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公開番号
2025158926
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2025040949
出願日
2025-03-14
発明の名称
偏光板
出願人
住友化学株式会社
代理人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20251009BHJP(光学)
要約
【課題】例えば有機EL画像表示装置の視認側に組込んで屋外で使用しても、偏光膜の偏光性能が抑えられた偏光板を提供する。
【解決手段】本発明の偏光板は、本発明の偏光板(1)は、紫外線吸収フィルム(2)と、二色性色素が面内配向している偏光膜(4)とがこの順に積層されており、
前記紫外線吸収フィルム(2)は、
波長300nmにおける光線透過率(T
300
)が1%以下であり、
波長380nmにおける光線透過率(T
380
)が10%以下であり、
波長400nmにおける光線透過率(T
400
)が20%以下であり、
波長450nmにおける光線透過率(T
450
)が80%以上である
ことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
紫外線吸収フィルムと、
二色性色素が配向している偏光膜とがこの順に積層されている偏光板であり、
前記紫外線吸収フィルムは、
波長300nmにおける光線透過率(T
300
)が1%以下であり、
波長380nmにおける光線透過率(T
380
)が10%以下であり、
波長400nmにおける光線透過率(T
400
)が20%以下であり、
波長450nmにおける光線透過率(T
450
)が80%以上である
ことを特徴とする偏光板。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記紫外線吸収フィルムは、波長400nmにおける光線透過率(T
400
)に対する波長450nmにおける光線透過率(T
450
)の比(T
450
/T
400
)が10以上である請求項1に記載の偏光板。
【請求項3】
前記二色性色素が式(A)
TIFF
2025158926000035.tif
32
82
〔式中、*は連結部であることを示し、
R1およびR2はそれぞれ独立してハロゲン原子またはメチル基(-CH
3
)であり、
nおよびmはそれぞれ独立して0~4の整数を示し、
R3およびR4はそれぞれ独立して置換基を有していてもよいアルキル基であるか、またはR3およびR4が互いに結合してアルケニル基を構成する。〕
で示される構造を含む色素である請求項1または請求項2に記載の偏光板。
【請求項4】
前記紫外線吸収フィルムは、樹脂フィルムとその前記偏光膜側に設けられた紫外線吸収層とを備え、
前記樹脂フィルムは、
波長300nmにおける光線透過率(T
300F
)が1%以下であり、
波長380nmにおける光線透過率(T
380F
)が10%以下であり、
波長400nmにおける光線透過率(T
400F
)が20%を超え、
波長450nmにおける光線透過率(T
450F
)が80%以上でである
請求項1または請求項2に記載の偏光板。
【請求項5】
前記紫外線吸収フィルムと前記偏光膜との間に酸素バリア層を備える請求項1または請求項2に記載の偏光板。
【請求項6】
前記酸素バリア層は前記紫外線吸収フィルムと直接積層されているか、または粘接着剤層のみを介して積層され、
前記酸素バリア層は前記偏光膜と直接積層されているか、または粘接着剤層のみを介して積層されている請求項5に記載の偏光板。
【請求項7】
前記酸素バリア層がポリビニルアルコール系樹脂層である請求項5または請求項6に記載の偏光板。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれかに記載の偏光板の前記偏光膜の前記紫外線吸収フィルムとは反対側に位相差板が積層されてなる円偏光板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は偏光板に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
重合性液晶化合物および二色性色素を含有する組成物を硬化させた硬化物からなり、二色性色素が一方向に配向している偏光膜が知られている(特許文献1)。この偏光膜に樹脂フィルムを積層した偏光板も知られている。
【0003】
