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公開番号2025098755
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023215107
出願日2023-12-20
発明の名称手延機及び手延機を用いた送出し工法
出願人高田機工株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20250625BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】送り出しによって手延機が下がった場合であっても、第2支持部に転倒するような不要な外力を作用させることなく、安全に桁部材を第1支持部と第2支持部とに架設できる手延機及び手延機を用いた送出し工法を提供すること。
【解決手段】橋軸方向Lの先端側Lfに手延機10が連結された桁部材1を送り出し、桁部材1を架台100から橋脚110へ架け渡す送出し工法において、手延機10は、基端側Lbに配置された取付アダプタ50と、先端側Lfに配置された先端可動部30と、取付アダプタ50と先端可動部30との間に配置された昇降連結機構部40とが設けられ、昇降連結機構部40は、取付アダプタ50に対して略平行な姿勢で先端可動部30を昇降可能に連結する構成である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
送り出し方向の先端側に手延機が連結された桁部材を送り出し、前記桁部材を第1支持部から第2支持部へ架け渡す送出し工法において、
前記手延機は、前記桁部材側に配置されたベース部と、先端側に配置された先端可動部と、前記ベース部と前記先端可動部との間に配置された中間部とが設けられ、
前記中間部は、
前記ベース部に対して略平行な姿勢で前記先端可動部を昇降可能に連結する昇降連結機構であり、
前記第2支持部の上部に設けられ、前記桁部材を送り出し可能に支持する送出支持体に、前記昇降連結機構で前記ベース部に対して上昇させた前記先端可動部を支持されるように前記桁部材を送り出して、前記送出支持体で前記先端可動部を支持させる先端可動部支持工程と、
前記送出支持体に前記先端可動部が支持された状態で、前記ベース部に対して上昇した前記先端可動部が相対的に下降するように前記昇降連結機構を稼働させることで、前記送出支持体に支持された前記先端可動部に対して前記ベース部を同じ高さまで上昇させる高さ調整工程と、
前記先端可動部が前記送出支持体で支持された前記手延機を、前記送出支持体をスライドさせてさらに送り出すスライド送出し工程とを行う
送出し工法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記先端可動部支持工程の前に、
前記手延機の前記先端可動部が前記第2支持部に近接するように前記桁部材を送り出す近接送出し工程と、
前記第2支持部の近傍まで送り出された前記先端可動部を、前記ベース部に対して前記昇降連結機構で上昇させる先端可動部上昇工程とを行う
請求項1に記載の送出し工法。
【請求項3】
前記先端可動部支持工程の前に、
前記ベース部に対して前記昇降連結機構で前記先端可動部を上昇させる先端可動部上昇工程と、
前記先端可動部を上昇させた前記手延機を前記第2支持部に近接するように前記桁部材を送り出す近接送出し工程とを行う
請求項1に記載の送出し工法。
【請求項4】
前記昇降連結機構は、前記ベース部の先端側と、前記先端可動部の基端側とを回転自在に連結する2つのリンク部が設けられた平行リンク機構であるとともに、
平行リンク機構を動作する駆動部が設けられ、
前記駆動部が駆動することで前記ベース部と前記先端可動部とは相対的に上昇及び下降の少なくとも一方となる
請求項2又は請求項3に記載の送出し工法。
【請求項5】
2つの前記リンク部のうち一方は、前記ベース部の先端側の上部と、前記先端可動部の基端側の上部とを回転自在に連結する上段側リンクであり、
2つの前記リンク部のうち他方は、前記ベース部の先端側の下部と、前記先端可動部の基端側の下部とを回転自在に連結する下段側リンクであり、
前記駆動部は、
前記上段側リンクの先端側及び基端側の一方の近傍と、前記下段側リンクの先端側及び基端側の他方の近傍とを、近接及び離間の少なくとも一方を可能に連結する駆動連結部で構成し、
前記駆動連結部を駆動することで前記ベース部と前記先端可動部とは相対的に上昇及び下降の少なくとも一方となる
請求項4に記載の送出し工法。
【請求項6】
前記上段側リンクの中間付近と、前記下段側リンクの中間付近とを回転自在に連結する中間連結体が設けられ、
前記駆動連結部は、
前記上段側リンクの先端側及び基端側の一方の近傍と、前記中間連結体の下側の連結部分の近傍とを連結する第1駆動連結部と、
前記下段側リンクの先端側及び基端側の他方の近傍と、前記中間連結体の上側の連結部分の近傍とを連結する第2駆動連結部とがあり、
前記第1駆動連結部と前記第2駆動連結部とを同期して駆動することで前記ベース部と前記先端可動部とは相対的に上昇及び下降の少なくとも一方となる
請求項5に記載の送出し工法。
【請求項7】
前記ベース部において前記上段側リンクが連結される上部より前記下段側リンクが連結される下部が先端側に突出し、
前記先端可動部において前記下段側リンクが連結される下部より前記上段側リンクが連結される上部が基端側に突出する
請求項6に記載の送出し工法。
【請求項8】
第1支持部から第2支持部へ架け渡す桁部材の送り出し方向の先端側に連結される手延機であって、
