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公開番号
2025097346
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023213481
出願日
2023-12-19
発明の名称
除害装置、除害方法及び半導体製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B01D
53/22 20060101AFI20250624BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】
本発明は、ガス分離膜の膜面積に対して混合ガスの減容効果が高く、ガス分離膜の導入効率が高い除害装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
少なくとも1種の除害対象ガスとキャリアガスを含む混合ガスの除害装置であって、前記混合ガス中の除害対象ガスの体積分率を以下の式1を満たすまで濃縮するガス分離膜による濃縮機構と、濃縮された除害ガスを除害する除害機構を有する除害装置。
1.1×X
混合ガス
≦ X
除害ガス
≦ 0.6×(X
MAX
―X
混合ガス
) ・・・式1
[式中、X
混合ガス
は前記混合ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表し、X
除害ガス
は前記除害ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表し、X
MAX
は除害ガス流量0における除害ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表す。]
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1種の除害対象ガスとキャリアガスを含む混合ガスの除害装置であって、
前記混合ガス中の除害対象ガスの体積分率を以下の式1を満たすまで濃縮するガス分離膜による濃縮機構と、
濃縮された除害ガスを除害する除害機構を有する除害装置。
1.1×X
混合ガス
≦ X
除害ガス
≦ 0.6×(X
MAX
―X
混合ガス
) ・・・式1
[式中、X
混合ガス
は前記混合ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表し、X
除害ガス
は前記除害ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表し、X
MAX
は除害ガス流量0における除害ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表す。]
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記濃縮機構が混合ガスの経路、透過ガスの経路および除害ガスの経路の少なくとも1つに流量制御部を有する、請求項1記載の除害装置。
【請求項3】
前記ガス分離膜の理想分離係数が100以上10000以下である、請求項1記載の除害装置。
【請求項4】
前記ガス分離膜は無機膜である、請求項3記載の除害装置。
【請求項5】
前記混合ガスは、前記除害対象ガスを1ppm以上10000ppm以下含む、請求項1~4のいずれかに記載の除害装置。
【請求項6】
前記除害対象ガスは、ホウ素化合物ガス、フッ素化合物ガス、ケイ素化合物ガス、塩素化合物ガス及びHCNからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項5記載の除害装置。
【請求項7】
少なくとも1種の除害対象ガスとキャリアガスを含む混合ガスの除害方法であって、
ガス分離膜で前記混合ガス中の除害対象ガスの体積分率を以下の式1を満たすまで濃縮する工程と、
前記除害ガスを除害機構へ供給し前記除害対象ガスを除害する工程を有する除害方法。
1.1×X
混合ガス
≦ X
除害ガス
≦ 0.6×(X
MAX
―X
混合ガス
) ・・・式1
[式中、X
混合ガス
は前記混合ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表し、X
除害ガス
は前記除害ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表し、X
MAX
は除害ガス流量0における除害対象ガスの体積分率を表す。]
【請求項8】
請求項7に記載の除害方法を含む、半導体製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス分離膜による濃縮機構と除害機構を有する除害装置、除害方法及びそれを用いた半導体製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
製造工程や化学プロセスからの排気ガスに含まれる有害成分を除去する方法として、有害成分を有害性の低い成分へ熱分解したり、有害成分を吸着除去したりする除害装置が知られている。有害成分としては、地球温暖化ガス、有害ガス、可燃性ガス、及び臭気ガス等が挙げられ、除害装置で熱分解あるいは吸着除去して排出量を抑制することで、環境負荷を低減することができる。
【0003】
一例として、半導体製造プロセス等で利用されるフッ素化合物ガス(PFCs)はCO
2
対比の温室効果係数が非常に大きいため、除害装置を用いて排出量を抑制する検討がなされてきた。半導体プロセス排ガス中のPFCsの除害方法としては、PFCsを含む排ガスを濃縮装置で処理し、PFCs濃度を高めた後に、除害装置で熱分解・無害化する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-218318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、1種以上のフッ素化合物ガスと1種以上のキャリアガスを含む排ガスを処理する設備であって、排ガス中のキャリアガスを膜分離し除去することにより排ガス中のフッ素化合物ガスの濃度を高める膜分離方式の濃縮装置と、前記濃縮装置によりフッ素化合物ガスの濃度が高められた排ガスを受け入れ、空気を用いて前記排ガス中のフッ素化合物ガスを燃焼し分解処理する燃焼装置とを備えることを特徴とする排ガス処理設備が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載の方法は、フッ素化合物ガスを高濃度まで濃縮すると、膜面積当たりに処理できる濃縮前の排ガス量が減少するため濃縮装置の必要膜面積が大きくなり、装置が巨大化する課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、ガス分離膜の膜面積当たりの混合ガス減容効果が大きく、ガス分離膜の導入効率が高い除害装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。すなわち本発明は、少なくとも1種の除害対象ガスとキャリアガスを含む混合ガスの除害装置であって、前記混合ガス中の除害対象ガスの体積分率を以下の式1を満たすまで濃縮するガス分離膜による濃縮機構と、濃縮された除害ガスを除害する除害機構を有する除害装置。
【0008】
1.1×X
混合ガス
≦ X
除害ガス
≦ 0.6×(X
MAX
―X
混合ガス
) ・・・式1
[式中、X
混合ガス
は前記混合ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表し、X
除害ガス
は前記除害ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表し、X
MAX
は除害ガス流量0における除害ガス中の除害対象ガスの体積分率(vol%)を表す。]
【発明の効果】
【0009】
本発明の除害装置は、除害対象ガスが濃縮されやすい濃度範囲でガス分離膜が使用されることでガス分離膜の膜面積当たりに処理できる混合ガスの体積を大きくできるため、ガス分離膜の導入量を抑制しつつ除害対象ガスを省エネルギーに除害することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の除害装置の一態様を示す模式図である。
実施例1の除害装置において、除害ガスの流量が変化した際に処理できる除害ガスの体積と減容効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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