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公開番号2025099397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216033
出願日2023-12-21
発明の名称短鎖脂肪酸産生促進用組成物
出願人サンスター株式会社
代理人個人,個人
主分類A23L 33/10 20160101AFI20250626BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】腸内フローラの細菌種のバランスを維持しながら、短鎖脂肪酸の産生を促進できる短鎖脂肪酸産生促進用組成物を提供する。
【解決手段】本発明の短鎖脂肪酸産生促進用組成物は、グルコブラシシン又はその誘導体を含有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
グルコブラシシン又はその誘導体を含有することを特徴とする短鎖脂肪酸産生促進用組成物。
続きを表示（約 120 文字）【請求項２】
前記グルコブラシシン又はその誘導体は、グルコブラシシンである請求項１に記載の短鎖脂肪酸産生促進用組成物。
【請求項３】
飲食品として用いられる請求項１又は２に記載の短鎖脂肪酸産生促進用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、短鎖脂肪酸産生促進用組成物に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
腸内フローラ（細菌叢）の細菌種のバランスが、健康維持に重要な役割を持つことが明らかとなってきている。腸内フローラは、比較的安定した生態系ではあるが、様々な因子の影響を受けて、その構成や活性が変化することもある。ストレス、老化、食生活の変化等により悪玉菌の増加のみならず、特定の菌の増加は腸内フローラの多様性に影響を及ぼし、多様性の低下を引き起こすことにより腸内フローラの細菌種のバランスを崩すおそれがあった。
【０００３】
また、近年、腸内細菌の代謝産物である炭素数６以下の短鎖脂肪酸が上皮細胞のエネルギー源として利用されるのみならず、疾病予防や健康維持に重要な役割を果たしている点で注目されている。短鎖脂肪酸は、ヒトの大腸において、消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を腸内細菌が発酵することにより生成されることが知られている。例えば特許文献１は、セロビオースを有効成分として含有することを特徴とする腸内短鎖脂肪酸生成促進剤について開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２３－１３１０９２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１の腸内短鎖脂肪酸生成促進剤は、短鎖脂肪酸として酪酸又は酢酸を産生する能力が向上するのみならず、酪酸又は酢酸を産生する腸内細菌が増殖することにより、酪酸又は酢酸の生成が促進されるものである。酪酸又は酢酸の産生菌である細菌種、例えばエリシペラトクロストリジウム属菌、パラバクテロイデス属菌等が増えすぎると腸内フローラのバランスが崩れることにより、疾病、例えば腸内毒素症等に繋がるおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、グルコブラシシン等が腸内フローラの細菌種のバランスを維持しながら、短鎖脂肪酸の産生を促進できることを見出したことに基づく発明である。
上記課題を解決する各態様を記載する。
【０００７】
態様１の短鎖脂肪酸産生促進用組成物は、グルコブラシシン又はその誘導体を含有することを特徴とする。
態様２は、態様１に記載の短鎖脂肪酸産生促進用組成物において、前記グルコブラシシン又はその誘導体は、グルコブラシシンである。
【０００８】
態様３は、態様１又は２に記載の短鎖脂肪酸産生促進用組成物において、飲食品として用いられる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、腸内フローラの細菌種のバランスを維持しながら、短鎖脂肪酸の産生を促進できる。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本発明の短鎖脂肪酸産生促進用組成物（以下、「促進用組成物」という）を具体化した一実施形態を説明する。
（グルコブラシシン又はその誘導体）
本実施形態の促進用組成物に含有される成分は、グルコブラシシン又はその誘導体である。グルコブラシシンの誘導体の代表例としては、インドール－３－カルビノールが挙げられる。その他のグルコブラシシンの誘導体の具体例としては、例えば１－メトキシグルコブラシシン（ネオグルコブラシシン）、４－ヒドロキシグルコブラシシン、４－メトキシグルコブラシシン、１，４－ジメトキシグルコブラシシン、１－スルホグルコブラシシン、６’－イソフェルロイルグルコブラシシン、ジインドリルメタン等が挙げられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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