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公開番号2025098079
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2025040268,2021006667
出願日2025-03-13,2021-01-19
発明の名称車載電源装置、車両制御システム、車載電源制御方法、および車載電源制御プログラム
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60W 50/035 20120101AFI20250624BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の自動運転中にイグニッションラインが断線しても、車両を安全に退避走行させることができる車載電源装置および車載電源制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態に係る車載電源装置は、第1系統と、第2系統と、系統間スイッチと、制御部とを備える。第1系統は、第1電源の電力が自動運転用の第1負荷に供給される。第2系統は、第2電源の電力が自動運転用の第2負荷に供給される。系統間スイッチは、第1系統および第2系統を接続および切断可能である。制御部は、第1系統の電源失陥を検出した場合に、系統間スイッチを遮断し、第2系統によって電源供給を行わせて車両を退避走行させる冗長電源システムの動作を制御する。制御部は、イグニッションオフを検出した場合に、車両が自動運転中かつ走行中である場合には、冗長電源システムの動作を継続し、車両が手動運転中である場合には、冗長電源システムの動作を停止させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1電源の電力が自動運転用の第1負荷に供給される第1系統と、
第2電源の電力が自動運転用の第2負荷に供給される第2系統と、
前記第1系統および前記第2系統を接続および切断可能な系統間スイッチと、
前記第1系統の電源失陥を検出した場合に、前記系統間スイッチを遮断し、車両の退避走行ができるように前記第2系統によって前記第2負荷への電源供給を行わせる、冗長電源システムの動作を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
イグニッションオフを検出した場合に、前記車両が自動運転中かつ走行中である場合には、前記冗長電源システムの動作を継続し、
前記イグニッションオフを検出した場合に、前記車両が手動運転中である場合には、前記冗長電源システムの動作を停止させる、
ことを特徴とする車載電源装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御部は、
イグニッションオフを検出した場合に、前記車両が自動運転中かつ走行中である場合には、前記車両に搭載された自動運転を行う制御装置に、前記自動運転を継続して、車両を退避走行することを行わせる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載電源装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車載電源装置において、
自動運転制御を行う制御装置を追加で備え、
前記制御部は、自動運転中にイグニッションオフを検出した場合に、前記制御装置に対して通知を行い、
前記制御装置は、前記通知を受けると、自動運転制御から退避走行制御に切り替えて、車両を停止させる、
ことを特徴とする車両制御システム。
【請求項4】
第1電源の電力が自動運転用の第1負荷に供給される第1系統と、第2電源の電力が自動運転用の第2負荷に供給される第2系統と、前記第1系統および前記第2系統を接続および切断可能な系統間スイッチとを備えた車載電源装置を制御装置が制御する車載電源制御方法であって、
前記第1系統の電源失陥を検出した場合に、前記系統間スイッチを遮断し、車両の退避走行ができるように前記第2系統によって前記第2負荷への電源供給を行わせる、冗長電源システムの動作を制御し、
イグニッションオフを検出した場合に、前記車両が自動運転中かつ走行中である場合には、前記冗長電源システムの動作を継続し、
前記イグニッションオフを検出した場合に、前記車両が手動運転中である場合には、前記冗長電源システムの動作を停止させる、
ことを特徴とする車載電源制御方法。
【請求項5】
第1電源の電力が自動運転用の第1負荷に供給される第1系統と、第2電源の電力が自動運転用の第2負荷に供給される第2系統と、前記第1系統および前記第2系統を接続および切断可能な系統間スイッチとを備えた車載電源装置の制御をコンピュータに実行させる車載電源制御プログラムであって、
前記第1系統の電源失陥を検出した場合に、前記系統間スイッチを遮断し、車両の退避走行ができるように前記第2系統によって前記第2負荷への電源供給を行わせる、冗長電源システムの動作を制御し、
イグニッションオフを検出した場合に、前記車両が自動運転中かつ走行中である場合には、前記冗長電源システムの動作を継続し、
前記イグニッションオフを検出した場合に、前記車両が手動運転中である場合には、前記冗長電源システムの動作を停止させる、
ことを特徴とする車載電源制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、車載電源装置、車両制御システム、車載電源制御方法、および車載電源制御プログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の走行中に電源失陥が発生しても、安全な場所まで退避走行させて停車させることができるように、第1電源と第2電源とを備え、一方の電源系統に地絡が発生した場合に、他方の電源から車載機器(負荷)へ電力を供給する冗長電源システムがある。
【0003】
例えば、冗長電源システムは、第1電源から第1負荷へ電力を供給する第1系統と、第2電源から第1負荷と同一の機能を備える第2負荷へ電力を供給する第2系統とを備える。そして、冗長電源システムは、第1系統および第2系統のうち一方の系統に地絡が発生した場合に、他方の系統によってフェイルセーフ制御を行う(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-61240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、冗長電源システムは、例えば、車両の自動運転中にイグニッションラインが断線した場合、車載電源装置が動作をイグニッションオフと誤判定して動作を停止するため、その後、地絡が発生しても車両を退避走行させることができなくなる。
【0006】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、車両の自動運転中にイグニッションラインが断線しても、車両を安全に退避走行させることができる車載電源装置、車両制御システム、車載電源制御方法、および車載電源制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係る車載電源装置は、第1系統と、第2系統と、系統間スイッチと、制御部とを備える。前記第1系統は、第1電源の電力が自動運転用の第1負荷に供給される。前記第2系統は、第2電源の電力が自動運転用の第2負荷に供給される。前記系統間スイッチは、前記第1系統および前記第2系統を接続および切断可能である。前記制御部は、前記第1系統の電源失陥を検出した場合に、前記系統間スイッチを遮断し、車両の退避走行ができるように前記第2系統によって前記第2負荷への電源供給を行わせる、冗長電源システムの動作を制御する。前記制御部は、イグニッションオフを検出した場合に、前記車両が自動運転中かつ走行中である場合には、前記冗長電源システムの動作を継続する。前記制御部は、前記イグニッションオフを検出した場合に、前記車両が手動運転中である場合には、前記冗長電源システムの動作を停止させる。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様に係る車載電源装置および車載電源制御方法は、車両の自動運転中にイグニッションラインが断線しても、車両を安全に退避走行させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る車載電源装置の構成例を示す説明図である。
図2は、実施形態に係る車載電源装置の動作例を示す説明図である。
図3は、実施形態に係る車載電源装置の動作例を示す説明図である。
図4は、対比例に係る車載電源装置の動作例を示す説明図である。
図5は、実施形態に係る車載電源装置の動作例を示す説明図である。
図6は、実施形態に係る車載電源装置の制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、車載電源装置および車載電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図1は、実施形態に係る車載電源装置の構成例を示す説明図である。
(【0011】以降は省略されています)

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