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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025102729
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2024226069
出願日
2024-12-23
発明の名称
インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41M
5/00 20060101AFI20250701BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】耐擦過性及び暗部における発色性に優れた画像を記録可能なインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】水性の第1インクを記録媒体に付与する第1記録工程と、記録媒体の第1インクが付与された領域の少なくとも一部に重なるように、水性の第2インクを記録媒体に付与する第2記録工程と、を有するインクジェット記録方法である。第1インクが、第1顔料、第1ワックス粒子、シリコーン系界面活性剤、及びウレタン樹脂を含有する有彩色のインクであり、第2インクが、カーボンブラック、第2ワックス粒子、及びアセチレングリコール系界面活性剤を含有する無彩色のインクであり、400nm~780nmの波長範囲における第2インクの最大吸光度が、210以上であり、第1ワックス粒子の体積基準の累積50%粒子径が、第1顔料の体積基準の累積50%粒子径よりも小さい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水性の第1インクを記録媒体に付与する第1記録工程と、前記記録媒体の前記第1インクが付与された領域の少なくとも一部に重なるように、水性の第2インクを前記記録媒体に付与する第2記録工程と、を有するインクジェット記録方法であって、
前記第1インクが、第1顔料、第1ワックス粒子、シリコーン系界面活性剤、及びウレタン樹脂を含有する有彩色のインクであり、
前記第2インクが、カーボンブラック、第2ワックス粒子、及びアセチレングリコール系界面活性剤を含有する無彩色のインクであり、
400nm~780nmの波長範囲における前記第2インクの最大吸光度が、210以上であり、
前記第1ワックス粒子の体積基準の累積50%粒子径が、前記第1顔料の体積基準の累積50%粒子径よりも小さいことを特徴とするインクジェット記録方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第1インクの付与開始から前記第2インクの付与開始までの間に、前記記録媒体の単位領域に対して記録ヘッドを4回以上走査して前記単位領域に画像を記録する請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記シリコーン系界面活性剤が、下記一般式(1)で表される請求項1に記載のインクジェット記録方法。
TIFF
2025102729000017.tif
25
170
(前記一般式(1)中、R
1
はアルキレン基を表し、R
2
は水素原子又はアルキル基を表し、m及びnは、それぞれ独立に1以上の整数を表し、a及びbは、それぞれ独立に0以上の整数を表す)
【請求項4】
前記アセチレングリコール系界面活性剤が、下記一般式(2)で表される請求項1に記載のインクジェット記録方法。
TIFF
2025102729000018.tif
27
170
(前記一般式(2)中、s及びtは、それぞれ独立に0以上15以下の整数を表す)
【請求項5】
前記第1ワックス粒子及び前記第2ワックス粒子が、それぞれ、ポリエチレン、フィッシャートロプシュワックス、マイクロクリスタリン、パラフィン、オゾケライト、及びセレシンからなる群より選択される少なくとも1種のワックスで形成される請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
400nm~780nmの波長範囲における前記第2インクの最大吸光度が、400以上である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
前記第2インク中、前記カーボンブラックの含有量(質量%)が、前記第2インク全質量を基準として、0.60質量%以上である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項8】
前記第2インク中の前記カーボンブラックの含有量(質量%)が、前記第1インク中の前記第1顔料の含有量(質量%)に対する質量比率で、0.08倍以上2.00倍以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項9】
前記第2インク中の前記第2ワックス粒子の含有量(質量%)が、前記第1インク中の前記第1ワックス粒子の含有量(質量%)に対する質量比率で、0.10倍以上5.00倍以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項10】
前記第2インク中の前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量(質量%)が、前記第1インク中の前記シリコーン系界面活性剤の含有量(質量%)に対する質量比率で、
0.20倍以上8.00倍以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、インクジェット記録方法は、家庭及びオフィスの文書用の印刷だけでなく、商業用印刷や産業印刷などにも用いられている。なかでも、大判インクジェットプリンターを使用してポスターや広告などを印刷する機会が増加している。このようなプリンターに対しては、耐ガス性や耐光性などの堅牢性の良好な画像を記録しうることが要求されているため、色材として顔料を含有するインク(顔料インク)が広く使用されている。
【0003】
大判インクジェットプリンターを使用して記録される画像は、印刷工程や掲示環境などにおける外的な力による削れや剥れに耐える必要があり、耐擦過性を有することが要求されている。また、ブラックの色材を含有する無彩色インクと、カラーの色材を含有する有彩色インクを併用して画像を記録する場合には、発色性、なかでも暗部の色再現性に優れた画像を記録しうることが要求されている。
【0004】
これらの要求に応えるべく、種々のインクが開発されている。例えば、ポリオレフィンなどの鎖式炭化水素で形成されたワックス粒子を含有する、画像の耐擦過性を向上させうるインクが提案されている(特許文献1及び2)。また、有彩色インクと無彩色インクを重ねるように印刷する、色再現性が向上した画像を記録しうるインクジェット記録方法が提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-202419号公報
特開2015-168805号公報
特開2012-206314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、特許文献1で提案された無彩色インク及び有彩色インクを用いて、特許文献3で提案されたインクジェット記録方法で記録した画像の特性について検討した。その結果、画像の耐擦過性が良好である一方で、暗部における色再現性(発色性)が不十分であることが判明した。また、特許文献2で提案されたインクの色材をブラック顔料及びカラー顔料に変更して調製した無彩色インク及び有彩色インクを用いて、特許文献3で提案されたインクジェット記録方法で記録した画像の特性についても検討した。その結果、画像の耐擦過性が良好である一方で、暗部における色再現性(発色性)が不十分であることが判明した。
【0007】
記録した画像を解析したところ、ワックス粒子の添加に伴って有彩色インクで形成される層に空隙が生じ、画像の表面平滑性が低下したことがわかった。また、無彩色インクで形成される層中にワックス粒子の凝集物が混在し、ワックス粒子と顔料が不均一な状態で存在していることがわかった。すなわち、画像の表面平滑性の低下、及びワックス粒子と顔料の不均一な状態での存在によって、暗部における色再現性が不十分になったものと推察された。
【0008】
したがって、本発明の目的は、耐擦過性及び暗部における発色性に優れた画像を記録可能なインクジェット記録方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、このインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明によれば、水性の第1インクを記録媒体に付与する第1記録工程と、前記記録媒体の前記第1インクが付与される領域の少なくとも一部に重なるように、水性の第2インクを前記記録媒体に付与する第2記録工程と、を有するインクジェット記録方法であって、前記第1インクが、第1顔料、第1ワックス粒子、シリコーン系界面活性剤、及びウレタン樹脂を含有する有彩色のインクであり、前記第2インクが、カーボンブラック、第2ワックス粒子、及びアセチレングリコール系界面活性剤を含有する無彩色のインクであり、400nm~780nmの波長範囲における前記第2インクの最大吸光度が、210以上であり、前記第1ワックス粒子の体積基準の累積50%粒子径が、前記第1顔料の体積基準の累積50%粒子径よりも小さいことを特徴とするインクジェット記録方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、耐擦過性及び暗部における発色性に優れた画像を記録可能なインクジェット記録方法を提供することができる。また、本発明によれば、このインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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