、
(d2)前記(d1)工程後、前記トレンチの前記内部に位置する前記第1導電性膜の厚さを小さくすると共に、前記トレンチの外部に位置する前記第1導電性膜を除去する工程、
(d3)前記(d2)工程後、前記トレンチの前記内部を埋め込むように、CVD法を用いた第2成膜処理によって、前記第1絶縁膜上および前記第1導電性膜上に、第2導電性膜を形成する工程、
(d4)前記(d3)工程後、前記トレンチの前記内部に前記第1導電性膜および前記第2導電性膜が残されるように、前記トレンチの前記外部に位置する前記第2導電性膜を除去する工程、
を有し、
前記(d4)工程において、前記トレンチの前記内部に残された前記第1導電性膜および前記第2導電性膜は、前記フィールドプレート電極を構成する、半導体装置の製造方法。
【請求項8】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記(d)工程は、
(d5)前記(c)工程後、前記トレンチの前記内部を埋め込むように、CVD法を用いた成膜処理によって、前記第1絶縁膜上に、第2導電性膜を形成する工程、
(d6)前記(d5)工程後、前記トレンチの前記内部に前記第2導電性膜が残されるように、前記トレンチの外部に位置する前記第2導電性膜を除去する工程、
を有し、
前記(d6)工程において、前記トレンチの前記内部に残された前記第2導電性膜は、前記フィールドプレート電極を構成する、半導体装置の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
(h)前記(g)工程後、前記半導体基板の前記上面上に位置する前記第1絶縁膜と、前記第1酸化シリコン膜とを除去すると共に、前記トレンチの前記内部に位置する前記第1絶縁膜の上面の位置が前記フィールドプレート電極の前記上面の位置よりも低くなるように、前記トレンチの前記内部に位置する前記第1絶縁膜を前記トレンチの前記底部に向かって後退させる工程、
(i)前記(h)工程後、第2熱酸化処理によって、前記第1絶縁膜上に位置する前記トレンチの前記内部にゲート絶縁膜を形成すると共に、前記第1絶縁膜から露出している前記フィールドプレート電極を覆うように第2絶縁膜を形成する工程、
(j)前記(i)工程後、前記トレンチの前記内部を埋め込むように、前記ゲート絶縁膜上、前記第2絶縁膜上および前記第1絶縁膜上に、第3導電性膜を形成する工程、
(k)前記(j)工程後、前記トレンチの外部に位置する前記第3導電性膜を除去することで、前記フィールドプレート電極上において前記トレンチの前記内部に残された前記第3導電性膜をゲート電極として形成する工程、
を更に備える、半導体装置の製造方法。
【請求項10】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
(l)前記(f)工程と前記(g)工程との間で、前記半導体基板の前記上面上に位置する前記第1絶縁膜を除去すると共に、前記トレンチの前記内部に位置する前記第1絶縁膜の上面の位置が前記フィールドプレート電極の前記上面の位置よりも低くなるように、前記トレンチの前記内部に位置する前記第1絶縁膜を前記トレンチの前記底部に向かって後退させる工程、
(m)前記(l)工程後、前記(g)工程として、前記第1熱酸化処理によって、前記第1絶縁膜上に位置する前記トレンチの前記内部にゲート絶縁膜を形成すると共に、前記第1絶縁膜から露出している前記フィールドプレート電極を覆うように前記第1酸化シリコン膜を形成する工程、
(n)前記(m)工程後、前記トレンチの前記内部を埋め込むように、前記ゲート絶縁膜上、前記第1酸化シリコン膜上および前記第1絶縁膜上に、第3導電性膜を形成する工程、
(o)前記(n)工程後、前記トレンチの外部に位置する前記第3導電性膜を除去することで、前記フィールドプレート電極上において前記トレンチの前記内部に残された前記第3導電性膜をゲート電極として形成する工程、
を更に備える、半導体装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、例えば、トレンチの内部にゲート電極およびフィールドプレート電極を備えた半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)のような半導体素子を備えた半導体装置では、トレンチの内部にゲート電極が埋め込まれたトレンチゲート構造が適用されている。トレンチゲート構造の一種として、トレンチの下部にフィールドプレート電極を形成し、トレンチの上部にゲート電極を形成したスプリットゲート構造が知られている。フィールドプレート電極には、ソース電極からソース電位が供給される。このフィールドプレート電極によってドリフト領域に空乏層を広げることで、ドリフト領域を高濃度化することが可能となり、ドリフト領域の低抵抗化が可能となる。
【0003】
例えば、特許文献1には、スプリットゲート構造のMOSFETが開示されている。特許文献1のフィールドプレート電極およびゲート電極は、以下のように形成される。まず、トレンチの内部にフィールドプレート電極を形成した後、フィールドプレート電極の上面を後退させる。次に、熱酸化処理によって、トレンチの内部にゲート絶縁膜を形成すると共に、フィールドプレート電極の上面上に絶縁膜を形成する。次に、フィールドプレート電極上において、トレンチの内部を埋め込むように、ゲート電極を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-199109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トレンチの内部において、フィールドプレート電極の一部が突起状に形成されている場合がある。そのような箇所が存在すると、電界が集中し易くなり、ゲート電極とフィールドプレート電極との間で、絶縁耐圧が劣化し、リーク電流が発生し易くなるという問題がある。そのため、ゲート電極とフィールドプレート電極との間の絶縁耐圧を確保し、半導体装置の信頼性を向上できる技術が求められる。
【0006】
その他の課題および新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0008】
