TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025102316
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219671
出願日2023-12-26
発明の名称光通信装置、光通信方法、及び光通信プログラム
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04B 10/2507 20130101AFI20250701BHJP(電気通信技術)
要約【課題】光通信装置の個体差によらず、最適なFM復調パラメータを設定可能な光通信装置、光通信方法、及び光通信プログラムを提供する。
【解決手段】
光通信装置(10)は、入力された光信号を電気信号に変換する光/電気変換部(11)と、FM復調パラメータを用いて電気信号をFM復調するFM復調部(14)と、FM復調された電気信号を所定のレベルまで増幅する信号増幅部(15)と、信号増幅部(15)から出力された出力信号の性能を推定する信号性能推定部(23)と、信号性能推定部(23)が推定した出力信号の性能を判定し、当該判定で最適とされた性能の出力信号に係るFM復調に用いたFM復調パラメータを抽出する判定部(25)と、判定部(25)で抽出したFM復調パラメータを用いたFM復調を行うようにFM復調部(14)を制御するFM復調パラメータ制御部(26)と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
入力された光信号を電気信号に変換する光/電気変換部と、
FM復調パラメータを用いて前記電気信号をFM復調するFM復調部と、
前記FM復調された電気信号を所定のレベルまで増幅する信号増幅部と、
前記信号増幅部から出力された出力信号の性能を推定する信号性能推定部と、
前記信号性能推定部が推定した出力信号の性能を判定し、該判定で最適とされた性能の出力信号に係るFM復調に用いたFM復調パラメータを抽出する判定部と、
前記判定部で抽出したFM復調パラメータを用いたFM復調を行うように前記FM復調部を制御するFM復調パラメータ制御部と、
を備える光通信装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記光/電気変換部が出力した電気信号の群遅延特性を補償する群遅延補償部と、
前記群遅延特性が補償された電気信号をFM復調するために一定の振幅まで増幅する制限増幅部と、
前記光/電気変換部への前記光信号の入力を検出する光信号モニタ部と、
前記光信号モニタ部で光信号の入力を検出した場合に、前記信号増幅部から出力された出力信号をモニタする出力信号モニタ部と、
前記推定した出力信号の性能と、前記性能を推定した出力信号に係るFM復調に用いたFM復調パラメータとの組み合わせを記憶する記憶部と、
をさらに備え、
前記FM復調部は、前記制限増幅部で増幅された前記電気信号をFM復調し、
前記信号性能推定部は、前記出力信号モニタ部でモニタされた出力信号の性能を推定し、
前記判定部は、前記記憶部に記憶された前記出力信号の性能と前記FM復調パラメータとの組み合わせに基づいて、前記性能が最適となるFM復調パラメータを抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の光通信装置。
【請求項3】
前記判定部は、
前記記憶部に記憶された前記出力信号の性能と前記FM復調パラメータとの組み合わせに、前記性能が最適となる組み合わせが存在しない場合、前記FM復調パラメータ制御部に前記FM復調パラメータの変更を指示し、前記FM復調パラメータ制御部によって変更されたFM復調パラメータを用いたFM復調で得られた出力信号について前記信号性能推定部が推定した性能が最適と判定されるまで、前記FM復調パラメータの変更を指示する請求項2に記載の光通信装置。
【請求項4】
前記光通信装置の温度の変動を検出する温度モニタ部をさらに備え、
前記出力信号モニタ部は、前記光信号モニタ部が光信号の入力を検出し、かつ前記温度モニタ部が前記光通信装置の温度の変動を検出した際に、前記信号増幅部から出力された出力信号をモニタする
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の光通信装置。
【請求項5】
前記判定部の指示に基づいた群遅延補償量で前記電気信号の群遅延特性を補償するように前記群遅延補償部を制御する群遅延補償制御部をさらに備え、
前記記憶部は、前記推定した出力信号の性能と、前記性能を推定した出力信号に係るFM復調に用いたFM復調パラメータと、前記性能を推定した出力信号に係る群遅延補償量との組み合わせを記憶し、
前記判定部は、前記記憶部に記憶された前記出力信号の性能と前記FM復調パラメータと前記群遅延補償量との組み合わせに基づいて、前記性能が最適となる群遅延補償量、及びFM復調パラメータを抽出し、
前記群遅延補償制御部は、前記判定部で抽出した前記群遅延補償量を用いて前記電気信号の群遅延特性を補償するように前記群遅延補償部を制御する
ことを特徴とする請求項2記載の光通信装置。
【請求項6】
前記判定部は、
前記記憶部に記憶された前記出力信号の性能と前記FM復調パラメータと前記群遅延補償量との組み合わせに、前記性能が最適となる組み合わせが存在しない場合、前記群遅延補償制御部に前記群遅延補償量の変更を指示すると共に、前記FM復調パラメータ制御部に前記FM復調パラメータの変更を指示し、前記群遅延補償制御部によって変更された群遅延補償を用いて群遅延特性が補償され、かつ前記FM復調パラメータ制御部によって変更されたFM復調パラメータを用いたFM復調で得られた出力信号について前記信号性能推定部が推定した性能が最適と判定されるまで、前記群遅延補償量の変更、及び前記FM復調パラメータの変更を指示する
ことを特徴とする請求項5に記載の光通信装置。
【請求項7】
コンピュータによって実行される光通信方法であって、
入力された光信号を電気信号に変換するステップと、
FM復調パラメータを用いて前記電気信号をFM復調するステップと、
前記FM復調された電気信号を所定のレベルまで増幅するステップと、
前記増幅された出力信号の性能を推定するステップと、
前記推定した出力信号の性能を判定し、該判定で最適とされた性能の出力信号に係るFM復調に用いたFM復調パラメータを抽出するステップと、
前記抽出したFM復調パラメータを用いたFM復調を行うステップと、
を有する光通信方法。
【請求項8】
入力された光信号を電気信号に変換するステップと、
FM復調パラメータを用いて前記電気信号をFM復調するステップと、
前記FM復調された電気信号を所定のレベルまで増幅するステップと、
前記増幅された出力信号の性能を推定するステップと、
前記推定した出力信号の性能を判定し、該判定で最適とされた性能の出力信号に係るFM復調に用いたFM復調パラメータを抽出するステップと、
