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公開番号2025102057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219255
出願日2023-12-26
発明の名称容器搬送治具及び細胞培養システム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250701BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】容器本体に大きな負荷をかけずに、容器本体を回転不能な状態で保持する。
【解決手段】容器搬送治具は、軸線を中心として鉛直方向に延びる容器本体、及び、容器本体の口部に締結された蓋部を有し、細胞培養に使用される容器が挿入可能な本体保持穴を有する治具本体と、前記治具本体に対して前記鉛直方向に離れて配置され、前記軸線を中心とする回転が不能な状態で前記容器本体が挿通可能な本体固定穴を有する本体固定部と、前記治具本体及び前記本体固定部に着脱可能に接続された治具接続部とを備え、前記治具本体は、金属材料で形成され、前記本体固定部は、樹脂材料で形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軸線を中心として鉛直方向に延びる容器本体、及び、容器本体の口部に締結された蓋部を有し、細胞培養に使用される容器が挿入可能な本体保持穴を有する治具本体と、
前記治具本体に対して前記鉛直方向に離れて配置され、前記軸線を中心とする回転が不能な状態で前記容器本体が挿通可能な本体固定穴を有する本体固定部と、
前記治具本体及び前記本体固定部に着脱可能に接続された治具接続部とを備え、
前記治具本体は、金属材料で形成され、
前記本体固定部は、樹脂材料で形成された容器搬送治具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記治具接続部は、
前記治具本体に接続される第一柱と、
前記第一柱に接続されて、前記鉛直方向と直交する方向への前記本体固定部の移動を規制する第二柱とを有し、
前記第一柱は、
前記鉛直方向に延びる柱状の第一本体と、
前記第一本体の下端から突出する第一ネジ軸と、
前記第一本体の上端から凹む第一ネジ孔と、を有し、
前記第二柱は、前記第一ネジ孔に締結可能な第二ネジ軸を有し、
前記治具本体は、前記鉛直方向の上方を向く上面から凹むとともに前記第一ネジ軸が締結可能な本体孔を有し、
前記本体固定部は、前記第一柱に対応する水平方向の位置で前記本体固定部を前記鉛直方向に貫通するネジ挿通孔を有し、
前記第二ネジ軸は、前記ネジ挿通孔に上方から挿通された状態で前記第一ネジ孔に締結されることで、前記第一柱と前記本体固定部とを固定する請求項1に記載の容器搬送治具。
【請求項3】
前記治具接続部は、円筒状に形成されたスペーサを有し、
前記第二柱は、
下端から前記第二ネジ軸が突出し、前記スペーサの内部に挿通された第二本体と、
前記第二本体の上端に接続され、前記第二本体よりも大径な第二頭部とをさらに有し、
前記スペーサは、前記本体固定部よりも厚く形成されている請求項2に記載の容器搬送治具。
【請求項4】
前記本体保持穴は、複数形成され、
複数の前記本体保持穴は、前記鉛直方向から見た際に、前記治具本体の中心位置に対して水平方向の位置が同じ方向にずれて配置された請求項1又は2に記載の容器搬送治具。
【請求項5】
前記治具本体の上面から突出するように固定されたタグリーダさらに備える請求項1又は2に記載の容器搬送治具。
【請求項6】
前記本体固定穴の内周面には、前記容器本体の外周面に対して引っ掛かる凹凸が形成されている請求項1又は2に記載の容器搬送治具。
【請求項7】
前記鉛直方向における前記治具本体の下面から窪む複数の位置決め孔を有し、
複数の前記位置決め孔は、
平面視で円状をなす第一孔部と、
平面視で長孔状をなす第二孔部と、を含む請求項1又は2に記載の容器搬送治具。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の容器搬送治具と、
前記容器搬送治具を保管する保管エリアを形成するストッカと、を備える細胞培養システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、容器搬送治具及び細胞培養システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、最小限の人的関与を伴う培養システムにおける細胞培養インキュベータ器具が記載されている。特許文献1に記載のインキュベータでは、チャンバ内で、フラスコ、懸濁培養フラスコ、スピナーフラスコ、プレート、ペトリ皿、及び袋等の細胞培養容器をロボットアームによって自動で持ち上げたり、回転させたりして移動させている。また、アームは、一端に、細胞培養容器を解放可能に把持するための機械的グリッパを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6851635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、細胞培養に使用される容器には、細胞等の内部に収容した試料を凍結して保存するバイアルのような封が可能な容器がある。例えば、このバイアルは、試料を内部に保存可能な容器本体と、容器本体に封をする蓋部とを有している。バイアルは、蓋部が締められた状態で、低温で保存可能とされている。保存していたバイアルから内部の試料を取り出す場合、蓋部を容器本体から取り外す必要がある。この作業を自動化するために、蓋部を容器本体から取り外す蓋開け装置がある。蓋開け装置には、特許文献1に記載のアームで、自動的にバイアルが搬送される。蓋開け装置で蓋部を容器本体から取り外す際には、容器本体を回転不能な状態で保持して、蓋部のみを回転させる必要がある。その際、試料がこぼれてしまうことを防ぐために、容器本体の姿勢の維持や破損を防がなければならない。これには、容器本体に大きな負荷をかけずに、容器本体を回転不能な状態で保持することが望まれている。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、容器本体に大きな負荷をかけずに、容器本体を回転不能な状態で保持することが可能な搬送システム、細胞培養システム、及び搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る容器搬送治具は、軸線を中心として鉛直方向に延びる容器本体、及び、容器本体の口部に締結された蓋部を有し、細胞培養に使用される容器が挿入可能な本体保持穴を有する治具本体と、前記治具本体に対して前記鉛直方向に離れて配置され、前記軸線を中心とする回転が不能な状態で前記容器本体が挿通可能な本体固定穴を有する本体固定部と、前記治具本体及び前記本体固定部に着脱可能に接続された治具接続部とを備え、前記治具本体は、金属材料で形成され、前記本体固定部は、樹脂材料で形成されている。
【0007】
また、本開示に係る細胞培養システムは、上記の容器搬送治具と、前記容器搬送治具を保管する保管エリアを形成するストッカとを備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の容器搬送治具及び細胞培養システムによれば、容器本体に大きな負荷をかけずに、容器本体を回転不能な状態で保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係る細胞培養システムの概略構成を示す模式的な平面図である。
本開示の実施形態に係る容器搬送治具の概略構成を示す断面図である。
本開示の実施形態に係る容器搬送治具の概略構成を示す上面図である。
本開示の実施形態に係る治具接続部の概略構成を示す要部拡大図である。
本開示の実施形態に係る蓋開け装置と容器搬送治具の関係を示す側面図である。
本開示の実施形態の蓋開け装置の位置決めピンと容器搬送治具の位置決め孔との様子を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態の細胞培養システム100は、ワークを処理単位として、細胞培養や培養後の細胞の分析等を行うシステムであって、これらの処理は、例えば無人かつ自動で行われる。細胞培養システム100は、ワークが搬送され、各種処理が、無人かつ自動で行われる。ワークは、バイアルや、フラスコや、ウェルプレートやディープウェルプレート等の容器及びこれらの容器を載置した容器搬送治具1を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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