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公開番号
2025099107
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023215503
出願日
2023-12-21
発明の名称
トナー
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
9/097 20060101AFI20250626BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】帯電立ち上がり性と低温定着性に優れ、連続印字しても安定した帯電性を示し、さらに長期保存した場合においても安定した帯電性を有することで、常に安定した画像が提供できるトナー。
【解決手段】結着樹脂及びワックスを含有するトナー粒子を有するトナーであって、該結着樹脂がポリエステル樹脂を含有し、該ワックスが炭化水素ワックス及びエステルワックスを含有し、該エステルワックスがモノエステル化合物及びジエステル化合物からなる群より選択される少なくとも一の化合物を含有し、該ポリエステル樹脂がイソフタル酸に対応するモノマーユニット及びドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットを特定の量含有するポリエステル樹脂Aを含有し、該炭化水素ワックスの含有量W1の、該エステルワックスの含有量W2に対する比の値W1/W2が、0.15~0.80である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結着樹脂及びワックスを含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂が、ポリエステル樹脂を含有し、
該ワックスが、炭化水素ワックス及びエステルワックスを含有し、
該エステルワックスが、モノエステル化合物及びジエステル化合物からなる群より選択される少なくとも一の化合物を含有し、
該ポリエステル樹脂が、イソフタル酸に対応するモノマーユニット、及び、ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットを有するポリエステル樹脂Aを含有し、
該ポリエステル樹脂A中の該イソフタル酸に対応するモノマーユニットの含有量が、15.0~30.0質量%であり、
該ポリエステル樹脂A中の該ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットの含有量が、3.0~20.0質量%であり、
該結着樹脂100質量部に対する該炭化水素ワックスの含有量W1の、該結着樹脂100質量部に対する該エステルワックスの含有量W2に対する比の値W1/W2が、0.15~0.80である、
ことを特徴とするトナー。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記エステルワックスの分子量が、500~1000である、請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記結着樹脂100質量部に対する前記炭化水素ワックスの含有量W1が、0.5~7.0質量部である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項4】
前記結着樹脂100質量部に対する前記エステルワックスの含有量W2が、3.0~20.0質量部である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項5】
前記結着樹脂の質量を基準とした前記ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットの含有量が、3.0~20.0質量%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項6】
前記結着樹脂100質量部に対する前記炭化水素ワックスの含有量W1が、0.5~7.0質量部であり、
前記結着樹脂100質量部に対する前記エステルワックスの含有量W2が、3.0~20.0質量部であり、
前記結着樹脂の質量を基準とした前記ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットの含有量が、3.0~20.0質量%である、
請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項7】
前記エステルワックスが、前記モノエステル化合物を含有し、
前記モノエステル化合物が、下記式(1)で表される化合物を含む、
請求項1又は2に記載のトナー。
R
1
-COO-R
2
・・・(1)
(R
1
及びR
2
は、それぞれ独立に、炭素数18~24のアルキル基を表す。)
【請求項8】
前記トナー粒子が、下記式(2)で表される化合物及び式(3)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも一の化合物である化合物Aを含有する、請求項1又は2に記載のトナー。
R
3
-O-(A
1
-O)
n
-X (2)
(式(2)中、R
3
は、炭素数8~24のアルキル基を表し、A
1
は、エチレン基又はプロピレン基を表し、nは、5~60の整数であり、Xは、H、CH
2
COOH、CH
2
S
O
3
H、CH
2
COONa、又はCH
2
SO
3
Naである。)
R
4
-Ph-O-(A
2
-O)
m
-X (3)
(式(3)中、R
4
は、炭素数8~24のアルキル基を表し、Phは、フェニレン基を表し、A
2
は、エチレン基又はプロピレン基を表し、mは、5~60の整数であり、Xは、H、CH
2
COOH、CH
2
SO
3
H、CH
