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公開番号
2025095064
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023210846
出願日
2023-12-14
発明の名称
プレキャストPC床版と桁との接合構造
出願人
株式会社大林組
代理人
弁理士法人プロスペック特許事務所
,
個人
主分類
E01D
19/12 20060101AFI20250619BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】プレキャストPC床版の設計における自由度を低下させること無く高い強度及び耐久性を有する桁構造を達成する。
【解決手段】プレキャストPC床版と桁との接合構造において、プレキャストPC床版の桁に対向する表面である床版接合面から突出するように設置された少なくとも一対の孔あき鋼板ジベルをプレキャストPC床版が備え、プレキャストPC床版に対向する表面である桁接合面から対をなす孔あき鋼板ジベルの間に突出するように設置された少なくとも1本のスタッドを桁が備え、プレキャストPC床版と桁との間の空間である接合部に流し込まれて硬化された充填材によって孔あき鋼板ジベル及びスタッドを介してプレキャストPC床版と桁とが接続されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
プレキャストPC床版と桁との接合構造であって、
前記プレキャストPC床版は、前記プレキャストPC床版の前記桁に対向する表面である床版接合面から突出するように設置された少なくとも一対の孔あき鋼板ジベルを備え、
前記桁は、前記プレキャストPC床版に対向する表面である桁接合面から対をなす前記孔あき鋼板ジベルの間に突出するように設置された少なくとも1本のスタッドを備え、
前記プレキャストPC床版と前記桁との間の空間である接合部に流し込まれて硬化された充填材によって前記孔あき鋼板ジベル及び前記スタッドを介して前記プレキャストPC床版と前記桁とが接続されている、
ことを特徴とする、プレキャストPC床版と桁との接合構造。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
請求項1に記載されたプレキャストPC床版と桁との接合構造であって、
前記接合部において対をなす前記孔あき鋼板ジベルにそれぞれ穿設された貫通孔の両方に渡るように挿通された鉄筋である貫通鉄筋を更に備える、
ことを特徴とする、プレキャストPC床版と桁との接合構造。
【請求項3】
請求項2に記載されたプレキャストPC床版と桁との接合構造であって、
前記接合部において対をなす前記孔あき鋼板ジベルに複数の前記貫通孔が穿設されており、
複数の前記貫通孔に複数の前記貫通鉄筋が挿通されており、
複数の前記貫通鉄筋の間に前記スタッドが位置する、
ことを特徴とする、プレキャストPC床版と桁との接合構造。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載されたプレキャストPC床版と桁との接合構造であって、
硬化される前の前記充填材が外側から内側へと流入することが可能な空隙が側面に設けられた筒状の部材である包囲部材を更に備え、
少なくとも一部の前記スタッドの前記桁接合面に隣接する領域である基端領域が前記包囲部材の内部に挿入されている、
ことを特徴とする、プレキャストPC床版と桁との接合構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、プレキャストPC床版と桁との接合構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば既設の鋼桁橋における床版取替工事又は新たな鋼桁橋の橋梁工事等においてプレキャストPC床版と鋼桁とを接合する際には、非特許文献1に記載されているように、設計上必要とされる本数の頭付きスタッド等のスタッドを、鋼桁のフランジ上の設計上必要とされる箇所に溶殖する。一方、床版には、スタッドを受け入れるための貫通孔である箱抜き部(「ジベル孔」とも称される。)を設けておく。そして、箱抜き部にスタッドが挿入された状態となるように鋼桁の上に床版を架設した後、両者の間の空間である接合部には無収縮モルタルを充填し、箱抜き部には膨張コンクリートを打ち込む。これにより、床版と鋼桁とを堅固に接合して、両者のずれを防止することができる。
【0003】
しかしながら、スタッドが溶殖される位置及び本数は鋼桁橋の構造によって定まるため、床版に設けられる箱抜きの位置及び形状もまた鋼桁橋の構造によって異なる。従って、例えばプレキャストPC床版におけるプレテンション鋼材及び/又は排水桝の配置等が制限され、床版の設計における自由度を低下させる要因となっていた。また、上述したように箱抜き部は鋼桁の上に床版を架設した後に膨張コンクリートが打ち込まれる貫通孔であり、当該部分にはプレテンション鋼材等の補強部材を配設することができないため、床版としての強度及び/又は耐久性における弱点になり得る。更に、箱抜き部への膨張コンクリートの打設は、施工現場における作業負荷を増大させたり、床版の劣化要因となり鋼桁橋の耐久性の低下に繋がったりする虞がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
小嶋進太郎他、「高強度繊維補強モルタルを間詰としたUFC床版と鋼桁の接合部に関する検討」、プレストレスコンクリート工学会、第28回シンポジウム論文集、2019年11月、p.351―356
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したように、当該技術分野においては、プレキャストPC床版の設計における自由度を低下させること無く高い強度及び耐久性を有する桁構造を達成することが可能な技術が要求されている。
【0006】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、プレキャストPC床版の設計における自由度を低下させること無く高い強度及び耐久性を有する桁構造を達成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意研究の結果、プレキャストPC床版と桁との間の空間である接合部において床版の底面から突出するように設置された少なくとも一対の孔あき鋼板ジベルの間に位置するように桁の頂面にスタッドを設置し、モルタル等の充填材を接合部に充填することにより上記課題を解決することができることを見出した。
【0008】
具体的には、本開示に係るプレキャストPC床版と桁との接合構造(以降、「本開示構造」とも称する。)においては、プレキャストPC床版の桁に対向する表面である床版接合面から突出するように設置された、少なくとも一対の孔あき鋼板ジベルをプレキャストPC床版が備える。更に、プレキャストPC床版に対向する表面である桁接合面から対をなす孔あき鋼板ジベルの間に突出するように設置された少なくとも1本のスタッドを桁が備える。加えて、プレキャストPC床版と桁との間の空間である接合部に流し込まれて硬化された充填材によって孔あき鋼板ジベル及びスタッドを介してプレキャストPC床版と桁とが接続されている。好ましくは、橋軸方向及び鉛直方向の両方に対して平行となるように孔あき鋼板ジベルが配置されている。
【0009】
本開示構造の他の態様は、接合部において対をなす孔あき鋼板ジベルにそれぞれ穿設された貫通孔の両方に渡るように挿通された鉄筋である貫通鉄筋を更に備える。好ましい本態様においては、接合部において対をなす孔あき鋼板ジベルに複数の貫通孔が穿設されており、複数の貫通孔に複数の貫通鉄筋が挿通されており、複数の貫通鉄筋の間にスタッドが位置する。
【0010】
更に、本開示構造の他の態様は、硬化される前の充填材が外側から内側へと流入することが可能な空隙が側面に設けられた筒状の部材である包囲部材を更に備える。そして、少なくとも一部のスタッドの桁接合面に隣接する領域である基端領域が前記包囲部材の内部に挿入されている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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