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公開番号
2025097609
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023213889
出願日
2023-12-19
発明の名称
弾性波デバイスを備えたモジュール
出願人
三安ジャパンテクノロジー株式会社
代理人
個人
主分類
H03H
9/25 20060101AFI20250624BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】モジュールに、デバイスチップの実装後に行われるフラックスの残渣などの洗浄を効率的に実施可能な構造を、適切に付与させる。
【解決手段】モジュール基板2は、ソルダーレジスト層2bを有し、このソルダーレジスト層2bによって実装面2aにおける要被覆領域を被覆するようになっている。デバイスチップ4の一面4a下には、ソルダーレジスト層2bのないソルダーレジスト層2bにおけるブランク部2baが形成されている。ブランク部2baの近傍においてソルダーレジスト層2bに、ブランク部2baに連通してデバイスチップ4の一面4a下に位置される第1箇所14aとデバイスチップ4の厚さとなる側面4bよりも外側にあってデバイスチップ4の一面4a下に位置しない第2箇所14bとを持った通路14を2つ以上形成させてなる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
モジュール基板に二以上の電子デバイスを実装させてなると共に、前記二以上の電子デバイスのうちの一部を弾性波デバイスとして機能するデバイスチップとするモジュールであって、
前記デバイスチップは、その一面にIDT電極を含む機能素子及びこの機能素子に接続された半田からなるバンプを備えると共に、前記バンプを利用して前記デバイスチップの前記一面と前記モジュール基板の実装面との間に隙間を作るようにして前記モジュール基板に実装されており、
前記モジュール基板は、ソルダーレジスト層を有し、このソルダーレジスト層によって前記実装面における要被覆領域を被覆するようになっており、
前記デバイスチップの前記一面下には、前記ソルダーレジスト層のない前記ソルダーレジスト層におけるブランク部が形成されていると共に、
前記ブランク部の近傍において前記ソルダーレジスト層に、前記ブランク部に連通して前記デバイスチップの前記一面下に位置される第1箇所と前記デバイスチップの厚さとなる側面よりも外側にあって前記デバイスチップの前記一面下に位置しない第2箇所とを持った通路を2つ以上形成させてなる、弾性波デバイスを備えたモジュール。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記デバイスチップの前記一面が前記側面と接する前記一面の外縁と、前記ブランク部の開口縁とが、前記デバイスチップの中心を囲う前記外縁のいずれの位置においても、前記一面に直交する向きから前記デバイスチップを見た状態で、重なり合うか、又は、前記外縁よりも前記開口縁が20ないし50μmの範囲で前記デバイスチップの前記中心側に位置されるようにしてなる、請求項1に記載の弾性波デバイスを備えたモジュール。
【請求項3】
前記通路を溝状としてなる、請求項1に記載の弾性波デバイスを備えたモジュール。
【請求項4】
前記モジュール基板と一緒に前記デバイスチップを覆うフィルムと、このフィルム上に形成される封止樹脂とを備えてなる、請求項1に記載の弾性波デバイスを備えたモジュール。
【請求項5】
前記デバイスチップの前記一面に直交する向きにおける前記デバイスチップの前記一面と前記ソルダーレジスト層の表面との間の間隔を、前記フィルムの厚さの1.5倍未満の寸法とさせてなる、請求項4に記載の弾性波デバイスを備えたモジュール。
【請求項6】
前記通路を溝状としてなると共に、
前記モジュール基板と一緒に前記デバイスチップを覆うフィルムと、このフィルム上に形成される封止樹脂とを備えてなり、
しかも、前記通路の溝幅を、前記フィルムの厚さの1.5倍未満の寸法とさせてなる、請求項1に記載の弾性波デバイスを備えたモジュール。
【請求項7】
前記通路の溝幅を、30ないし75μmの範囲とさせてなる、請求項6に記載の弾性波デバイスを備えたモジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、モジュール基板に実装された二以上の電子デバイスのうちの一部を弾性波デバイスとして機能するデバイスチップとしたモジュールの改良に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
モジュール基板に実装された二以上の電子デバイスのうちの一部を弾性波デバイスとして機能するデバイスチップとしたモジュールがある。
図10にその要部を示す。
前記デバイスチップ100は、その一面にIDT電極を含む機能素子101及びこの機能素子101に配線を介して接続された半田からなるバンプ102を備える。
一方、前記モジュール基板200における電子デバイスに対する実装面における要被覆領域は、ソルダーレジスト層300で覆われている。
前記実装面における前記デバイスチップ100が実装される領域は、前記ソルダーレジスト層300のないブランク部301とされる。ブランク部301内には前記実装面に前記バンプ102に対するバンプパッド201が配されている。
デバイスチップ100は、前記バンプパッド201に前記バンプ102をリフロー処理などにより固着させることで、前記一面と前記ブランク部301内に位置される前記実装面との間に前記バンプ102の突き出し寸法分の隙間を開けた状態でモジュール基板200に実装されている。
前記デバイスチップ100の前記実装面上には、前記隙間を内部空間とするように、封止樹脂400が形成されている。前記デバイスチップ100の機能素子101はこの内部空間内に位置され、これにより弾性波デバイスとしての機能が発揮されるようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかるに、前記ブランク部301に対しては前記デバイスチップ100の実装後にフラックスの残渣などの洗浄を行う必要がある。
したがって、この種のモジュールに、かかる洗浄を効率的に行える構造を適切に備えさせるべき要請がある。