2
COONa、又はCH
2
SO
3
Naである。)
【請求項9】
前記トナーからエタノールにより抽出される前記化合物Aの抽出量が、10~2000ppmである、請求項8に記載のトナー。
【請求項10】
透過型電子顕微鏡を用いた前記トナーの断面観察において、前記トナー粒子の表面から深さ200nmまでの表層領域における前記ワックスによるドメインの占める面積の平均割合をAsとしたとき、
Asが、0.0~1.0面積%である、請求項1又は2に記載のトナー。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真及び静電印刷等の画像形成装置に用いられる静電荷像を現像するためのトナーに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
トナーを使用する電子写真方式の代表機器としてレーザープリンターや複写機が挙げられる。近年は、特に、レーザープリンターの安定した画像品質に加え、高い生産性が求められる。生産性を高めるために、優れた帯電立ち上がり性と低温定着性の両立することで、初期プリントアウトまでの速度を向上し、立ち上がった帯電を保持することで安定画質を提供することができる。
【0003】
低温定着性を向上する手法として、トナー結着樹脂のガラス転移温度(Tg)を低く設計すること、トナー結着樹脂の分子量を低くすることなどによって溶融粘度を低下させることや、トナー結着樹脂に相溶する結晶性材料の可塑効果などがある。しかしながら、これらの手法は、トナー結着樹脂そのものや、トナー結着樹脂と相溶した材料との緩和現象が生じることに起因して、長期保存後の帯電性の変化が大きいという課題があった。
【0004】
特許文献1には、イソフタル酸またはドデセニルコハク酸を用いることで結晶性材料との相溶性を向上させることで、低温定着性や画像の光沢度を向上させ、さらに、コアシェル構造をとることで耐熱保存性が良化する旨記載されている。
また、特許文献2では、ポリエステル樹脂構造中に特定の酸価および水酸基価を有する炭化水素ワックスを反応させている。これにより、凝集トナー中のワックスの分散状態を制御し、定着時のポリエステル樹脂とワックスとの相溶性と分離性が改良されることで、低温定着性と耐ホットオフセット性が良化する旨記載されている。
さらに、特許文献3では、フラン環骨格を有するポリエステルを用いることでエステルワックスとの相溶性が向上し、耐熱保存性と低温定着性が良化する旨記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-114398号公報
特開2015-210277号公報
特開2013-235248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した文献ではさらなる高速化と安定した画像品質を得るためには、課題を有している。
例えば、特許文献1ではコアシェル構造による遮蔽性を高めるためにシェル層の相溶性パラメータ(SP値)を高いシェル設計にする必要がある。そのため、シェル材料とワックスなどの結晶性材料との相溶性が低下し、さらなる高速化に対応する為には、低温定着性が十分でない場合がある。さらには、相溶性パラメータ(SP値)の高いポリエステル樹脂をトナー粒子表面に配置することで、連続印字を続けた場合にトナーの帯電が上がり続けてしまうことに起因した、画像弊害が発生する場合がある。
【0007】
特許文献2ではワックスの分散状態、添加ワックスの相溶性と分離性向上の両立を可能とした。しかし、相溶性が向上したことによって、トナー製造後に結晶化されなかったワックスの相溶成分が多く存在してしまう。そのため、長期間トナーを保存した場合には、
ワックスの相溶成分がトナー表面へ移行することで、帯電性が大きく低下する。
【0008】
特許文献3ではポリエステルの組成を変更したことで、耐熱保存性とポリエステル樹脂とワックスとの相溶性が改良されている。しかし、高温環境下での影響は軽減できていたものの、特許文献2同様に、長期間保存した場合には、ワックスの相溶成分がトナー表面に移行することで帯電性が大きく低下する。
【0009】
本開示は、帯電立ち上がり性と低温定着性に優れ、連続印字しても安定した帯電性を示し、さらに長期保存した場合においても安定した帯電性を有することで、常に安定した画像が提供できるトナーに関する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、結着樹脂及びワックスを含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂が、ポリエステル樹脂を含有し、
該ワックスが、炭化水素ワックス及びエステルワックスを含有し、
該エステルワックスが、モノエステル化合物及びジエステル化合物からなる群より選択される少なくとも一の化合物を含有し、
該ポリエステル樹脂が、イソフタル酸に対応するモノマーユニット、及び、ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットを有するポリエステル樹脂Aを含有し、
該ポリエステル樹脂A中の該イソフタル酸に対応するモノマーユニットの含有量が、15.0~30.0質量%であり、
該ポリエステル樹脂A中の該ドデセニルコハク酸に対応するモノマーユニットの含有量が、3.0~20.0質量%であり、
該結着樹脂100質量部に対する該炭化水素ワックスの含有量W1の、該結着樹脂100質量部に対する該エステルワックスの含有量W2に対する比の値W1/W2が、0.15~0.80である、トナーに関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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