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公開番号2025102366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219772
出願日2023-12-26
発明の名称回収システム、細胞培養システム及び回収方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250701BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】内部汚染を抑制しつつ、ワークを自動で回収することができる回収システム、細胞培養システム及び回収方法を提供する。
【解決手段】回収システムは、水平方向に延在し、清浄空間と、清浄空間の下方に位置し、清浄空間に対し負圧となる外部空間とを区画するとともに、上下方向に貫通する排出口が形成された壁と、壁よりも下方の外部空間に設けられ、培養液を収容可能なワークを清浄空間から回収する回収装置と、を備え、回収装置は、ワークを載置可能であるとともに、排出口から外部空間における所定の高さまで上下方向に移動可能な台座を有するエレベータと、エレベータと水平第一方向に並んで配置され、台座上のワークを収納可能な棚と、を備え、台座は、排出口内に排出口から所定の隙間を空けて配置可能に設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水平方向に延在し、清浄空間と、前記清浄空間の下方に位置し、前記清浄空間に対し負圧となる外部空間とを区画するとともに、上下方向に貫通する排出口が形成された壁と、
前記壁よりも下方の前記外部空間に設けられ、培養液を収容可能なワークを前記清浄空間から回収する回収装置と、
を備え、
前記回収装置は、
前記ワークを載置可能であるとともに、前記排出口から前記外部空間における所定の高さまで上下方向に移動可能な台座を有するエレベータと、
前記エレベータと水平第一方向に並んで配置され、前記台座上の前記ワークを収納可能な棚と、
を備え、
前記台座は、前記排出口内に前記排出口から所定の隙間を空けて配置可能に設けられている、回収システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記エレベータは、前記台座の前記水平第一方向に対する第一傾き角度を変更可能な第一傾斜機構をさらに有する、請求項1に記載の回収システム。
【請求項3】
前記棚は、前記水平第一方向に延びて前記ワークが載置される載置板と、
前記載置板の前記水平第一方向に対する第二傾き角度を変更可能な第二傾斜機構と、を有する、請求項1又は2に記載の回収システム。
【請求項4】
前記棚は、前記載置板を複数有し、
各前記載置板は、複数のワークを載置可能な程度に前記水平第一方向に延びている、請求項3に記載の回収システム。
【請求項5】
前記棚は、前記載置板の上面に設けられ、前記水平第一方向に並ぶ複数のローラを有したローラマットをさらに有し、
前記ローラは、前記水平第一方向に直交する水平第二方向に延びるローラ軸線回りに回転可能に設けられている、請求項3に記載の回収システム。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の回収システムを備え、前記清浄空間を内部に形成し、前記清浄空間内で前記ワークに対して分注操作を行うクリーンベンチと、
前記ワークに対して培養操作を行う培養エリアを形成するインキュベータと、
を備える細胞培養システム。
【請求項7】
水平方向に延在し、清浄空間と、前記清浄空間の下方に位置し、前記清浄空間に対し負圧となる外部空間とを区画するとともに、上下方向に貫通する排出口が形成された壁と、
前記壁よりも下方の前記外部空間に設けられ、培養液を収容可能なワークを前記清浄空間から回収する回収装置と、
を備え、
前記回収装置は、
前記ワークを載置可能であるとともに、前記排出口から前記外部空間における所定の高さまで上下方向に移動可能な台座を有するエレベータと、
前記エレベータと水平第一方向に並んで配置され、前記台座上の前記ワークを収納可能な棚と、
を備え、
前記台座は、前記排出口内に前記排出口から所定の隙間を空けて配置可能に設けられている、回収システムを用いた回収方法であって、
前記排出口内に前記排出口から所定の隙間を空けて前記台座を配置し、前記台座上に前記ワークが載置される準備ステップと、
前記排出口から前記台座を下降させ、前記棚と前記台座とを前記水平第一方向に対向させる下降ステップと、
前記棚と前記水平第一方向に対向した前記台座上の前記ワークを前記棚に収納する収納ステップと、
を含む回収方法。
【請求項8】
前記エレベータは、前記台座の前記水平第一方向に対する第一傾き角度を変更可能な第一傾斜機構をさらに有し、
前記棚は、
前記水平第一方向に延びて前記ワークが載置される載置板と、
前記載置板の前記水平第一方向に対する第二傾き角度を変更可能な第二傾斜機構と、
を有し、