前記抽出したFM復調パラメータを用いたFM復調を行うステップと、
をコンピュータに実行させる光通信プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光通信装置、光通信方法、及び光通信プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
光通信システムとして、PON(Passive Optical Network)システムが知られている。PONシステムは、通信事業者側に設置される親局装置であるOLT(Optical Line Terminal)と、加入者側に設置される子局装置である複数台のONU(Optical Network Unit)とで構成される。
【0003】
PONシステムでは、光信号にRF(Radio Frequency)信号をのせるRoF(Radio on Fiber)技術を使用して、テレビ信号等の周波数多重された多チャンネル映像信号が加入者宅に光伝送されることが有る。上記用途のRoF技術の一つとして、映像信号を一括しFM(Frequency Modulation)信号に変調して長距離光伝送する、FM一括変換方式が広く実用化されている。
【0004】
FM一括変換方式では、送信側でFM信号に一括して変調された映像信号を、受信側の子局装置である光通信装置で一括してFM復調する。復調手法として遅延検波が採用されることが有り、同復調手法では入力されるFM信号の周波数に応じたパルス密度変調信号が生成され、パルス信号生成のための電圧閾値、又は生成するパルス信号のパルス高さ(パルスの振幅)などのFM復調パラメータにより復調後の信号性能が変わってくる。また、温度等の環境条件の変動により部品性能が変動することにより信号性能もまた変動することから、環境条件により最適なFM復調パラメータが異なることになる。
【0005】
上記の解決を図る手法の一つとして、特許文献1には、FM一括変換方式が採用されている光通信装置において、「温度等の環境条件」と「設定するFM復調パラメータ」との対応関係を示す設定テーブルを基に、環境条件に応じたFM復調パラメータを設定し、FM復調後の出力信号の性能の向上を図る光通信装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-87162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、実際の光通信装置では、環境条件が変動せずとも、光通信装置の個体差により部品の雑音特性、線形性、増幅率、群遅延特性、及びオフセット特性などに性能のばらつきが発生するため、個体ごとに最適なFM復調時のFM復調パラメータが異なる。従って、特許文献1に記載の光通信装置のように設定テーブルを用いた、フィードフォワード型の復調パラメータの設定では、個体ごとにFM復調パラメータを最適化できない。その結果、生産検査時には、出力信号の性能が規格を満足しない個体が多くなり、性能改善のために部品交換を要するという課題がある。
【0008】
本開示は、光通信装置の個体差によらず、最適なFM復調パラメータを設定可能な光通信装置、光通信方法、及び光通信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の光通信装置は、入力された光信号を電気信号に変換する光/電気変換部と、FM復調パラメータを用いて前記電気信号をFM復調するFM復調部と、前記FM復調された電気信号を所定のレベルまで増幅する信号増幅部と、前記信号増幅部から出力された出力信号の性能を推定する信号性能推定部と、前記信号性能推定部が推定した出力信号の性能を判定し、該判定で最適とされた性能の出力信号に係るFM復調に用いたFM復調パラメータを抽出する判定部と、前記判定部で抽出したFM復調パラメータを用いたFM復調を行うように前記FM復調部を制御するFM復調パラメータ制御部と、を備える。
【0010】
本開示の光通信方法は、コンピュータによって実行される光通信方法であって、入力された光信号を電気信号に変換するステップと、FM復調パラメータを用いて前記電気信号をFM復調するステップと、前記FM復調された電気信号を所定のレベルまで増幅するステップと、前記増幅された出力信号の性能を推定するステップと、前記推定した出力信号の性能を判定し、該判定で最適とされた性能の出力信号に係るFM復調に用いたFM復調パラメータを抽出するステップと、前記抽出したFM復調パラメータを用いたFM復調を行うステップと、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
携帯端末保持具
1か月前
個人
音響装置
1か月前
日本無線株式会社
音声通信方式
1か月前
日本精機株式会社
投影システム
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
キヤノン株式会社
通信装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
12日前
電気興業株式会社
無線中継器
19日前
ヤマハ株式会社
信号処理装置
12日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
個人
補聴器のイヤピース耳穴挿入具
1か月前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
2か月前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
2か月前
日本精機株式会社
画像投映システム
1日前
株式会社シグマ
撮像素子及び撮像装置
1か月前
オムロン株式会社
スレーブ装置
2か月前
日本放送協会
映像伝送システム
1か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
キヤノン株式会社
映像表示装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像読取装置
2か月前
株式会社ヴィーネックス
カメラ
1か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
キヤノン株式会社
通信システム
27日前
キヤノン株式会社
撮影システム
1か月前
キヤノン株式会社
画像表示装置
1か月前
リオン株式会社
電気機械変換器
1か月前
エルメック株式会社
信号伝送回路
29日前
株式会社クーネル
音響装置
1か月前
シャープ株式会社
電子機器
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
28日前
シャープ株式会社
表示装置
1か月前
株式会社国際電気
無線通信システム
1か月前
個人
外部ヘッダ変換通信装置および通信網
12日前
株式会社ニコン
カメラボディ
2か月前
続きを見る