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公開番号2025102247
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219577
出願日2023-12-26
発明の名称駆動装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B60K 1/02 20060101AFI20250701BHJP(車両一般)
要約【課題】駆動装置の重心が充電ユニット側に著しく移動することを抑制する技術を提供する。
【解決手段】駆動装置は、第1電動モータを有するとともに左右一対の車輪の一方を駆動する第1駆動ユニットと、第2電動モータを有するとともに左右一対の車輪の他方を駆動する第2駆動ユニットと、ケーシングと、第1電動モータと電気的に接続される第1電力変換ユニットと、第1電動モータの中性点を介して第1電力変換ユニットへ電流を通電する充電ユニットと、第1駆動ユニットと第2駆動ユニットとの少なくとも一方に所定機能を提供する一又は複数の機能部品と、を備える。第1駆動ユニット及び第2駆動ユニットは、車両左右方向に垂直なケーシングの基準面の両側に分配されており、充電ユニットの重心は、車両左右方向において基準面の一方側に位置しており、一又は複数の機能部品の全体の重心は、車両左右方向において基準面の他方側に位置している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される左右一対の車輪を駆動する駆動装置であって、
第1電動モータを有するとともに前記左右一対の車輪の一方を駆動する第1駆動ユニットと、
第2電動モータを有するとともに前記左右一対の車輪の他方を駆動する第2駆動ユニットと、
前記第1駆動ユニット及び前記第2駆動ユニットを収容するケーシングと、
前記第1電動モータと電気的に接続される第1電力変換ユニットと、
前記第1電動モータの中性点と電気的に接続されており、前記中性点を介して前記第1電力変換ユニットへ電流を通電する充電ユニットと、
前記第1駆動ユニットと前記第2駆動ユニットとの少なくとも一方に所定機能を提供する一又は複数の機能部品と、
を備え、
前記第1駆動ユニット及び前記第2駆動ユニットは、車両左右方向に垂直な前記ケーシングの基準面の両側に分配されており、
前記充電ユニットの重心は、前記車両左右方向において前記基準面の一方側に位置しており、
前記一又は複数の機能部品の全体の重心は、前記車両左右方向において前記基準面の他方側に位置している、
駆動装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記所定機能は、前記第1駆動ユニット及び前記第2駆動ユニットのうちのいずれか一方の駆動ユニットの駆動をロックするロック機能を含み、
前記一又は複数の機能部品は、
前記一方の駆動ユニットを機械的にロックするロック部品と、
前記ロック部品を動作させるアクチュエータと、
を含む、
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記一方の駆動ユニットは、前記車両左右方向において前記基準面の前記他方側に位置する駆動ユニットであり、
前記ロック部品の重心及び前記アクチュエータの重心は、ともに、前記車両左右方向において前記基準面の前記他方側に位置する、
請求項2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記一方の駆動ユニットは、前記車両左右方向において前記基準面の前記一方側に位置する駆動ユニットであり、
前記ロック部品の重心は、前記車両左右方向において前記基準面の前記一方側に位置しており、
前記アクチュエータの重心は、前記車両左右方向において前記基準面の前記他方側に位置しており、
前記アクチュエータは、前記ロック部品の重量よりも大きな重量を有する、
請求項2に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記所定機能は、前記第1駆動ユニット及び前記第2駆動ユニットのうち、少なくとも一方の駆動ユニットに熱媒体を供給する供給機能を含み、
前記一又は複数の機能部品は、前記少なくとも一方の駆動ユニットに前記熱媒体を供給するための一又は複数の供給ユニットを含む、
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記少なくとも一方の駆動ユニットは、前記車両左右方向において前記基準面の前記他方側に位置する駆動ユニットである、請求項5に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記少なくとも一方の駆動ユニットは、前記第1駆動ユニット及び前記第2駆動ユニットであり、
前記一又は複数の供給ユニットは、
前記第1駆動ユニットに前記供給機能を提供する第1供給ユニットと、
前記第2駆動ユニットに前記供給機能を提供する第2供給ユニットと、
を含み、
前記第1供給ユニットの重心は、前記車両左右方向において前記基準面の前記一方側に位置しており、
前前記第2供給ユニットの重心は、前記車両左右方向において前記基準面の前記他方側に位置しており、
前記第1供給ユニットの前記重心と前記基準面との間の距離は、前記第2供給ユニットの前記重心と前記基準面との間の距離よりも小さい、
請求項5に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記少なくとも一方の駆動ユニットは、前記第1駆動ユニット及び前記第2駆動ユニットであり、
