TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025099522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216230
出願日2023-12-21
発明の名称圧電デバイス
出願人上海天馬微電子有限公司
代理人藤央弁理士法人
主分類H04R 17/00 20060101AFI20250626BHJP(電気通信技術)
要約【課題】圧電素子を改善する。
【解決手段】圧電デバイスは、圧電素子を含む圧電素子層と、圧電素子層と支持体との間の薄膜トランジスタ層と、支持体と薄膜トランジスタ層との間、又は、支持体の薄膜トランジスタ層と反対側に配置された台座とを含む。圧電素子は、上部電極、下部電極及び上部電極と前記下部電極との間の圧電膜を含む。台座の内側において、圧電素子と積層方向において重なる空隙領域が存在する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
支持体上の積層構造を有する圧電デバイスであって、
圧電素子を含む圧電素子層と、
前記圧電素子層と前記支持体との間の薄膜トランジスタ層と、
前記支持体と前記薄膜トランジスタ層との間に配置された台座と、
を含み、
前記圧電素子は、上部電極、下部電極及び前記上部電極と前記下部電極との間の圧電膜を含み、
前記台座の内側において、前記圧電素子と積層方向において重なる空隙領域が存在する、
圧電デバイス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記下部電極の全域は、積層方向において見て、前記空隙領域に収容されている、
圧電デバイス。
【請求項3】
請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記台座は、前記支持体と異なる材料で形成され、
前記台座はリング状であり、前記空隙領域の全域を囲む、
圧電デバイス。
【請求項4】
請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記台座と前記薄膜トランジスタ層との間に、前記台座と同一材料で一体的に形成された基板が存在する、
圧電デバイス。
【請求項5】
請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記薄膜トランジスタ層に含まれる半導体及導体は、前記空隙領域の端に偏らせて配置されている、
圧電デバイス。
【請求項6】
請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記薄膜トランジスタ層の前記空隙領域と重なる領域は、前記空隙領域の重心を含む中央領域と前記中央領域の外側の外側領域とで構成され、
前記中央領域の外周は、前記重心と前記外側領域の外周との間の中点で構成され、
前記中央領域の導体領域及び半導体領域の密度は、前記外側領域の導体領域及び半導体領域の密度より小さい、
圧電デバイス。
【請求項7】
請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記薄膜トランジスタ層は、半導体層、ゲート電極層及びソース/ドレイン電極層を含み、
前記半導体層、前記ゲート電極層及び前記ソース/ドレイン電極層の構成要素の縁を一筆書きで囲んだ、前記半導体層、前記ゲート電極層及び前記ソース/ドレイン電極層が存在しない一続きの領域の最大面積が、前記空隙領域の面積の1/3以上である、
圧電デバイス。
【請求項8】
請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記薄膜トランジスタ層は、1以上の無機物層を含み、
前記薄膜トランジスタ層において、前記空隙領域と積層方向において重なる少なくとも一部領域の無機物が除去され、有機物で満たされている、
圧電デバイス。
【請求項9】
請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記支持体と前記台座とは同一材料で一体的に形成されている、
圧電デバイス。
【請求項10】
請求項1に記載の圧電デバイスであって、
前記圧電素子層は、面内にレイアウトされた複数圧電素子を含み、
前記薄膜トランジスタ層と前記支持体との間において、前記複数圧電素子それぞれと積層方向において重なる空隙領域が存在し、
前記圧電デバイスは、前記薄膜トランジスタ層と前記支持体との間において前記空隙領域それぞれを囲む台座を含む、
圧電デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、圧電デバイスに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
物体の非破壊検査や、物体検知、指紋の読み取りなど、超音波センサは様々な分野で利用されている。例えば、指紋センサとして、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を利用する集積化MEMS超音波指紋センサや、TFT(Thin Film Transistor)超音波指紋センサが開発されている。これらは、二次元配列された画素からなる画素アレイを含み、各画素は、超音波トランスデューサを含む。
【0003】
超音波トランスデューサは、例えば圧電素子である。画素内の超音波トランスデューサは、超音波の送信及び受信を行う一つの素子で構成されてもよく、超音波の送信を行うトランスミッタと超音波の受信を行うレシーバとで構成されてもよい。具体的には、超音波トランスデューサは、電気信号に応じて超音波を発し、対象物で反射された超音波を受信して電気信号に変換する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第11288891号
米国特許出願公開第2021/0158005号
米国特許第11366543号
【非特許文献】
【0005】
