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公開番号2025100447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024221043
出願日2024-12-17
発明の名称水性インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20250626BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】ビーディングが目立たず、かつ、耐擦過性に優れた画像を記録することが可能なインクジェット用の水性インクを提供する。
【解決手段】顔料、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤、リン酸エステル、及びカルシウムイオンを含有するインクジェット用の水性インクである。リン酸エステルが、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びポリオキシエチレンアルケニルエーテルリン酸からなる群より選択される少なくとも1種であり、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が、エチレンオキサイド基を含み、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤のエチレンオキサイド基の付加モル数が、リン酸エステルのエチレンオキサイド基の付加モル数以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤、リン酸エステル、及びカルシウムイオンを含有するインクジェット用の水性インクであって、
前記リン酸エステルが、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びポリオキシエチレンアルケニルエーテルリン酸からなる群より選択される少なくとも1種であり、
前記ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が、エチレンオキサイド基を含み、
前記ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤のエチレンオキサイド基の付加モル数が、前記リン酸エステルのエチレンオキサイド基の付加モル数以上であることを特徴とする水性インク。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記リン酸エステルの含有量(質量%)が、前記ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤の含有量(質量%)に対する質量比率で、0.10倍以上10.0倍以下である請求項1に記載の水性インク。
【請求項3】
前記リン酸エステルの含有量(質量%)が、前記カルシウムイオンの含有量(質量%)に対する質量比率で、25倍以上10,000倍以下である請求項1に記載の水性インク。
【請求項4】
前記ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤のエチレンオキサイド基の付加モル数が、前記リン酸エステルのエチレンオキサイド基の付加モル数よりも3以上多い請求項1に記載の水性インク。
【請求項5】
前記ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤のエチレンオキサイド基の付加モル数が、7以上15以下である請求項1に記載の水性インク。
【請求項6】
前記リン酸エステルが、下記一般式(1)で表される化合物である請求項1に記載の水性インク。
TIFF
2025100447000019.tif
27
170
(前記一般式(1)中、R

は炭素数12以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を表し、xは3以上10以下の整数を表す)
【請求項7】
前記ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が、下記一般式(2)で表される化合物である請求項1に記載の水性インク。
TIFF
2025100447000020.tif
30
170
(前記一般式(2)中、R

はアルキレン基を表し、R

は水素原子又はアルキル基を表し、m及びnはそれぞれ独立に、1以上の整数を表し、aは1以上の整数を表し、bは0以上の整数を表す)
【請求項8】
さらに、1-(2-ヒドロキシエチル)-2-ピロリドンを含有する請求項1に記載の水性インク。
【請求項9】
インクと、前記インクを収容するインク収容部とを備えたインクカートリッジであって、
前記インクが、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の水性インクであることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項10】
インクをインクジェット方式の記録ヘッドから吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記インクが、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、大判の画像を記録しうるインクジェット記録装置を用いてポスターや広告などの大判記録媒体に画像を記録する機会が増加している。このような画像に対しては、掲示に耐えうる耐光性などの堅牢性が必要とされるため、色材として顔料を含有するインク(顔料インク)が広く使用されている。
【0003】
大判の画像を記録しうるインクジェット記録装置を使用する場合、記録直後の画像はバスケット(記録物を受ける布などで構成された部材)に触れることがある。また、記録直後の画像を複数の人手で移動させることもあるため、記録直後の画像であっても耐擦過性を有することが求められている。
【0004】
また、大判の画像を記録する場合には一度に複数の画像を記録するため、印刷速度の高速化が進んでいる。印刷速度を向上するためには、記録媒体に付与されたインクが速やかに記録媒体の内部に浸透し、記録媒体の表面にインクが溢れないことが重要である。すなわち、記録媒体への浸透性の良好なインクが求められている。
【0005】
上記のような課題を解決すべく、種々の提案がこれまでになされている。例えば、ワックスエマルション及び特定のガラス転移点(Tg)を有するラテックス粒子を含有する、耐擦過性が向上した画像を記録しうるインクが提案されている(特許文献1)。また、前処理液と併用される、リン酸エステル化合物を含有するインクジェット用のインクが提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許出願公開第2015/0225586号明細書
特開2022-14128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、特許文献1で提案されたインクで記録した画像の特性について検討を行った。その結果、画像の耐擦過性が良好である一方で、耐ビーディング性のレベルが不十分であることがわかった。画像表面を解析したところ、記録媒体に付与されたインク中のワックスやラテックス粒子の目止め作用により記録媒体へのインクの浸透性が低下したために、画像の耐擦過性が低下したことが判明した。
【0008】
したがって、本発明の目的は、ビーディングが目立たず、かつ、耐擦過性に優れた画像を記録することが可能なインクジェット用の水性インクを提供することにある。また、本発明の別の目的は、この水性インクを用いたインクカートリッジ、及びインクジェット記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明によれば、顔料、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤、リン酸エステル、及びカルシウムイオンを含有するインクジェット用の水性インクであって、前記リン酸エステルが、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びポリオキシエチレンアルケニルエーテルリン酸からなる群より選択される少なくとも1種であり、前記ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が、エチレンオキサイド基を含み、前記ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤のエチレンオキサイド基の付加モル数が、前記リン酸エステルのエチレンオキサイド基の付加モル数以上であることを特徴とする水性インクが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ビーディングが目立たず、かつ、耐擦過性に優れた画像を記録することが可能なインクジェット用の水性インクを提供することができる。また、本発明によれば、この水性インクを用いたインクカートリッジ、及びインクジェット記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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