前記桁部材側に配置されたベース部と、先端側に配置された先端可動部と、前記ベース部と前記先端可動部との間に配置された中間部とが設けられ、
前記中間部は、前記ベース部に対して略平行な姿勢で前記先端可動部を昇降可能に連結する昇降連結機構である
手延機。
【請求項9】
前記昇降連結機構は、前記ベース部の先端側と、前記先端可動部の基端側とを回転自在に連結する2つのリンク部が設けられた平行リンク機構であるとともに、
平行リンク機構を動作する駆動部が設けられた
請求項8に記載の手延機。
【請求項10】
2つの前記リンク部のうち一方は、前記ベース部の先端側の上部と、前記先端可動部の基端側の上部とを回転自在に連結する上段側リンクであり、
2つの前記リンク部のうち他方は、前記ベース部の先端側の下部と、前記先端可動部の基端側の下部とを回転自在に連結する下段側リンクであり、
前記駆動部は、
前記上段側リンクの先端側及び基端側の一方の近傍と、
前記下段側リンクの先端側及び基端側の他方の近傍とを近接及び離間の少なくとも一方を可能に連結する駆動連結部である
請求項9に記載の手延機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、橋脚や橋台などの支持部同士に桁部材を架け渡す送出し工法及び送出し工法において桁部材の先端側に連結する手延機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、河川、道路、鉄道等を跨ぐ箇所において、桁下にトラッククレーンが設置できない場合等において、予め桁部材の先端に手延機を連結し、一方の橋脚等から他方の橋脚等に向かって桁部材を送り出して架設する送出し工法が行われている。
【0003】
しかしながら、送出し距離が長くなると、先端側が重量によって垂れ下がるため、予め上げ越して送り出したり、特許文献1のように、送り出しラインより下がった手延機先端を持ち上げて送り出し先の橋脚等に架設するようにしている。
【0004】
具体的には、特許文献1における調整方法は、手延機の撓みにより手延機先端部の下面部が前記回転ローラの上面の送り出しラインより下がったとき、手延機先端部の基端部のヒンジ部を支点として油圧ジャッキにより手延機先端部を送り出しラインより上まで持ち上げ、持ち上げたままこの手延機先端部の下面を前記回転ローラに到達させ、到達したら移送を停止して前記回転ローラを支点として油圧ジャッキにより手延機先端部と手延機本体部の連結部を持ち上げて手延機を略一直線にして手延機を回転ローラの上で移送させることで、手延機を円滑に移送することができるとされている。
【0005】
しかしながら、前記回転ローラを支点として油圧ジャッキにより手延機先端部と手延機本体部の連結部を持ち上げて手延機を略一直線にする際に、回転ローラが設けられた橋脚等の架台には水平方向の力が作用するため、架台が転倒するなどのおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-105484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明では、送り出しによって手延機が下がった場合であっても、第2支持部に転倒するような不要な外力を作用させることなく、安全に桁部材を第1支持部と第2支持部とに架設できる手延機及び手延機を用いた送出し工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、送り出し方向の先端側に手延機が連結された桁部材を送り出し、前記桁部材を第1支持部から第2支持部へ架け渡す送出し工法において、前記手延機は、前記桁部材側に配置されたベース部と、先端側に配置された先端可動部と、前記ベース部と前記先端可動部との間に配置された中間部とが設けられ、前記中間部は、前記ベース部に対して略平行な姿勢で前記先端可動部を昇降可能に連結する昇降連結機構であり、前記第2支持部の上部に設けられ、前記桁部材を送り出し可能に支持する送出支持体に、前記昇降連結機構で前記ベース部に対して上昇させた前記先端可動部を支持されるように前記桁部材を送り出して、前記送出支持体で前記先端可動部を支持させる先端可動部支持工程と、前記送出支持体に前記先端可動部が支持された状態で、前記ベース部に対して上昇した前記先端可動部が相対的に下降するように前記昇降連結機構を稼働させることで、前記送出支持体に支持された前記先端可動部に対して前記ベース部を同じ高さまで上昇させる高さ調整工程と、前記先端可動部が前記送出支持体で支持された前記手延機を、前記送出支持体をスライドさせてさらに送り出すスライド送出し工程とを行うことを特徴とする。
【0009】
またこの発明は、第1支持部から第2支持部へ架け渡す桁部材の送り出し方向の先端側に連結される手延機であって、前記桁部材側に配置されたベース部と、先端側に配置された先端可動部と、前記ベース部と前記先端可動部との間に配置された中間部とが設けられ、前記中間部は、前記ベース部に対して略平行な姿勢で前記先端可動部を昇降可能に連結する昇降連結機構であることを特徴とする。
【0010】
上述の第1支持部から第2支持部は、橋脚、橋台あるいはベント等の架台など、架設された桁部材を支持するものをいう。
中間部を介して前記先端可動部が連結される上記ベース部は、手延機本体そのものであってもよいし、前記先端可動部を連結する前記中間部を前記ベース部に取り付ける取付アダプタであってもよい
(【0011】以降は省略されています)

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