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公開番号2025097227
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213401
出願日2023-12-18
発明の名称解析方法、解析装置及びプログラム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G21C 17/00 20060101AFI20250623BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】黒鉛が隣接する効果を取り込んで実効断面積を計算する方法を提供する。
【解決手段】解析方法は、燃料体について計算した実効断面積およびダンコフ係数と、燃料体の周囲が黒鉛で囲まれている場合の実効断面積およびダンコフ係数とに基づいて実効断面積とダンコフ係数の関係を算出し、炉心の各燃料体に含まれる複数の燃料それぞれのダンコフ係数を黒鉛の隣接効果を取り込んで計算し、計算したダンコフ係数と、実効断面積とダンコフ係数の関係と、に基づいて、燃料それぞれの実効断面積を計算する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1つ又は複数の燃料体が配置された黒鉛を減速材とする炉心における単一の前記燃料体について共鳴計算を行って得られる第1の実効断面積および第1のダンコフ係数と、前記燃料体の周囲が黒鉛で囲まれていることを想定して前記共鳴計算を行って得られる第2の実効断面積および第2のダンコフ係数と、に基づいて実効断面積とダンコフ係数の関係を算出するステップと、
前記炉心の全ての前記燃料体について、前記燃料体に含まれる複数の燃料それぞれのダンコフ係数を前記黒鉛の隣接効果を取り込んで計算するステップと、
計算した前記燃料のダンコフ係数と、前記実効断面積とダンコフ係数の関係と、に基づいて、前記燃料それぞれの実効断面積を計算するステップと、
を有する解析方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記燃料体の周囲が黒鉛で囲まれていることを想定した前記共鳴計算を行うために、前記燃料体の外周部における前記黒鉛の数密度に、前記黒鉛で囲まれていることを想定しない場合と比べて所定倍の値を設定する、
請求項1に記載の解析方法。
【請求項3】
前記関係を算出するステップでは、実効断面積とダンコフ係数が線形関係を有することに基づいて、前記第1の実効断面積および前記第1のダンコフ係数と、前記第2の実効断面積および前記第2のダンコフ係数とから前記実効断面積と前記ダンコフ係数の関係を示す関数またはテーブルを算出する、
請求項1または請求項2に記載の解析方法。
【請求項4】
前記ダンコフ係数を前記黒鉛の隣接効果を取り込んで計算するステップでは、全炉心体系の単色の輸送計算を行うことにより前記ダンコフ係数を計算する、
請求項1または請求項2に記載の解析方法。
【請求項5】
前記炉心には、前記燃料体と、黒鉛ブロックと、黒鉛および制御棒を含むブロックと、が配置される、
請求項1または請求項2に記載の解析方法。
【請求項6】
1つ又は複数の燃料体が配置された黒鉛を減速材とする炉心における単一の前記燃料体について共鳴計算を行って得られる第1の実効断面積および第1のダンコフ係数と、前記燃料体の周囲が黒鉛で囲まれていることを想定して前記共鳴計算を行って得られる第2の実効断面積および第2のダンコフ係数と、に基づいて実効断面積とダンコフ係数の関係を算出する手段と、
前記炉心の全ての前記燃料体について、前記燃料体に含まれる複数の燃料それぞれのダンコフ係数を前記黒鉛の隣接効果を取り込んで計算する手段と、
計算した前記燃料のダンコフ係数と、前記実効断面積とダンコフ係数の関係と、に基づいて、前記燃料それぞれの実効断面積を計算する手段と、
を備える解析装置。
【請求項7】
コンピュータに、
1つ又は複数の燃料体が配置された黒鉛を減速材とする炉心における単一の前記燃料体について共鳴計算を行って得られる第1の実効断面積および第1のダンコフ係数と、前記燃料体の周囲が黒鉛で囲まれていることを想定して前記共鳴計算を行って得られる第2の実効断面積および第2のダンコフ係数と、に基づいて実効断面積とダンコフ係数の関係を算出するステップと、
前記炉心の全ての前記燃料体について、前記燃料体に含まれる複数の燃料それぞれのダンコフ係数を前記黒鉛の隣接効果を取り込んで計算するステップと、