この偏光膜は、二色性色素の配向に基づいて吸収軸と透過軸とを有し、振動面が吸収軸と平行な偏光成分を吸収し、振動面が透過軸に対して直交する偏光成分は透過する。このような偏光膜として二色性色素が面内で配向しており、樹脂フィルムが積層されているものは、例えば有機EL画像表示装置の視認側に組込まれて屋外で使用されることも多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-46622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このようは偏光膜を樹脂フィルムと積層した偏光板を視認側に組込んだ有機EL画像表示装置を屋外で使用すると、偏光性能の低下を招き易いことが分かった。
【0006】
そこで本発明者は、例えば有機EL画像表示装置の視認側に組込んで屋外で使用しても、偏光膜の偏光性能の低下が抑えられた偏光板を開発するべく鋭意検討した結果、所定の光線透過率を示す紫外線吸収フィルムを偏光膜に積層した偏光板は、このような問題を解決することを見出し、本発明に至った。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明の偏光板(1)は、紫外線吸収フィルム(2)と、
二色性色素が面内配向している偏光膜(4)とがこの順に積層されている偏光板(1)であり、
前記紫外線吸収フィルム(2)は、
波長300nmにおける光線透過率(T
300
)が1%以下であり、
波長380nmにおける光線透過率(T
380
)が10%以下であり、
波長400nmにおける光線透過率(T
400
)が20%以下であり、
波長450nmにおける光線透過率(T
450
)が80%以上である
ことを特徴とする。紫外線吸収フィルム(2)の光線透過率が上記範囲であることにより、偏光膜(4)に到達する紫外線を抑制して、偏光性能の低下を抑制することができる。
【0008】
本発明の偏光板(1)を構成する紫外線吸収フィルム(2)は、波長400nmにおける光線透過率(T
400
)に対する波長450nmにおける光線透過率(T
450
)の比(T
450
/T
400
)が10以上、さらには30以上であることが好ましい。なお、この比(T
450
/T
400
)は通常100000以下である。紫外線吸収フィルム(2)が、このような比(T
450
/T
400
)であることより、紫外線のうちで可視光に近い、いわゆる近紫外線(400nm)を十分にカットしつつ、可視光のうちで紫外線に近い450nm付近の光を十分に透過することができる。また、比(T
450
/T
400
)が10以上である場合、T
450
は80%以上であるので、T
400
は8%以下である。
【0009】
本発明の偏光板(1)を構成する偏光膜(4)において配向している二色性色素が、式(A)
TIFF
2025158926000002.tif
32
82
〔式中、*は連結部であることを示し、
R1およびR2はそれぞれ独立してハロゲン原子またはメチル基(-CH
3
)であり、
nおよびmはそれぞれ独立して0~4の整数を示し、
R3およびR4はそれぞれ独立して置換基を有していてもよいアルキル基であるか、またはR3およびR4が互いに結合してアルケニル基を構成する。〕
で示される構造を含む二色性色素である場合は、従来、屋外で使用すると偏光性能が低下し易かったので、本発明の効果をより効果的に発揮する。
【0010】
本発明の偏光板(1)を構成する紫外線吸収フィルム(2)は、樹脂フィルム(21)とこれに設けられた紫外線吸収層(22)とを備えていてもよい。この場合、樹脂フィルム(21)の
波長300nmにおける光線透過率(T
300F
)が1%以下であり、
波長380nmにおける光線透過率(T
380F
)が10%以下であり、
波長450nmにおける光線透過率(T
450F
)が80%以上であるが、しかし、
波長400nmにおける光線透過率(T
400F
)が20%を超えていても、紫外線吸収層(22)の波長400nmにおける光線透過率(T
400A
)が十分に小さければ、本発明で規定する紫外線吸収フィルム(2)の規定を満足することができる。紫外線吸収層(22)の光線透過率(T
400A
)を十分に小さくするには、波長400nm付近に極大吸収波長を有していて、近紫外線を効率よく吸収し得る紫外線吸収剤が配合されていることが望ましい。紫外線吸収層(22)が、このような紫外線吸収剤を含有すると、表面での光反射率が高くなる傾向にある。このため、紫外線吸収層(22)は偏光膜(4)側に設けられていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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