TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025101469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218336
出願日2023-12-25
発明の名称情報処理システム、情報処理方法、プログラム及び情報処理装置
出願人株式会社リガク
代理人弁理士法人IPX
主分類A61B 6/03 20060101AFI20250630BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】CT装置に関して、距離センサを必要とせずにSODシフトを補正する技術を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、CT装置との間で情報を処理するための情報処理システムが提供される。仮補正ステップでは、X線発生器の回転軸に対する角度位置を変数とし、SODに関する仮補正パラメータをパラメータとする仮補正関数を用いて、複数の仮補正パラメータ毎に、測定データから仮補正再構成画像を取得する。SODは、X線発生器及び回転軸の間の距離である。仮補正再構成画像は、所定の平面で試料を再構成した画像である。指標計算ステップでは、複数の仮補正パラメータ毎に取得されたそれぞれの仮補正再構成画像の鮮鋭度に関する指標をそれぞれ計算する。シフト量特定ステップでは、計算された複数の指標に基づいてSODの補正関数を特定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
CT装置との間で情報を処理するための情報処理システムであって、
前記CT装置は、試料台と、X線発生器と、検出器とを備え、
前記試料台は、試料が配置され、
前記X線発生器は、コーンビームのX線を前記試料に向けて発生させ、前記試料台に対して回転軸を中心に回転するように構成され、
前記検出器は、前記試料を透過した前記コーンビームのX線を測定データとして検出し、
前記情報処理システムは、次の各ステップを実行する少なくとも1つのプロセッサを備え、
仮補正ステップでは、前記X線発生器の前記回転軸に対する角度位置を変数とし、SODに関する仮補正パラメータをパラメータとする仮補正関数を用いて、複数の仮補正パラメータ毎に、前記測定データから仮補正再構成画像を取得し、ここで
前記SODは、前記X線発生器及び前記回転軸の間の距離であり、
前記仮補正再構成画像は、所定の平面で前記試料を再構成した画像であり、
指標計算ステップでは、前記複数の仮補正パラメータ毎に取得されたそれぞれの仮補正再構成画像の鮮鋭度に関する指標をそれぞれ計算し、
シフト量特定ステップでは、計算された複数の指標に基づいてSODの補正関数を特定する、
情報処理システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記仮補正パラメータは、第1仮補正パラメータと、第2仮補正パラメータとを含み、
前記X線発生器の前記回転軸に対する角度位置の変数をθとし、前記第1仮補正パラメータをSOD
amp
とし、前記第2仮補正パラメータをSOD
offset
とした場合、前記仮補正関数は、以下(1)式であり、
TIFF
2025101469000006.tif
5
103
前記仮補正ステップでは、前記第1仮補正パラメータ及び前記第2仮補正パラメータを変化させる、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記鮮鋭度に関する指標は、以下(2)式に示す全変動(TV:Total Variation)であり、
TIFF
2025101469000007.tif
13
64
前記シフト量特定ステップでは、計算された複数の指標の極大値に対応する仮補正パラメータを、前記仮補正関数に用いることで補正関数を特定する、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
補正ステップでは、前記シフト量特定ステップで特定された前記補正関数を用いて、再構成された画像を出力する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記補正関数は、測定条件ごとに保存され、
前記測定条件は、撮影の枚数と、スキャン速度と、露光時間と、撮影する画像の拡大率とのうち少なくとも1つの条件を含む、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記所定の平面は、前記X線の光軸と平行な平面を含む、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記仮補正ステップでは、ユーザによって設定された値の範囲をユーザによって設定されたステップ幅で刻んだ値が、前記複数の仮補正パラメータとして使用される、
情報処理システム。
【請求項8】
CT装置との間で情報を処理するための情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
前記CT装置は、試料台と、X線発生器と、検出器とを備え、
前記試料台は、試料が配置され、
前記X線発生器は、コーンビームのX線を前記試料に向けて発生させ、前記試料台に対して回転軸を中心に回転するように構成され、
前記検出器は、前記試料を透過した前記コーンビームのX線を測定データとして検出し、
前記情報処理システムは、次の各ステップを実行する少なくとも1つのプロセッサを備え、
仮補正ステップでは、前記X線発生器の前記回転軸に対する角度位置を変数とし、SODに関する仮補正パラメータをパラメータとする仮補正関数を用いて、複数の仮補正パラメータ毎に、前記測定データから仮補正再構成画像を取得し、ここで
前記SODは、前記X線発生器及び前記回転軸の間の距離であり、
前記仮補正再構成画像は、所定の平面で前記試料を再構成した画像であり、
指標計算ステップでは、前記複数の仮補正パラメータ毎に取得されたそれぞれの仮補正再構成画像の鮮鋭度に関する指標をそれぞれ計算し、
