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公開番号
2025106515
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-15
出願番号
2025065593,2024505479
出願日
2025-04-11,2022-08-25
発明の名称
常温、常圧超伝導セラミック化合物及びその製造方法
出願人
クアンタム エナジー リサーチ センター (キュー-センター)
,
QUANTUM ENERGY RESEARCH CENTRE (Q-CENTRE)
代理人
TRY国際弁理士法人
主分類
C01B
25/45 20060101AFI20250708BHJP(無機化学)
要約
【課題】常温、常圧で超伝導特性を示す超伝導セラミック化合物を提供する。
【解決手段】化学式1で表されるアパタイトの結晶構造を有するセラミック化合物を含むことを特徴とする、超伝導性セラミック化合物である。
<化学式1>
A
a
B
b
(EO
4
)
c
X
d
A、E、Xは、アパタイト鉱物を構成する元素であり、Bは、置換体であって、d軌道を有する元素であり、AはPbを含み、BはCuを含み、EはP及びSを含み、XはSまたはOを含み、0<a<10、0<b<10、a+b=10、c=6、0<d≦4である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
化学式1で表される
アパタイトの結晶構造を有する
セラミック化合物を含むことを特徴とする、超伝導性セラミック化合物。
<化学式1>
A
a
B
b
(EO
4
)
c
X
d
A、E、Xは、アパタイト鉱物を構成する元素であり、
Bは、置換体であって、d軌道を有する元素であり、
AはPbを含み、BはCuを含み、EはP及びSを含み、XはSまたはOを含み、
0<
a
<
10、
0<
b
<
10
、a+b=10
、c
=
6、
0<
d
≦4 である。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記セラミック化合物は、
灰色
または黒色を帯びることを特徴とする、請求項1に記載の超伝導性セラミック化合物。
【請求項3】
前記セラミック化合物は、温度の変化による磁化率が超伝導特性を示すことを特徴とする、請求項1に記載の超伝導性セラミック化合物。
【請求項4】
前記セラミック化合物は、磁場の変化による磁化率が超伝導特性を示すことを特徴とする、請求項1に記載の超伝導性セラミック化合物。
【請求項5】
前記セラミック化合物は、温度の変化による電流-電圧特性が超伝導特性を示すことを特徴とする、請求項1に記載の超伝導性セラミック化合物。
【請求項6】
前記セラミック化合物は、磁場の変化による電流-電圧特性が超伝導特性を示すことを特徴とする、請求項1に記載の超伝導性セラミック化合物。
【請求項7】
前記セラミック化合物の温度の変化による抵抗-温度特性が超伝導特性を示すことを特徴とする、請求項1に記載の超伝導性セラミック化合物。
【請求項8】
前記セラミック化合物
は、
結晶構造内の空き空間の間に入る
Cuを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の超伝導性セラミック化合物。
【請求項9】
前記セラミック化合物は、基板上に形成された薄膜内に分布することを特徴とする, 請求項1に記載の超伝導性セラミック化合物。
【請求項10】
前記セラミック化合物は、インゴットまたは粉末の形態であることを特徴とする, 請求項1に記載の超伝導性セラミック化合物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、常温、常圧超伝導セラミック化合物及びその製造方法に関し、より詳細には、常温、常圧で超伝導特性を示す超伝導セラミック化合物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
現代は電気、電子の時代と呼ばれるほどに、電子を扱う技術においてはものすごい進歩を重ねてきた。その根源的な面は、もちろん、発電、送電、配電をベースとする電力の十分な供給にあり、電力を貯蔵することができる媒体である一次電池、二次電池及び無線電力送受信の技術にまで発展し、現代のものすごい発展を成し遂げる原動力となった。
【0003】
しかし、最近台頭した環境、エネルギーの問題に対する代案の準備、及び半導体の高集積化/高密度化により生じる効率低下の問題などを解決する課題は、根源的に既存の銅、金のような低抵抗物質の使用により解決してきた方式を新たに代替/解決する物質を探さなければならないということに至った。
【0004】
それに対するアプローチとして関心を集めた分野が高温超伝導分野であり、これは、1986年、ベドノルツ(Bednorz)及びミューラー(Muller)が、古典的な理論であるBCS理論の臨界温度の限界よりも高い臨界温度(Tc)を有する超伝導性物質の新しい部類を発表し、固体物理学コミュニティを驚かせた[Bednorz,et al,ZPhys B 64,189(1986)]。これらの物質は、緩衝剤陽イオンによって分離された酸化銅層からなるセラミックである。ベドノルツ及びミューラーの元の化合物(LBCO)において、緩衝剤陽イオンはランタン及びバリウムである。彼らの作業によって鼓舞されたポール・チュー(Paul Chu)は、緩衝イオンがイットリウム及びバリウムである類似の物質を合成した。この物質はYBCOであり、液体窒素の沸点(77K)を超えるTcを有する最初の超伝導体である[Wu,et al,Phys Rev Lett 58,908(1987)]。
【0005】
それと類似の転機を設けた報告の中で、最高の臨界温度の上昇は、155GPaの圧力で硫化水素が示す203.5Kと知られている。[Conventional superconductivity at 203 kelvin at high pressures in the sulfur hydride system.Nature 525,73(2015)。]
【0006】
その後にも、類似の物質を用いた関連研究が進められて、臨界温度が上昇し続け、2020年に常温に近い15℃の臨界温度を有する超伝導物質も報告されたが、267GPaの非常に高い圧力を要求しており、相対的に圧力を下げようとする努力を重ねた結果、2021年には、186GPaの圧力を加えたとき、約零下5℃で超伝導特性を示すものが報告されたが、このような方式で実生活に応用するのは難しいと考えられる(https://en.Wikipedia.org/wiki/Room-temperature_superconductor)。
【0007】
その理由は、このような硫化水素系列や、イットリウム超水素化物の実験結果により、学界でも常温超伝導体に対する期待が大きいのが事実であるが、267GPaや186GPaは、大気圧(1atm)の約20万倍前後に該当する圧力であり、重量に換算すると、1cm
2
の面積に2700トン以上が加えられているもので、これ自体で産業的に利用することはほとんど不可能であると見られる。
【0008】
そのため、常温だけでなく常圧でも使用可能な超伝導物質の開発が必要であり、これは、硫化水素やイットリウム超水素化物系列ではない、言い換えると、高圧が必要でない物質であってこそ、その応用性が高くなり、産業全般に利用可能性が高まると考えられる。
【0009】
本発明者らは、既に出願した発明において、313Kの臨界温度を有する常温常圧超伝導物質が少量含まれた物質を開示したことがあるが、これは、磁気的特性及びMAMMAの分析を通じて、超伝導物質が含まれた事実は確認したが、含まれた量が少ないため、超伝導特有の電気的特性を、十分ではないが確認したことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする第一の技術的課題は、常温、常圧で超伝導特性を示す超伝導セラミック化合物を提供することである。
(【0011】以降は省略されています)
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