前記一又は複数の供給ユニットは、
前記第1駆動ユニットに前記供給機能を提供する第1供給ユニットと、
前記第2駆動ユニットに前記供給機能を提供する第2供給ユニットと、
を含み、
前記第1供給ユニットの重心及び前記第2供給ユニットの重心は、ともに、前記車両左右方向において前記基準面の前記他方側に位置する、
請求項5に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記第1駆動ユニットは、前記車両左右方向において前記基準面の一方側に位置している、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項10】
前記充電ユニットは、キャパシタを含む、請求項1に記載の駆動装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、左右並列に配列された状態でケーシング内に収容される減速機と、減速機の左右両側に配置される電動モータと、を備える駆動装置が開示されている。また、特許文献2には、駆動輪を駆動させる2つの電動モータを、蓄電装置の充電に利用する技術が開示されている。特許文献2の技術では、2つの電動モータのうちの一方の電動モータの中性点を介して、車両外部の充電装置の電力が蓄電装置に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-205444号公報
特開2009-118659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の駆動装置では、2つの減速機は、左右方向に垂直なケーシングの基準面の両側に分配されている。同様に、2つの電動モータは、ケーシングの基準面の両側に分配されている。これにより、駆動装置の重心がケーシングの基準面に近づくため、駆動装置の駆動時の安定性が向上する。特許文献2のように、車両外部の充電装置の電力を、2つの電動モータのうちの一方の電動モータの中性点を介して蓄電装置に供する構成では、当該一方の電動モータの中性点と電気的に接続される充電ユニットが、ケーシングの基準面の一方側に配置されることがある。この場合、当該駆動装置の重心が基準面から充電ユニット側に著しく移動することがある。その結果、駆動装置の駆動時の安定性が低減するおそれがある。本明細書では、充電ユニットを備える駆動装置において、駆動装置の重心が充電ユニット側に著しく移動することを抑制することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する技術は、車両に搭載される左右一対の車輪を駆動する駆動装置によって具現化される。駆動装置は、第1電動モータを有するとともに前記左右一対の車輪の一方を駆動する第1駆動ユニットと、第2電動モータを有するとともに前記左右一対の車輪の他方を駆動する第2駆動ユニットと、前記第1駆動ユニット及び前記第2駆動ユニットを収容するケーシングと、前記第1電動モータと電気的に接続される第1電力変換ユニットと、前記第1電動モータの中性点と電気的に接続されており、前記中性点を介して前記第1電力変換ユニットへ電流を通電する充電ユニットと、前記第1駆動ユニットと前記第2駆動ユニットとの少なくとも一方に所定機能を提供する一又は複数の機能部品と、を備える。前記第1駆動ユニット及び前記第2駆動ユニットは、車両左右方向に垂直な前記ケーシングの基準面の両側に分配されており、前記充電ユニットの重心は、前記車両左右方向において前記基準面の一方側に位置しており、前記一又は複数の機能部品の全体の重心は、前記車両左右方向において前記基準面の他方側に位置している。
【0006】
上述した駆動装置では、充電ユニットの重心が、車両左右方向において基準面の一方側に位置しており、一又は複数の機能部品の全体の重心が、車両左右方向において基準面の他方側に位置している。このため、基準面の両側の重量の差異が小さくなる。これにより、充電ユニットの重量によって駆動装置の重心が基準面から充電ユニット側に著しく移動することを抑制することができる。
【0007】
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施例の駆動装置20を備える電動車両のブロック図を示す。
図1の線II-IIに沿った駆動装置20の断面図を示す。
第1実施例の駆動装置20の回路図を示す。
第2実施例の駆動装置20における図2と同様の断面図を示す。
第3実施例の駆動装置20における図2と同様の断面図を示す。
第4実施例の駆動装置20における図2と同様の断面図を示す。
第5実施例の駆動装置20における図2と同様の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本技術の一実施形態では、前記所定機能は、前記第1駆動ユニット及び前記第2駆動ユニットのうちのいずれか一方の駆動ユニットの駆動をロックするロック機能を含んでもよい。その場合、前記一又は複数の機能部品は、前記一方の駆動ユニットを機械的にロックするロック部品と、前記ロック部品を動作させるアクチュエータと、を含んでもよい。
【0010】
このような構成によると、充電ユニットが基準面の一方側に配置されていても、車両に必要となるロック部品及びアクチュエータの重量を利用して、駆動装置の重心が基準面の一方側に移動することを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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