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公開番号2025098337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214396
出願日2023-12-20
発明の名称橋梁用伸縮装置及びフェースプレート
出願人ニッタ株式会社
代理人弁理士法人ドライト国際特許事務所
主分類E01D 19/06 20060101AFI20250625BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】床板の影響を受けずに、遊間にシール部材を設けることができ、シール部材に対する負荷も低減させることができる橋梁用伸縮装置を提供する。
【解決手段】継手プレート32は、固定板部32Bと、固定板部32Bに一体形成され、固定板部32Bから他方の継手プレート31の対向面OS1に向けて延び、他方の継手プレート31の対向面OS1と隙間G2を隔てて対向する対向面OS2を有した継手板部32Aと、継手板部32Aの下面に一体形成され、当該下面から下方に延びる縦板部32Cとを備える。継手板部32Aは、上面から縦板部32Cが設けられた位置までの厚さ寸法が、固定板部32Bの厚さ寸法よりも小さく形成される。シール部材3Bは、継手板部32Aの下方に形成された、縦板部32Cと他方の継手プレート31との間の空間G3に設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
対向する一対の橋桁間、又は、対向する橋桁と橋台との間の遊間に設けられる橋梁用伸縮装置であって、
対向面が隙間を隔てて対向配置される一対の継手プレートを有したフェースプレートと、
前記フェースプレートの前記隙間の下方に設けられるシール部材と、
を備え、
前記一対の継手プレートのうち、少なくともいずれか一方の継手プレートは、
前記橋桁の床板に固定される固定板部と、
前記固定板部に一体形成され、前記固定板部から他方の継手プレートの対向面に向けて延び、前記他方の継手プレートの対向面と前記隙間を隔てて対向する対向面を有した継手板部と、
前記継手板部の下面に一体形成され、前記下面から下方に延びる縦板部と、
を備え、
前記継手板部は、
前記対向面から前記縦板部が設けられた位置までの厚さ寸法が、前記固定板部の厚さ寸法よりも小さく形成され、
前記シール部材は、
前記継手板部の下方に形成された、前記縦板部と前記他方の継手プレートとの間の空間に設けられる、
橋梁用伸縮装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記シール部材は、
弾性の止水材であり、前記縦板部と前記他方の継手プレートとの間の空間を前記止水材によって埋める、
請求項1に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項3】
前記シール部材は、
前記一方の継手板部の下面及び前記他方の継手プレートの下面と非接着で設けられる、
請求項2に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項4】
前記固定板部は、
前記橋桁又は前記橋台に設けられた舗装部から、前記遊間側に突出した前記床板の上面に、1又は複数のフィラープレートを介在させて固定され、
前記固定板部及び前記継手板部の高さ方向の上面は、
前記フィラープレートによって前記橋桁又は前記橋台の前記舗装部の上面の高さ位置に合わせられ、
前記シール部材は、
前記床板の上面から前記継手板部の下面までの間の空間に設けられている、
請求項1に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項5】
前記縦板部の下端は、
前記固定板部の下面から前記床板までの間の高さ位置に配置され、
前記固定板部及び前記縦板部は、
前記継手板部を片持ち支持する、
請求項1に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項6】
前記床板の上面から前記継手板部の下面までの高さ方向の距離が、前記床板の上面から前記固定板部の下面までの高さ方向の距離よりも大きく設定されている、
請求項1に記載の橋梁用伸縮装置。
【請求項7】
対向する一対の橋桁間、又は、対向する橋桁と橋台との間の遊間に設けられる橋梁用伸縮装置のフェースプレートであって、
対向面が隙間を隔てて対向配置される一対の継手プレートを有し、
前記一対の継手プレートのうち、少なくともいずれか一方の継手プレートは、
前記橋桁の床板に固定される固定板部と、
前記固定板部に一体形成され、前記固定板部から他方の継手プレートの対向面に向けて延び、前記他方の継手プレートの対向面と前記隙間を隔てて対向する対向面を有した継手板部と、
前記継手板部の下面に一体形成され、前記下面から下方に延びる縦板部と、
を備え、
前記継手板部は、
前記対向面から前記縦板部が設けられた位置までの厚さ寸法が、前記固定板部の厚さ寸法よりも小さく形成され、
前記縦板部と前記他方の継手プレートとの間の空間に、前記隙間の下方に配されるシール部材が設けられる、
フェースプレート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁用伸縮装置及びフェースプレートに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
