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公開番号2025106049
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-11
出願番号2023223843
出願日2023-12-31
発明の名称生体情報管理システム
出願人まちなかMEセンター株式会社
代理人個人
主分類G16H 50/30 20180101AFI20250704BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】
対象の生物個体の特性に合ったこれまでのバイタルサインデータの統計処理を行うことで、個体の特性(体重・性別・既往等)によるデータの差や傾向を考慮した日常値の判断を可能とする。
【解決手段】
対象の生物個体に直接付属させたセンサ又は/及び固定設置したセンサによって、当該生物個体のバイタルサインデータを連続的又は断続的に取得してサーバーにて保存するBSステップと、処理装置によって、前記保存したバイタルサインデータから、所定の設定条件を満たす安静時状態のデータを抽出し、所定期間に亘る、対象の生物個体の安静時状態のデータ群を日常値データとして統計処理するNDステップと、対象の生物個体ごとの現在ないし直近のバイタルサインデータのリアルタイム表示と、所定以上の期間に亘る日常値データとを並列又は重畳表示するPNステップと、を行う。
【選択図】図18

特許請求の範囲【請求項1】
ヒトを含む対象の生物個体の、少なくとも脈拍数、呼吸数、体温のうちいずれか一つ以上を含むバイタルサインのデータを、対象生物個体の生命活動の情報として取得して管理するシステムに関し、
対象の生物個体に付属設置したバイタルサインセンサ及び送受信機と、送受信データを保存するサーバーと、サーバーのデータを処理する処理装置と、処理内容を出力する出力装置とを備えてなり、
前記対象の生物個体に直接付属させたセンサ又は/及び固定設置したセンサによって、当該生物個体のバイタルサインデータを連続的又は断続的に取得してサーバーにて保存するステップと、
前記処理装置によって、前記保存したバイタルサインデータから、所定の設定条件を満たすことで安静時状態と判断される安静時状態のデータを抽出し、所定期間に亘る、対象の生物個体の安静時状態のデータ群を日常値データとして統計処理するステップと、
対象の生物個体について、
当該対象の生物個体ごとの現在時刻ないし直近時刻のバイタルサインデータを随時更新しながら表示するとともに、所定以上の時間または期間に亘る日常値データとを並列又は重畳表示するステップと、を行うことで、
当該対象の生物個体の現在のバイタルサインデータの各値と、統計処理された安静時状態の日常値データとの比較結果を出力することを特徴とする、生体情報管理システム。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記対象の生物個体に直接付属させた前記センサ又は/及び固定設置した前記センサによって、当該生物個体のバイタルサインデータを一定時間間隔ごとに取得して取得した時刻及び生物個体の情報とともに保存するステップと、
前記対象の生物個体のバイタルサインデータから安静時状態のデータを抽出して、所定期間に亘る安静時状態のデータを正規分布処理し、直近時刻までの所定期間に亘る安静時状態における正規分布データを作成し保存するステップと、
取得した各時刻の正規分布データにおいて、上限値・下限値、平均値ないし中心値、標準偏差、から選択される少なくとも一つ以上のデータを作成し、累積値データとして保存するステップと、
現在時刻ないし直近時刻におけるバイタルサインデータと前記いずれかのステップのデータとの数値比較を行い、比較結果を表示および保存するステップと、
当該対象の生物個体ごとの現在のバイタルサインデータのリアルタイム表示と、所定以上の期間に亘る日常値データの比較表示とを並列又は重畳表示するステップと、を順に行うことで、
当該対象の生物個体の現在時刻ないし直近時刻のバイタルサイン又はこれに基づく演算値が、当該対象の生物個体の累積値データと比べてどれだけずれているかの比較結果を表示することを特徴とする、請求項1に記載の生体情報管理システム。
【請求項3】
前記安静時状態のデータの抽出においては、温度変化の単位時間変化量、ないし傾きの変化量が閾値以下又は以上にあるか、或いは変曲点があるかどうかによって活動状態から安静時状態への導入判断、並びに安静時状態から活動状態への導入判断を行い、これらの導入判断時刻、及び皮膚温の閾値を超えるか否かによって前記安静時状態にあることを検知する、請求項1に記載の生体情報管理システム。
【請求項4】
対象の生物個体が属する所定の属性グループを設定するステップと、
前記所定の属性グループのバイタルサインデータをサーバー保存するステップと、
処理装置によって、サーバーから前記所定の属性グループの日常値データを抽出して、特定条件における所定の属性グループのグループ属性値データを統計処理するステップと、
当該対象の生物個体ごとの現在ないし直近のバイタルサインデータのリアルタイム表示と、所定以上の期間に亘る、当該対象の生物個体を含む所定の属性グループの所定条件のグループ属性値データとを並列又は重畳表示するステップと、を行うことで、
対象の生物個体の現在のバイタルサインデータの各値と、当該対象の生物個体を含む属性グループの統計処理された安静時状態の属性値データとの比較結果を出力することを特徴とする、請求項1に記載の生体情報管理システム。
【請求項5】
対象の生物個体の属する属性グループにおける、複数の生物個体の日常値データ群であって、当該対象の生物個体の日常値データを除く除外属性値データを統計処理するステップと、
当該対象の生物個体の日常値データと、当該生物個体の属性グループであってその生物個体の日常値データを除く除外属性値データとを比較し、比較結果を出力することを特徴とする、請求項3に記載の生体情報管理システム。
【請求項6】
対象の生物個体の所定の症状に対する入院情報ないし病院或いは施設への来院情報を設定するステップをさらに具備し、
