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公開番号
2025103921
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023221653
出願日
2023-12-27
発明の名称
III族窒化物積層体およびIII族窒化物積層体の製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C30B
29/38 20060101AFI20250702BHJP(結晶成長)
要約
【課題】III族窒化物積層体において結晶品質を向上させる。
【解決手段】SiC基板と、基板上に設けられ、III族窒化物結晶をエピタキシャル成長させて形成される積層構造物と、を備え、積層構造物は、積層構造物の表面中心における、フォトルミネッセンスのバンド端発光強度に対する黄色発光強度の比である相対黄色強度が1.30以下であり、積層構造物の表面の外縁から5mmの幅を除いた内部領域において、中心線に沿って任意に選択され、中心と中心から離間する2以上の箇所を含む3箇所以上での相対黄色強度について、最大値をX
max
、最小値をX
min
、その平均をX
avg
としたとき、相対黄色強度の変動率(X
max
-X
min
)/X
avg
が20%以下である、III族窒化物積層体である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
SiC基板と、
基板上に設けられ、III族窒化物結晶をエピタキシャル成長させて形成される積層構造物と、
を備え、
前記積層構造物は、
前記積層構造物の表面中心における、フォトルミネッセンスのバンド端発光強度に対する黄色発光強度の比である相対黄色強度が1.30以下であり、 前記積層構造物の表面の外縁から5mmの幅を除いた内部領域において、中心線に沿って任意に選択され、中心と前記中心から離間する2以上の箇所を含む3箇所以上での前記相対黄色強度について、最大値をX
max
、最小値をX
min
、その平均をX
avg
としたとき、相対黄色強度の変動率(X
max
-X
min
)/X
avg
が20%以下である、
III族窒化物積層体。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記表面中心における前記相対黄色強度が1.25以下であり、
前記相対黄色強度の変動率が15%以下である、
請求項1に記載のIII族窒化物積層体。
【請求項3】
前記表面中心における前記相対黄色強度が1.20以下であり、
前記相対黄色強度の変動率が10%以下である、
請求項1に記載のIII族窒化物積層体。
【請求項4】
前記積層構造物は、
前記SiC基板上に設けられる核生成層と、
前記核生成層上に設けられ、In
x
Al
y
GaN(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)の組成式で表されるチャネル層と、を備え、
前記積層構造物の表面が前記チャネル層である、
請求項1又は請求項2に記載のIII族窒化物積層体。
【請求項5】
前記積層構造物は、
前記SiC基板上に設けられる核生成層と、
前記核生成層上に設けられ、In
x
Al
y
GaN(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)の組成式で表されるチャネル層と、
前記チャネル層上に設けられ、窒化ガリウムよりも広いバンドギャップを有するIII族窒化物を含む機能層と、を備え、
前記積層構造物の表面が前記機能層である、
請求項1又は請求項2に記載のIII族窒化物積層体。
【請求項6】
直径が4インチ以上である、
請求項1又は請求項2に記載のIII族窒化物積層体。
【請求項7】
(a)SiC基板を用意する工程と、
(b)前記SiC基板に対してハロゲン含有ガスを供給し、前記SiC基板の主面からSiを脱離させ、前記主面の表層にSi欠損領域を形成する工程と、
(c)前記Si欠損領域が形成されたSiC基板に水素含有ガスを供給して前記Si欠損領域を除去し、前記主面の表面処理を行う工程と、
(d)処理後の前記主面上にIII族窒化物結晶を成長させる工程と、
を有するIII族窒化物積層体の製造方法。
【請求項8】
前記(c)を、前記SiC基板の主面の全域から前記Si欠損領域を除去するような条件で行う、
請求項7に記載のIII族窒化物積層体の製造方法。
【請求項9】
前記(b)を、前記SiC基板の主面の全域にわたって前記Si欠損領域を形成するような条件で行う、
請求項8に記載のIII族窒化物積層体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、III族窒化物積層体およびIII族窒化物積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
III族窒化物系の高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)は、携帯電話の基地局用のパワーアンプとして広く用いられている(例えば特許文献1)。III族窒化物系のHEMTでは、従来用いられてきたSi系デバイスと比較して、1素子あたりに投入できる電力を大幅に増加させることができる。これにより、基地局を小型化することができ、設置コストを大幅に低減させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-286741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
HEMT等の半導体素子はIII族窒化物積層体から作製される。半導体素子のデバイス特性を向上させる観点から、III族窒化物結晶の品質を高めることが求められている。
【0005】
本発明は、III族窒化物積層体において結晶品質を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、
SiC基板と、
基板上に設けられ、III族窒化物結晶をエピタキシャル成長させて形成される積層構造物と、
を備え、
前記積層構造物は、
前記積層構造物の表面中心における、フォトルミネッセンスのバンド端発光強度に対する黄色発光強度の比である相対黄色強度が1.30以下であり、 前記積層構造物の表面の外縁から5mmの幅を除いた内部領域において、中心線に沿って任意に選択され、中心と前記中心から離間する2以上の箇所を含む3箇所以上での前記相対黄色強度について、最大値をX
max
、最小値をX
min
、その平均をX
avg
としたとき、相対黄色強度の変動率(X
max
-X
min
)/X
avg
が20%以下である、
III族窒化物積層体が提供される。
【0007】
本発明の他の態様によれば、
(a)SiC基板を用意する工程と、
(b)前記SiC基板に対してハロゲン含有ガスを供給し、前記SiC基板の主面からSiを脱離させ、前記主面の表層にSi欠損領域を形成する工程と、
(c)前記Si欠損領域が形成されたSiC基板に水素含有ガスを供給して前記Si欠損領域を除去し、前記主面の表面処理を行う工程と、
(d)処理後の前記主面上にIII族窒化物結晶を成長させる工程と、
を有するIII族窒化物積層体の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、III族窒化物積層体において結晶品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の第1実施形態に係るIII族窒化物積層体を示す概略断面図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係るIII族窒化物積層体の製造方法および半導体素子の製造方法を示すフローチャートである。
図3Aは、SiC基板の主面の一部に変質層を形成した場合を示す概略図である。
図3Bは、図3Aにおいて変質層を除去した場合を示す概略図である。
図4Aは、SiC基板の主面の全域にわたって変質層を形成した場合を示す概略図である。
図4Bは、図4Aにおいて変質層を除去した場合を示す概略図である。
図5は、III族窒化物結晶で取得されるフォトルミネッセンス発光スペクトルの概略図である。
図6は、相対黄色強度の変動率を算出する場合を説明するための概略図である。
図7は、サンプル1の積層構造物のフォトルミネッセンス発光スペクトルである。
図8は、サンプル4の積層構造物のフォトルミネッセンス発光スペクトルである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<一実施形態>
次に、本発明の一実施形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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