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公開番号
2025099094
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023215482
出願日
2023-12-21
発明の名称
トナー
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
9/097 20060101AFI20250626BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】低温定着性に優れ、さらに連続印字した際の画像安定性及び画像濃度均一性など帯電特性に優れたトナー。
【解決手段】結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、該トナー粒子は、特定のポリエーテル構造を有する化合物A及びエステルワックスを含有し、該結着樹脂が、ポリエステル樹脂を含有し、該ポリエステル樹脂が、ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットを有し、該エステルワックスのSP値(cal/cm
3
)
0.5
が、8.70~9.00である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該トナー粒子は、下記式(1)で表される化合物及び(2)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも一の化合物である化合物A、並びにエステルワックスを含有し、
該結着樹脂が、ポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂が、ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットを有し、
該エステルワックスのSP値(cal/cm
3
)
0.5
が、8.70~9.00である、
ことを特徴とするトナー。
R
1
-O-(A
1
-O)
n
-X ・・・(1)
(式(1)中、R
1
は、炭素数8~24のアルキル基を表し、A
1
は、エチレン基又はプロピレン基を表し、nは、5~60の整数であり、XはH、CH
2
COOH、CH
2
SO
3
H、CH
2
COONa、又はCH
2
SO
3
Naである。)
R
2
-Ph-O-(A
2
-O)
m
-X ・・・(2)
(式(2)中、R
2
は、炭素数8~24のアルキル基を表し、Phは、フェニレン基を表し、A
2
は、エチレン基又はプロピレン基を表し、mは、5~60の整数であり、XはH、CH
2
COOH、CH
2
SO
3
H、CH
2
COONa、又はCH
2
SO
3
Naである。)
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記エステルワックスの分子量が、500~1000である、請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記トナー中の前記エステルワックスの含有量が、前記結着樹脂100質量部に対して、3.0~20.0質量部である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項4】
前記結着樹脂の質量を基準とした前記ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットの含有割合が、3.0~20.0質量%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項5】
前記トナーからエタノールにより抽出される前記化合物Aの前記トナーの質量を基準とした抽出量が、10~1000ppmである、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項6】
前記トナー中の前記エステルワックスの含有量が、前記結着樹脂100質量部に対して、3.0~20.0質量部であり、
前記結着樹脂の質量を基準とした前記ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットの含有割合が、3.0~20.0質量%であり、
前記トナーからエタノールにより抽出される前記化合物Aの前記トナーの質量を基準とした抽出量が、10~1000ppmである、
請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項7】
前記エステルワックスが、下記式(3)で表される化合物を含む、請求項1又は2に記載のトナー。
R
3
-COO-R
5
-OCO-R
4
・・・(3)
(R
3
及びR
4
は、それぞれ独立に、炭素数17~22のアルキル基を表し、R
5
は、炭素数2~6のアルキレン基を表す。)
【請求項8】
透過型電子顕微鏡を用いた前記トナーの断面観察において、
前記トナー粒子の表面から深さ200nmまでの表層領域における前記エステルワックスを含めたワックスによるドメインの占める面積の平均割合をAsとしたとき、
Asが0.0~1.0面積%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項9】
前記トナー粒子が、ホウ素原子を含有し、
前記トナー粒子の質量を基準とした該ホウ素原子の含有量が、1.0~50.0ppmである、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項10】
前記結着樹脂の質量を基準とした前記ポリエステル樹脂の含有割合が、50.0~100.0質量%である、請求項1又は2に記載のトナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真及び静電印刷等の画像形成装置に用いられる静電荷像を現像するためのトナーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
トナーを使用する電子写真方式の代表機器としてレーザープリンターや複写機が挙げられる。近年は、特に、レーザープリンターの安定した画像品質に加え、高い生産性が求められる。生産性を高めるために、優れた帯電立ち上がり性と低温定着性の両立をすることで、初期プリントアウトまでの速度を向上し、立ち上がった帯電を保持することで安定した画質を提供することができる。
【0003】
低温定着性を向上する手法として、トナー結着樹脂のガラス転移温度(Tg)を低く設計すること、トナー結着樹脂の分子量を低くすることなどによって溶融粘度を低下させることや、トナー結着樹脂に相溶する結晶性材料の可塑効果などがある。しかしながら、これらの手法は、トナー結着樹脂そのものや、トナー結着樹脂と相溶した材料との緩和現象が生じることに起因して、画像品質が大きく変化するという課題があった。
【0004】
特許文献1では、エステル組成物の酸価/水酸基価を調整し、トナー結着樹脂との親和性を高めることで、低温定着性、耐ホットオフセット性、耐久性を向上させる。さらに、エステル組成物が常温で結晶化することで保存性を良化する手法が提案されている。
特許文献2では、有機ケイ素重合体のSP値、エステルワックスのドメイン径及びSP値、結着樹脂のSP値を制御し、それらの相溶性を高めることで低温定着性を向上させている。さらに有機ケイ素重合体の架橋密度を制御することで、耐久性を向上させている。
【0005】
特許文献3では、結晶性ポリエステル樹脂の融点を樹脂組成により制御することで低温定着性を高め、ブロックポリマーの含有量や樹脂組成、分子量を制御することでトナーの溶融性の制御を可能にしている。それにより、画像の濃度ムラ及び光沢ムラを低減し画質を向上させている。
また、特許文献4では、トナー母粒子が非イオン性界面活性剤を含むことでトナーを構成する各材料の分散性を高め、トナーが外添剤として酸化スズ粒子を含むことで、帯電性を制御している。それにより、高温高湿環境放置後に連続印字を行った場合でも色筋抑制性に優れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-001975号公報
特開2020-109500号公報
特開2018-081259号公報
特開2020-154224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した文献ではさらなる高速化と安定した画像品質を得るためには、課題を有していた。
特許文献1では、低温定着性や耐ホットオフセット性、耐久性を向上させるためにエステルワックスの酸価/水酸基価を調整し、トナー結着樹脂との親和性を高める必要がある。しかし、エステルワックスとトナー結着樹脂との親和性を高めると立ち上がりでの帯電
性が低下し、初期画像と連続印字後の画像で画質のばらつきが生じるという課題が発生する。
【0008】
特許文献2では、低温定着性を向上させるために結着樹脂の樹脂組成を制御し、トナー結着樹脂とエステルワックスとの親和性を高める必要がある。しかし、トナー結着樹脂とエステルワックスとの親和性を高めると特許文献1と同様、立ち上がりでの帯電性が低下し、初期画像と連続印字後の画像で画質のばらつきが生じるという課題が発生する。
【0009】
特許文献3に対して低温定着性を向上させようとした場合、その手段としてワックスの添加量を増加させることが挙げられる。しかし、ワックスの添加量を増加させると低温定着性は改良されるものの、トナー結着樹脂との相溶性が高まり、特許文献1、2と同様、帯電性が大幅に低下し、画像安定性や画像濃度均一性が落ちてしまう。
【0010】
また、特許文献4では、非イオン性界面活性剤をトナー中に含み、酸化スズ粒子を外添することで帯電性を制御し、高温高湿環境放置後かつ連続印字を行った場合であっても優れた色筋抑制性を提供している。しかし特許文献4に記されているトナー構成の場合、ワックスと結着樹脂との相溶性が低く、低温定着性が十分でない場合がある。
すなわち本開示は、低温定着性に優れ、さらに連続印字した際の画像安定性及び画像濃度均一性など帯電特性に優れたトナーを提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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