Ziyi Liu et al., ”Fabrication and characterization of row-column addressed pMUT array with monocrystalline PZT thin film toward creating ultrasonic imager”, Sensors & Actuators: A. Physical 342 (2022) 113666.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
圧電素子を用いたTFT駆動指紋センサは、圧電薄膜を上下の電極で挟んだ構造で厚み振動を利用する。この場合、電圧-圧力の変換効率が低く、多画素・大面積化する際に消費電力が大きくなってしまう課題がある。圧電振動振幅を大きくするために、ダイアフラム構造を用いた薄膜圧電素子が提案されている。しかし、ダイアフラム構造を有する指紋センサは、空隙を生成する際のプロセスダメージが圧電素子に及びやすい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、支持体上の積層構造を有する圧電デバイスであって、圧電素子を含む圧電素子層と、前記圧電素子層と前記支持体との間の薄膜トランジスタ層と、前記支持体と前記薄膜トランジスタ層との間に配置された台座と、を含む。前記圧電素子は、上部電極、下部電極及び前記上部電極と前記下部電極との間の圧電膜を含む。前記台座の内側において、前記圧電素子と積層方向において重なる空隙領域が存在する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、圧電素子を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態の超音波センサ装置の構成を示したブロック図である。
超音波センサ装置を含む端末の構成例を示す。
実施形態の画素アレイ基板の画素の回路構成を示した回路図である。
画素の断面構造の一部を模式的に示す。
画素の一部構成を示す平面図である。
図5Aに示す台座層に含まれる、画素の台座を模式的に示す平面図である。
画素における、台座層及び、より上層である半導体層のレイアウト例を模式的に示す。
台座層、半導体層、及びそれらより上層のゲート電極層を示す。
図4から5Dを参照して説明した空隙領域を有する画素と、空隙領域を有していない画素のシミュレーション結果を示す。
本明細書の一実施形態の画素の構造を模式的に示す平面図である。
図7Aに示す構造における、台座層内の台座、台座が囲む空隙領域、空隙領域の中央領域、そして下部電極の位置関係を示す平面図である。
画素における、台座層及び、半導体層及び中央領域のレイアウト例を模式的に示す。
台座層、半導体層、ゲート電極層及び中央領域のレイアウト例を模式的に示す。
一つの画素の一部の断面構造を模式的に示す。
無機物除去領域を含む画素の構造例を模式的に示す平面図である。
図9Aに示す構造例において、台座層と他の層又は領域との関係を説明するための図である。
図4から5Dを参照して説明した空隙領域を有し、無機物除去領域を有していない画素と、図8から9Bを参照して説明した空隙領域及び無機物除去領域を有する画素のシミュレーション結果を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
画素の製造方法の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下において、本開示の超音波センサ装置について図面を参照して詳細に説明する。各図面における各構成要素の大きさや縮尺は、図の視認性を確保するために適宜変更して記載している。また、各図面におけるハッチングは、各構成要素を区別するためのものであり、必ずしも切断面を意味するものではない。また、スイッチング素子あるいは増幅素子として用いられる非線形素子についてトランジスタという呼称を用いるが、トランジスタはThin Film Transistor(TFT)を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
携帯端末保持具
1か月前
個人
音響装置
1か月前
個人
テレビ会議拡張システム
3か月前
日本精機株式会社
投影システム
2か月前
日本無線株式会社
音声通信方式
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
12日前
キヤノン株式会社
通信装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
電気興業株式会社
無線中継器
19日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
2か月前
日本精機株式会社
画像投映システム
1日前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
2か月前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
2か月前
個人
補聴器のイヤピース耳穴挿入具
1か月前
ヤマハ株式会社
信号処理装置
12日前
TOA株式会社
音響システム
3か月前
キヤノン株式会社
画像読取装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
日本放送協会
映像伝送システム
1か月前
キヤノン株式会社
撮影システム
1か月前
キヤノン株式会社
通信システム
27日前
株式会社ヴィーネックス
カメラ
1か月前
株式会社シグマ
撮像素子及び撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像表示装置
1か月前
オムロン株式会社
スレーブ装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
キヤノン株式会社
映像表示装置
2か月前
リオン株式会社
電気機械変換器
1か月前
エルメック株式会社
信号伝送回路
29日前
株式会社クーネル
音響装置
1か月前
シャープ株式会社
表示装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
28日前
シャープ株式会社
電子機器
1か月前
個人
外部ヘッダ変換通信装置および通信網
12日前
続きを見る