対向する一対の橋桁間、又は、対向する橋桁と橋台との間の遊間に設けられる橋梁用伸縮装置には、温度変化に伴う橋桁の膨張や収縮等に追従して伸縮できるように、表面に隙間が形成されている。従来の橋梁用伸縮装置としては、樋等のシール部材が隙間内に設けられた構成が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。シール部材は、表面に形成された波形状の隙間に沿って形成されており、波形状に延びる隙間内に当該隙間を閉塞するようにして設けられている。
【0003】
また、他の橋梁用伸縮装置としては、表面に配されるフェースプレートと、フェースプレートの下方に配されるシール部材とを備えた構成が知られている(例えば、特許文献3、特許文献4及び非特許文献1を参照)。フェースプレートは、対向面が凹凸状に形成された一対の継手プレートを有する。一対の継手プレートは、対向面が隙間を隔てて対向配置されている。シール部材は、止水材及び樋で構成されており、フェースプレートの波形状に変化する隙間全体に配されるようにして当該隙間の下方に直線的に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3693649号公報
特許第3827663号公報
特許第6145599号公報
特許第7055551号公報
【非特許文献】
【0005】
首都高速道路(株) 付属物設計施工要領第2編[伸縮装置編]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び特許文献2に示す構成では、橋桁の膨張等により表面の隙間が狭くなると、その分、隙間内に設置されるシール部材の橋桁方向の寸法も小さくなる。このため、シール部材には、大きな圧縮負荷がかかってしまう。加えて、シール部材は、隙間に沿って波形状に形成されているため、橋桁の膨張時等、シール部材の斜め部分が、ねじれ方向に変形してしまうおそれがあり、シール部材に対してさらに大きな圧縮負荷がかかってしまう。このため、隙間内にシール部材を設ける構成では、シール部材の耐久性に懸念があり、シール部材に対する負荷を低減することが望まれる。
【0007】
一方、特許文献3、特許文献4及び非特許文献1に示す構成では、フェースプレートの隙間の幅よりも大きな止水材及び樋で構成されるシール部材を、フェースプレートの隙間の下方に設けている。これにより、特許文献3、特許文献4、及び非特許文献1に示す構成では、橋桁の膨張時等、止水材やシール部材に対する圧縮負荷を低減でき、その分、止水効果を維持することができる。しかしながら、橋梁用伸縮装置が設置される舗装ブロックの下部に床板(例えば、鋼床板)が設けられている場合には、橋梁用伸縮装置が設けられる遊間の幅が小さいと、当該床板が遊間側に大きく突出してしまうこともある。このため、床板上の舗装部の厚さ寸法が薄い場合には、遊間側に突出した床板が妨げとなり、フェースプレートの下方の遊間にシール部材を設けることが困難であるという課題がある。
【0008】
本発明の目的は、従来よりも、床板の影響を受けずに、遊間にシール部材を設けることができ、シール部材に対する負荷も低減させることができる橋梁用伸縮装置及びフェースプレートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の橋梁用伸縮装置は、対向する一対の橋桁間、又は、対向する橋桁と橋台との間の遊間に設けられる橋梁用伸縮装置であって、対向面が隙間を隔てて対向配置される一対の継手プレートを有したフェースプレートと、前記フェースプレートの前記隙間の下方に設けられるシール部材と、を備え、前記一対の継手プレートのうち、少なくともいずれか一方の継手プレートは、前記橋桁の床板に固定される固定板部と、前記固定板部に一体形成され、前記固定板部から他方の継手プレートの対向面に向けて延び、前記他方の継手プレートの対向面と前記隙間を隔てて対向する対向面を有した継手板部と、前記継手板部の下面に一体形成され、前記下面から下方に延びる縦板部と、を備え、前記継手板部は、前記対向面から前記縦板部が設けられた位置までの厚さ寸法が、前記固定板部の厚さ寸法よりも小さく形成され、前記シール部材は、前記継手板部の下方に形成された、前記縦板部と前記他方の継手プレートとの間の空間に設けられる。
【0010】
本発明のフェースプレートは、対向する一対の橋桁間、又は、対向する橋桁と橋台との間の遊間に設けられる橋梁用伸縮装置のフェースプレートであって、対向面が隙間を隔てて対向配置される一対の継手プレートを有し、前記一対の継手プレートのうち、少なくともいずれか一方の継手プレートは、前記橋桁の床板に固定される固定板部と、前記固定板部に一体形成され、前記固定板部から他方の継手プレートの対向面に向けて延び、前記他方の継手プレートの対向面と前記隙間を隔てて対向する対向面を有した継手板部と、前記継手板部の下面に一体形成され、前記下面から下方に延びる縦板部と、を備え、前記継手板部は、前記対向面から前記縦板部が設けられた位置までの厚さ寸法が、前記固定板の厚さ寸法よりも小さく形成され、前記縦板部と前記他方の継手プレートとの間の空間に、前記隙間の下方に配されるシール部材が設けられる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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