一実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、(a)上面および下面を有する半導体基板を用意する工程、(b)前記(a)工程後、前記半導体基板の前記上面から前記半導体基板の前記下面に向かって所定の深さに達するように、前記半導体基板中に、トレンチを形成する工程、(c)前記(b)工程後、前記トレンチの内部および前記半導体基板の前記上面上に、第1絶縁膜を形成する工程、(d)前記(c)工程後、前記トレンチの前記内部を埋め込むように、前記第1絶縁膜上に、フィールドプレート電極を形成する工程、(e)前記(d)工程後、エッチング処理によって、前記フィールドプレート電極を前記トレンチの底部へ向かって後退させる工程、(f)前記(e)工程後、前記フィールドプレート電極の上面に対して、CF

ガスおよびO

ガスを含む混合ガスを用いたエッチング処理を施す工程、(g)前記(f)工程後、第1熱酸化処理によって、前記フィールドプレート電極の前記上面上に第1酸化シリコン膜を形成する工程、を備える。
【発明の効果】
【0009】
一実施の形態によれば、半導体装置の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1における半導体装置を示す平面図である。
実施の形態1における半導体装置を示す平面図である。
実施の形態1における半導体装置を示す要部平面図である。
実施の形態1における半導体装置を示す要部平面図である。
実施の形態1における半導体装置を示す断面図である。
実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す断面図である。
図6に続く製造工程を示す断面図である。
図7に続く製造工程を示す断面図である。
図8に続く製造工程を示す断面図である。
図9に続く製造工程を示す断面図である。
図10に続く製造工程を示す断面図である。
図11に続く製造工程を示す断面図である。
図12に続く製造工程を示す断面図である。
図13に続く製造工程を示す断面図である。
図14に続く製造工程を示す断面図である。
図15に続く製造工程を示す断面図である。
図16に続く製造工程を示す断面図である。
図17に続く製造工程を示す断面図である。
図18に続く製造工程を示す断面図である。
図19に続く製造工程を示す断面図である。
図20に続く製造工程を示す断面図である。
図21に続く製造工程を示す断面図である。
検討例1における半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。
検討例2における半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。
実施の形態1および検討例2における半導体装置の製造工程を示す要部斜視図である。
実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。
変形例における半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
圧電性材料の製造方法
今日
ローム株式会社
半導体発光装置
21日前
ローム株式会社
半導体装置
20日前
個人
圧電素子及び摩擦発電共成デバイス
8日前
富士電機株式会社
半導体装置
6日前
三菱電機株式会社
半導体装置
今日
日亜化学工業株式会社
発光装置
6日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
6日前
東レ株式会社
転写体、機能性素子の製造方法
8日前
株式会社エレックス
発光装置の製造方法
20日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
21日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
6日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
9日前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体装置
今日
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体装置
2日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
6日前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体装置
6日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
14日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
21日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
1日前
東洋計器株式会社
発電用フィルムモジュール
今日
日亜化学工業株式会社
発光装置
13日前
富士電機株式会社
半導体装置および半導体モジュール
20日前
エイブリック株式会社
分圧回路及びそれを用いた半導体装置
21日前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
半導体装置
今日
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置、及び表示装置
13日前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
半導体装置
今日
新電元工業株式会社
半導体装置及びその製造方法
15日前
株式会社ニコン
半導体素子および撮像装置
13日前
キヤノン株式会社
光電変換装置
21日前
キヤノン株式会社
光電変換装置
21日前
株式会社CAST
センサ装置取付方法及びセンサ取付装置
今日
日亜化学工業株式会社
発光装置及びその製造方法
7日前
ミネベアパワーデバイス株式会社
半導体装置
15日前
株式会社村田製作所
フィルタ回路
8日前
日本電気株式会社
超伝導デバイスおよびその製造方法
6日前
続きを見る