前記下降ステップでは、前記台座の上面が前記載置板の上面の近傍かつ前記載置板の上面よりも上方に配置されるよう、前記台座を下降させ、
前記収納ステップでは、前記台座を、前記水平第一方向で前記載置板に接近するにしたがって下方に位置するように傾斜させるとともに、前記載置板を、前記水平第一方向で前記台座から離間するにしたがって下方に位置するように傾斜させる、
請求項7に記載の回収方法。
【請求項9】
前記収納ステップでは、前記第一傾き角度が前記第二傾き角度よりも大きくなるよう、前記台座と前記載置板とを傾斜させる、
請求項8に記載の回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、回収システム、細胞培養システム及び回収方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、細胞培養のためのバイオマニュファクチュアリング装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6966049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
細胞培養の一連のプロセスを終えたワークや培養性能が十分ではないワークは回収され、廃棄される。当該回収作業を自動化するにあたり、液はねによるワーク間での液移動や細胞培養自動化装置の内部汚染を回避する必要があった。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、内部汚染を抑制しつつ、ワークを自動で回収することができる回収システム、及び細胞培養システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る回収システムは、水平方向に延在し、清浄空間と、前記清浄空間の下方に位置し、前記清浄空間に対し負圧となる外部空間とを区画するとともに、上下方向に貫通する排出口が形成された壁と、前記壁よりも下方の前記外部空間に設けられ、培養液を収容可能なワークを前記清浄空間から回収する回収装置と、を備え、前記回収装置は、前記ワークを載置可能であるとともに、前記排出口から前記外部空間における所定の高さまで上下方向に移動可能な台座を有するエレベータと、前記エレベータと水平第一方向に並んで配置され、前記台座上の前記ワークを収納可能な棚と、を備え、前記台座は、前記排出口内に前記排出口から所定の隙間を空けて配置可能に設けられている。
【0007】
本開示に係る細胞培養システムは、上記の回収システムを備え、前記清浄空間を内部に形成し、前記清浄空間内で前記ワークに対して分注操作を行うクリーンベンチと、前記ワークに対して培養操作を行う培養エリアを形成するインキュベータと、を備える。
【0008】
本開示に係る回収方法は、水平方向に延在し、清浄空間と、前記清浄空間の下方に位置し、前記清浄空間に対し負圧となる外部空間とを区画するとともに、上下方向に貫通する排出口が形成された壁と、前記壁よりも下方の前記外部空間に設けられ、培養液を収容可能なワークを前記清浄空間から回収する回収装置と、を備え、前記回収装置は、前記ワークを載置可能であるとともに、前記排出口から前記外部空間における所定の高さまで上下方向に移動可能な台座を有するエレベータと、前記エレベータと水平第一方向に並んで配置され、前記台座上の前記ワークを収納可能な棚と、を備え、前記台座は、前記排出口内に前記排出口から所定の隙間を空けて配置可能に設けられている、回収システムを用いた回収方法であって、前記排出口内に前記排出口から所定の隙間を空けて前記台座を配置し、前記台座上に前記ワークが載置される準備ステップと、前記排出口から前記台座を下降させ、前記棚と前記台座とを前記水平第一方向に対向させる下降ステップと、前記棚と前記水平第一方向に対向した前記台座上の前記ワークを前記棚に収納する収納ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の回収システム、細胞培養システム及び回収方法によれば、内部汚染を抑制しつつ、ワークを自動で回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係る細胞培養システムの概略構成を示す模式的な平面図である。
本開示の実施形態に係る回収システムを水平第二方向からみた図である。
本開示の実施形態に係る回収システムを上方の清浄空間側からみた平面図である。
本開示の実施形態に係る棚を水平第一方向でエレベータ側からみた正面図である。
本開示の実施形態に係る第一傾斜機構及び第二傾斜機構を水平第二方向からみた図である。
本開示の実施形態に係る制御装置の機能ブロック図である。
本開示の実施形態に係る回収方法の手順を示すフローチャートである。
本開示の実施形態に係るハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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