入院時ないし来院時のデータ、及び、自宅時のデータとに区別して出力することを特徴とする、請求項1に記載の生体情報管理システム。
【請求項7】
対象の生物個体の安静時状態の日常値データのうち、術前又は術後経過期間を含む特定の症状の発生時期のデータを除く、所定の健常判別条件を満たす日常値データを、記録データとして記録するステップをさらに具備し、対象の生物個体の直近のバイタルサインデータと健常状態の日常値データとの比較結果を出力することを特徴とする、請求項1に記載の生体情報管理システム。
【請求項8】
送信データが予め設定した上限値、下限値、平均値を超えるか否かを判別し、値を超えたことを検出した場合はアラート出力を行うことを特徴とする、請求項1に記載の生体情報管理システム。
【請求項9】
対象の生物個体のバイタルデータを取得する前記センサは、対象の生物個体の胴回りに密着させて常時装着するジャケット装着衣またはハーネスバンドにセンサを取り付けた、ウェアラブル送信機からなることを特徴とする、請求項1に記載の生体情報管理システム。
【請求項10】
対象の生物個体のバイタルデータを取得する前記センサは、ジャケット装着衣のジャケット面又はハーネスバンドのバンド面に沿って、湾曲型のワイヤ型センサを貼り付けた、ウェアラブル送信機からなることを特徴とする、請求項9に記載の生体情報管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
動物、ヒトを含む生物個体ごとの現在の生命活動のバイタルサイン(例えば、脈拍数、呼吸数、体温を含む)を生体情報として表示し、管理する生体情報管理方法、及び、これを行う生体情報管理システムに関する。特に、犬や猫のペットをはじめとする哺乳類の飼育動物、及びヒトを対象の生物個体として含む。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
健常者が行う健康診断では、検査結果で得られた患者の測定値と基準値が比較される。基準値は全国民の健康データの統計により、全国一律に設定された値である。また、健康診断では一般的にはこの基準値が正常値とされ、正常・異常が判断されている。
従来開示される動物の健康またはウェルネスを監視するための複数のセンサとして、ウエアラブル・デバイス(および、存在する場合には関連ベース・ステーション(1つまたは複数))およびDMSを備えたものが挙げられる(特許文献1)。これは、1または複数の動物の特定の健康属性に関するデータの収集、および/またはそれの監視に使用される健康監視システムの一部を形成できる、とされる。またこの健康監視システムは、たとえば非侵襲性ホーム・テレマティクス・ソリューションからデータを受信できる。システムは、スマート・マット、スマート移動/IF検出器、およびそのほかの市場で流行しているデバイスからデータを受信できる。屋内のペットおよび動物は、これらのデバイスをトリガし、存在、体重、生理学的兆候、およびバイタルサイン等のセンサ・アーティファクトを記録できる、とされる。
【0003】
他に従来開示される情報処理装置として、被介護者の状態情報に基づいて被介護者の将来の状態を予測する予測部を備えたものが挙げられる(特許文献2参照)。例えば、予測部は、以前に取得された状態情報と、今回取得された状態情報とを比較し、比較結果に基づいて被介護者の将来の状態を予測することができる、とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公表2016-514961
特開2015-062118
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本来は基準値には個体の特性(体重・性別・既往等)で差があるはずであり、例えば、自分の特性に合ったグループの基準値、或いは特定の個体の特性を加味した日常的な値と比較されるべきである。属性や個体特性が異なれば正常と判断されるべき値の範囲も異なるからである。つまり、本来は個体特性や種別などの分類による、基準値の調整が必要である。
【0006】
特に、測定値に関しても健康診断時に測定した測定値と一般的な基準値を比較するだけでは不十分と考えられる。つまり一般的な基準値との単純比較ではなく、その個体の日常的な特性を加味した日常的な値と比較することで、その個体にとっての現在のバイタルサイン(生体情報)の値が、その個体の健常状態の日常と比べて正常か異常かをより正確に判断することができる。
【0007】
健康診断以外を例に考えてみても、既に持病を持つ患者に対して医師は、健常者の基準値とその患者の検査の測定値を比較して病状を推定するが、本来ならば同じ持病を持つ患者グループの基準値と、患者の日常的な値を比較すべきであり、一般的な健常者の基準値のみを参考にすると、患者の現在の病状を正確に推定することができない。
【0008】
なぜ、それぞれの個体の現在の状況を考慮した基準値や日常値で、正常か異常かが判断されないのかというと、それを行うには、同じ個体の複数の時系列での生体情報や検査結果が必要になるからである。来院した時の測定値を記録しておくだけでは、日常値の判断は困難であり、患者が自宅にいる時も含めて日常的に測定した結果を記録して、始めて日常値は把握できる。
【0009】
仮に生物個体の特性や属性を考慮し、同じ条件下での測定値を統計的に処理するためには、同じ条件下の患者の測定値データが大量に必要になるため、各病院で測定した測定値データや自宅で測定した測定値データが一括管理されていないと設定することが困難となる。
【0010】
そこで本発明では、対象の生物個体のバイタルサインデータを測定すると共に、その対象の生物個体の特性に合ったこれまでのバイタルサインデータの統計処理を行うことで、個体の特性(体重・性別・既往等)によるデータの差や傾向を考慮した日常値の判断が可能な生体情報管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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