ここで、図10に示されるように、前記デバイスチップ100の一面の外縁103よりもデバイスチップ100の中心側にブランク部301の開口縁301aが位置されるようにブランク部301を形成した場合に比べ、図11に示されるように、前記デバイスチップ100の一面の外縁103よりも外側にブランク部301の開口縁301aが位置されるようにブランク部301を形成した方が、前記外縁103と前記開口縁301aとの間の間隔Lを大きくできることから、図11に示される構造の方が前記洗浄の効率化に適している。
しかし、この種のモジュールでは、前記内部空間を確実に形成させるために、封止樹脂400の形成前にモジュール基板200と一緒にデバイスチップ100をフィルム500で覆う手法がとられることが多い。
かかるフィルム500は、典型的には、デバイスチップ100の実装後に真空雰囲気下でデバイスチップ100上に重ねられ、この後、フィルム500上の空間の空気圧を高めることでデバイスチップ100及びモジュール基板200に密着される。
しかるに、単純に図11に示される構造を採用すると、このようにフィルム500を密着させたときに、ブランク部301内へのフィルム500の引き込み量が多くなりこの引き込まれた箇所に破断を生じさせることが想定される。
【0004】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のモジュールに、前記デバイスチップの実装後に行われる前記ブランク部に対するフラックスの残渣などの洗浄を効率的に実施可能な構造を、適切に付与させる点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するために、この発明にあっては、弾性波デバイスを備えたモジュールを、
モジュール基板に二以上の電子デバイスを実装させてなると共に、前記二以上の電子デバイスのうちの一部を弾性波デバイスとして機能するデバイスチップとするモジュールであって、
前記デバイスチップは、その一面にIDT電極を含む機能素子及びこの機能素子に接続された半田からなるバンプを備えると共に、前記バンプを利用して前記デバイスチップの前記一面と前記モジュール基板の実装面との間に隙間を作るようにして前記モジュール基板に実装されており、
前記モジュール基板は、ソルダーレジスト層を有し、このソルダーレジスト層によって前記実装面における要被覆領域を被覆するようになっており、
前記デバイスチップの前記一面下には、前記ソルダーレジスト層のない前記ソルダーレジスト層におけるブランク部が形成されていると共に、
前記ブランク部の近傍において前記ソルダーレジスト層に、前記ブランク部に連通して前記デバイスチップの前記一面下に位置される第1箇所と前記デバイスチップの厚さとなる側面よりも外側にあって前記デバイスチップの前記一面下に位置しない第2箇所とを持った通路を2つ以上形成させてなる、ものとした。
【0006】
前記デバイスチップの前記一面が前記側面と接する前記一面の外縁と、前記ブランク部の開口縁とが、前記デバイスチップの中心を囲う前記外縁のいずれの位置においても、前記一面に直交する向きから前記デバイスチップを見た状態で、重なり合うか、又は、前記外縁よりも前記開口縁が20ないし50μmの範囲で前記デバイスチップの前記中心側に位置されるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
【0007】
また、前記通路を溝状とすることが、この発明の態様の一つとされる。
【0008】
また、前記弾性波デバイスを備えたモジュールがさらに、前記モジュール基板と一緒に前記デバイスチップを覆うフィルムと、このフィルム上に形成される封止樹脂とを備えたものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
この場合には、さらに、前記デバイスチップの前記一面に直交する向きにおける前記デバイスチップの前記一面と前記ソルダーレジスト層の表面との間の間隔を、前記フィルムの厚さの1.5倍未満の寸法とさせることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記通路を溝状としてなると共に、前記モジュール基板と一緒に前記デバイスチップを覆うフィルムと、このフィルム上に形成される封止樹脂とを備えてなり、
しかも、前記通路の溝幅を、前記フィルムの厚さの1.5倍未満の寸法とさせたものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
この場合さらに、前記通路の溝幅を、30ないし75μmの範囲とさせるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、前記ブランク部の近傍において前記デバイスチップとモジュール基板を構成するソルダーレジスト層との間の距離をいたずらに広げることなく、前記通路によってこの種のモジュールに、前記デバイスチップの実装後に行われる前記ブランク部に対するフラックスの残渣などの洗浄を効率的に実施可能な構造を、適切に付与させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、この発明の一実施の形態にかかるモジュール(第1例)の側面構成図である。
図2は、前記第1例の要部分解斜視構成図である。
図3は、前記第1例の要部断面構成図であり、図5におけるC-C位置で第1例を断面にして示している。
図4は、前記第1例の要部断面構成図であり、図5におけるD-D位置で第1例を断面にして示している。
図5は、前記第1例の要部断面構成図であり、図3におけるA-A位置で第1例を断面にして示している。
図6は、前記第1例の要部断面構成図であり、図3におけるB-B位置で第1例を断面にして示している。
図7は、第1例における弾性波デバイスを構成するデバイスチップの機能面に形成される共振器の一例を示した構成図である。
図8は、第1例における弾性波デバイスを構成するデバイスチップの機能面に形成される回路の一例を示した構成図である。
図9は、この発明の一実施の形態にかかるモジュール(第2例)の要部断面構成図である。
図10は、検討例のモジュールの断面構成図である。
図11は、検討例の要部断面構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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