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公開番号
2025155146
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2024058686
出願日
2024-04-01
発明の名称
フィルター
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
B01J
20/22 20060101AFI20251006BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】気体通過時の圧力損失を低減できるフィルターを提供することを目的とする。
【解決手段】基材に金属有機構造体が担持されたフィルターであって、特定の前処理(a)と水の吸着処理(b)を行ったフィルターに、高温・低湿度の空気を所定風速で流した際に、下記要件(R1)及び(R2)を満たすフィルター。
要件(R1):横軸を時間(秒)、縦軸をフィルター1g当たりの水の積算脱離量(g)とするグラフP、及び横軸を時間(秒)、縦軸をフィルターの下流側空気の温度(℃)とするグラフQをそれぞれ取得し、グラフQにおいてフィルターの下流側空気の温度が最も低くなる時点Tに到達する時間t(秒)を把握し、時間tにおけるグラフP上の点(t、P(t))と原点とを結んだ直線傾きの絶対値が9×10
-4
以上である。
要件(R2):600秒後の水の積算脱離量が、フィルター1g当たり0.133g以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材に金属有機構造体が担持されたフィルターであって、
前記基材は、1以上の貫通孔を有し、
フィルターを温度80℃、相対湿度3~5%の空気下に30分保持し、密閉した袋中で温度25℃になるまで保持する前処理(a)と、前記前処理(a)を行ったフィルターを温度20℃、相対湿度70%の空気下に600秒保持する水の吸着処理(b)を行ったフィルターに、温度78℃、相対湿度3~5%の空気を、前記貫通孔の軸方向に風速45m
3
/hで流した際に、下記要件(R1)及び(R2)を満たすフィルター。
要件(R1):横軸を時間(秒)、縦軸をフィルター1g当たりの水の積算脱離量(g)とするグラフP、及び横軸を時間(秒)、縦軸をフィルターの下流側空気の温度(℃)とするグラフQをそれぞれ取得し、グラフQにおいてフィルターの下流側空気の温度が最も低くなる時点Tに到達する時間t(秒)を把握し、時間tにおけるグラフP上の点(t、P(t))と原点とを結んだ直線の傾きの絶対値が9×10
-4
以上である。
要件(R2):600秒後の水の積算脱離量が、フィルター1g当たり0.133g以上である。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記貫通孔の軸方向に垂直な基材断面の断面積は300~40,000mm
2
であり、当該断面積1cm
2
あたりの孔の個数は10~150セル/cm
2
である請求項1に記載のフィルター。
【請求項3】
前記金属有機構造体は、長周期型周期表第4~6周期且つ第3~12族の元素、Al、Ga、及びInよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素Mと、R(COO
-
)
n
(Rはn価の基であり、nは2以上の整数)で表されるカルボキシレートよりなる群から選択される少なくとも1種を含む有機配位子で構成される請求項1または2に記載のフィルター。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、基材に金属有機構造体を担持したフィルターに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
金属有機構造体(Metal Organic Frameworks;以下、MOFともいう)は、多孔性配位高分子(Porous Coordination Polymer)とも呼ばれ、金属イオンと有機配位子との配位結合により多孔性の構造を形成する材料の一つであり、ガスを吸脱着する性質を活かした用途への応用や、触媒等への応用が期待されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、表面に金属有機構造体を付着させた吸湿板を、調湿装置の一部材として用いたことが記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
韓国特許公報10-2020-0140435号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
基材表面に金属有機構造体を付着させたフィルターは、フィルターに気体を通過させた際の圧力損失が小さいことが望まれる。
【0006】
そこで、本開示は、気体通過時の圧力損失を低減できるフィルターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成した本開示は以下の通りである。
[1]基材に金属有機構造体が担持されたフィルターであって、
前記基材は、1以上の貫通孔を有し、
フィルターを温度80℃、相対湿度3~5%の空気下に30分保持し、密閉した袋中で温度25℃になるまで保持する前処理(a)と、前記前処理(a)を行ったフィルターを温度20℃、相対湿度70%の空気下に600秒保持する水の吸着処理(b)を行ったフィルターに、温度78℃、相対湿度3~5%の空気を、前記貫通孔の軸方向に風速45m
3
/hで流した際に、下記要件(R1)及び(R2)を満たすフィルター。
要件(R1):横軸を時間(秒)、縦軸をフィルター1g当たりの水の積算脱離量(g)とするグラフP、及び横軸を時間(秒)、縦軸をフィルターの下流側空気の温度(℃)とするグラフQをそれぞれ取得し、グラフQにおいてフィルターの下流側空気の温度が最も低くなる時点Tに到達する時間t(秒)を把握し、時間tにおけるグラフP上の点(t、P(t))と原点とを結んだ直線傾きの絶対値が9×10
-4
以上である。
要件(R2):600秒後の水の積算脱離量が、フィルター1g当たり0.133g以上である。
[2]前記貫通孔の軸方向に垂直な基材断面の断面積は300~40,000mm
2
であり、当該断面積1cm
2
あたりの孔の個数は10~150セル/cm
2
である[1]に記載のフィルター。
[3]前記金属有機構造体は、長周期型周期表第4~6周期且つ第3~12族の元素、Al、Ga、及びInよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素Mと、R(COO
-
)
n
(Rはn価の基であり、nは2以上の整数)で表されるカルボキシレートよりなる群から選択される少なくとも1種を含む有機配位子で構成される[1]または[2]に記載のフィルター。
【発明の効果】
【0008】
本開示のフィルターは、気体通過時の圧力損失を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例で用いた基材の断面形状を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<フィルター>
本開示のフィルターは、基材に金属有機構造体が担持されている。前記基材は、1以上の貫通孔を有している。フィルターを温度80℃、相対湿度3~5%の空気下に30分保持し、密閉した袋中で温度25℃になるまで保持する前処理(a)と、前記前処理(a)を行ったフィルターを温度20℃、相対湿度70%の空気下に600秒保持する水の吸着処理(b)を行ったフィルターに、温度78℃、相対湿度3~5%の空気を、前記貫通孔の軸方向に風速45m
3
/hで流した際に、本開示のフィルターは下記要件(R1)及び(R2)を満たす。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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