シフト量特定ステップでは、計算された複数の指標に基づいてSODの補正関数を特定する、
情報処理方法。
【請求項9】
プログラムであって、
請求項1~7のいずれか1つに記載の前記情報処理システムの前記1以上のプロセッサとして機能させる、
プログラム。
【請求項10】
次の各ステップを実行する少なくとも1つのプロセッサを備える情報処理装置であって、
仮補正ステップでは、CT装置のX線発生器の回転軸に対する角度位置を変数とし、SODに関する仮補正パラメータをパラメータとする仮補正関数を用いて、複数の仮補正パラメータ毎に、試料の投影像を含む測定データから仮補正再構成画像を取得し、ここで
前記SODは、前記X線発生器及び前記回転軸の間の距離であり、
前記仮補正再構成画像は、所定の平面で前記試料を再構成した画像であり、
指標計算ステップでは、前記複数の仮補正パラメータ毎に取得されたそれぞれの仮補正再構成画像の鮮鋭度に関する指標をそれぞれ計算し、
シフト量特定ステップでは、計算された複数の指標に基づいてSODの補正関数を特定する、
情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、プログラム及び情報処理装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、放射線撮影装置における機構部の回転に起因する距離情報に基づいて、放射線撮影装置における機構部によるずれを補正することを目的とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-99175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、ずれを補正するために距離センサを必要としていた。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、CT装置に関して、距離センサを必要とせずにSODシフトを補正する技術を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、CT装置との間で情報を処理するための情報処理システムが提供される。この情報処理システムにおけるCT装置は、試料台と、X線発生器と、検出器とを備える。試料台は、試料が配置される。X線発生器は、コーンビームのX線を試料に向けて発生させ、試料台に対して回転軸を中心に回転するように構成される。検出器は、試料を透過したコーンビームのX線を測定データとして検出する。情報処理システムは、次の各ステップを実行する少なくとも1つのプロセッサを備える。仮補正ステップでは、X線発生器の回転軸に対する角度位置を変数とし、SODに関する仮補正パラメータをパラメータとする仮補正関数を用いて、複数の仮補正パラメータ毎に、測定データから仮補正再構成画像を取得する。SODは、X線発生器及び回転軸の間の距離である。仮補正再構成画像は、所定の平面で試料を再構成した画像である。指標計算ステップでは、複数の仮補正パラメータ毎に取得されたそれぞれの仮補正再構成画像の鮮鋭度に関する指標をそれぞれ計算する。シフト量特定ステップでは、計算された複数の指標に基づいてSODの補正関数を特定する。
【0007】
本開示によれば、CT装置に関して、距離センサを必要とせずにSODシフトを補正することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
情報処理システム1のシステム構成及びハードウェア構成の一例を示す図である。
CT装置3の一例を示す図である。
SODシフトを説明するための図である。
プロセッサ21が備える機能部の一例を示す図である。
情報処理システム1が実行するアクティビティの一例を示す図である。
指標のプロットを説明するための図である。
表示画面4の一例を示す例である。
サンプルとなる試料の補正前の再構成画像を示す図である。
サンプルとなる試料の補正後の再構成画像を示す図である。
図8の枠で囲われた領域を拡大した補正前の再構成画像を示す図である。
図9の枠で囲われた領域を拡大した補正後の再構成画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント装置でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社リガク
生体試料の観察方法
4日前
株式会社リガク
生体試料の観察方法
4日前
株式会社リガク
記録装置、システム、方法およびプログラム
19日前
株式会社リガク
情報処理システム、情報処理方法、プログラム及び情報処理装置
7日前
個人
健康器具
4か月前
個人
鼾防止用具
4か月前
個人
嚥下鍛錬装置
7日前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
白内障治療法
4か月前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
マッサージ機
5か月前
個人
脈波測定方法
5か月前
個人
導電香
5か月前
個人
矯正椅子
1か月前
個人
ホバーアイロン
3か月前
個人
歯の修復用材料
21日前
個人
バッグ式オムツ
27日前
個人
口内洗浄具
5か月前
個人
車椅子持ち上げ器
4か月前
個人
歯の保護用シール
1か月前
個人
陣痛緩和具
7日前
個人
シャンプー
2か月前
三生医薬株式会社
錠剤
3か月前
株式会社八光
剥離吸引管
1か月前
株式会社 MTG
浴用剤
5か月前
株式会社結心
手袋
4か月前
株式会社大野
骨壷
11日前
個人
服薬支援装置
3か月前
個人
形見の製造方法
25日前
株式会社松風
口腔用組成物
4日前
株式会社ダリヤ
皮膚化粧料
4か月前
株式会社ファンケル
化粧料
4か月前
個人
尿バッグカバー
5か月前
個人
歯列矯正用器具
4か月前
株式会社ニデック
検眼装置
4日前
個人
高気圧環境装置
1か月前
続きを見る