計算した前記燃料のダンコフ係数と、前記実効断面積とダンコフ係数の関係と、に基づいて、前記燃料それぞれの実効断面積を計算するステップと、
を実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、解析方法、解析装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、軽水炉の炉心内が減速材(冷却水)で満たされている状態から喪失する状態までの幅広い計算条件に対応して、燃料集合体の共鳴領域における実効断面積を、計算精度を悪化させることなく計算する方法が開示されている。高温ガス炉では、減速材として冷却水ではなく黒鉛が用いられる。高温ガス炉における炉心の実効断面積を計算する場合、黒鉛の影響を考慮する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6433334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
黒鉛が隣接する効果を取り込んで実効断面積を計算する技術を提供する。
【0005】
本開示は、上記課題を解決することができる解析方法、解析装置及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の解析方法は、1つ又は複数の燃料体が配置された、黒鉛を減速材とする炉心における単一の前記燃料体について共鳴計算を行って得られる第1の実効断面積および第1のダンコフ係数と、前記燃料体の周囲が黒鉛で囲まれていることを想定して前記共鳴計算を行って得られる第2の実効断面積および第2のダンコフ係数と、に基づいて実効断面積とダンコフ係数の関係を算出するステップと、前記炉心の全ての前記燃料体について、前記燃料体に含まれる複数の燃料それぞれのダンコフ係数を前記黒鉛の隣接効果を取り込んで計算するステップと、計算した前記燃料のダンコフ係数と、前記実効断面積とダンコフ係数の関係と、に基づいて、前記燃料それぞれの実効断面積を計算するステップと、を有する。
【0007】
本開示の解析装置は、1つ又は複数の燃料体が配置された黒鉛を減速材とする炉心における単一の前記燃料体について共鳴計算を行って得られる第1の実効断面積および第1のダンコフ係数と、前記燃料体の周囲が黒鉛で囲まれていることを想定して前記共鳴計算を行って得られる第2の実効断面積および第2のダンコフ係数と、に基づいて実効断面積とダンコフ係数の関係を算出する手段と、前記炉心の全ての前記燃料体について、前記燃料体に含まれる複数の燃料それぞれのダンコフ係数を前記黒鉛の隣接効果を取り込んで計算する手段と、計算した前記燃料のダンコフ係数と、前記実効断面積とダンコフ係数の関係と、に基づいて、前記燃料それぞれの実効断面積を計算する手段と、を備える。
【0008】
また、本開示のプログラムは、コンピュータに、1つ又は複数の燃料体が配置された、黒鉛を減速材とする炉心における単一の前記燃料体について共鳴計算を行って得られる第1の実効断面積および第1のダンコフ係数と、前記燃料体の周囲が黒鉛で囲まれていることを想定して前記共鳴計算を行って得られる第2の実効断面積および第2のダンコフ係数と、に基づいて実効断面積とダンコフ係数の関係を算出するステップと、前記炉心の全ての前記燃料体について、前記燃料体に含まれる複数の燃料それぞれのダンコフ係数を前記黒鉛の隣接効果を取り込んで計算するステップと、計算した前記燃料のダンコフ係数と、前記実効断面積とダンコフ係数の関係と、に基づいて、前記燃料それぞれの実効断面積を計算するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の解析方法、解析装置及びプログラムによれば、黒鉛が隣接する効果を取り込んで実効断面積を計算することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る解析装置の一例を示すブロック図である。
実施形態に係る高温ガス炉における炉心の一部の概略図である。
実施形態に係る単一燃料体の概略図である。
実施形態に係るダンコフ係数と実効断面積の関係を説明する図である。
実施形態に係る実効断面積の計算処理の一例を示すフローチャートである。
実施形態の解析装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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