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公開番号2025106579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025068923,2022533962
出願日2025-04-18,2021-06-25
発明の名称高周波誘電加熱用接着剤
出願人リンテック株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類C09J 201/02 20060101AFI20250708BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】少ない消費エネルギーでも、高い接着強度でガラスと接着でき、経時的に接着力が低下し難い高周波誘電加熱用接着剤を提供すること。
【解決手段】高周波誘電加熱用接着剤(接着シート1A)であって、熱可塑性樹脂(A)及び高周波電界の印加により発熱する誘電フィラー(B)を少なくとも含有し、前記熱可塑性樹脂(A)は、第一の熱可塑性樹脂(A1)及び第二の熱可塑性樹脂(A2)を少なくとも含み、前記第一の熱可塑性樹脂(A1)は、シラン変性熱可塑性樹脂であり、前記第二の熱可塑性樹脂(A2)は、シラン変性されていない熱可塑性樹脂である、高周波誘電加熱用接着剤(接着シート1A)。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
高周波誘電加熱用接着剤であって、
前記高周波誘電加熱用接着剤は、熱可塑性樹脂(A)及び周波数域が3MHz以上、300MHz以下の高周波電界の印加により発熱する誘電材料を少なくとも含有し、
前記熱可塑性樹脂(A)は、第一の熱可塑性樹脂(A1)及び第二の熱可塑性樹脂(A2)を少なくとも含み、
前記第一の熱可塑性樹脂(A1)は、シラン変性熱可塑性樹脂であり、
前記第二の熱可塑性樹脂(A2)は、シラン変性されていない熱可塑性樹脂であり、
前記第二の熱可塑性樹脂(A2)は、極性部位を有し、
前記誘電材料は、誘電フィラー(B)であり、
前記誘電フィラー(B)は、酸化亜鉛である、
高周波誘電加熱用接着剤。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の高周波誘電加熱用接着剤において、
前記第一の熱可塑性樹脂(A1)は、シラン変性ポリオレフィン系樹脂である、
高周波誘電加熱用接着剤。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の高周波誘電加熱用接着剤において、
前記第二の熱可塑性樹脂(A2)は、シラン変性されていないポリオレフィン系樹脂である、
高周波誘電加熱用接着剤。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の高周波誘電加熱用接着剤において、
前記第二の熱可塑性樹脂(A2)の前記極性部位は、酸性部位である、
高周波誘電加熱用接着剤。
【請求項5】
請求項4に記載の高周波誘電加熱用接着剤において、
前記第二の熱可塑性樹脂(A2)の前記酸性部位は、酸無水物構造である、
高周波誘電加熱用接着剤。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の高周波誘電加熱用接着剤において、
前記第一の熱可塑性樹脂(A1)の重合体中、最も多く含まれる繰り返し単位は、エチレン又はプロピレンである、
高周波誘電加熱用接着剤。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の高周波誘電加熱用接着剤において、
前記第二の熱可塑性樹脂(A2)の重合体中、最も多く含まれる繰り返し単位は、エチレン又はプロピレンである、
高周波誘電加熱用接着剤。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の高周波誘電加熱用接着剤において、
前記第一の熱可塑性樹脂(A1)の重合体中、最も多く含まれる繰り返し単位と、前記第二の熱可塑性樹脂(A2)の重合体中、最も多く含まれる繰り返し単位とが、同一である、
高周波誘電加熱用接着剤。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の高周波誘電加熱用接着剤において、
前記高周波誘電加熱用接着剤が含有する前記熱可塑性樹脂(A)中の前記第一の熱可塑性樹脂(A1)の体積含有率は、15体積%以上、80体積%以下である、
高周波誘電加熱用接着剤。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の高周波誘電加熱用接着剤において、
前記熱可塑性樹脂(A)の190℃におけるMFRは、2g/10min以上、50g/10min以下である、
高周波誘電加熱用接着剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波誘電加熱用接着剤に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、一般的に接着することが困難な被着体同士を接着する方法として、例えば、所定の樹脂中に発熱材料を配合してなる接着剤を被着体の間に介在させ、誘電加熱処理、誘導加熱処理、超音波溶着処理、又はレーザー溶着処理等を行う方法が提案されている。
被着体としてガラスを用いる場合の接着方法としては、以下のような技術がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、ガラスと無機強化熱可塑性樹脂とを接着するための熱可塑性樹脂組成物として、高周波誘導で発熱する発熱体と、水分の存在下で無機物と反応する官能基を含む単量体で変性された融点が90℃~200℃の熱可塑性樹脂を含有する熱可塑性樹脂組成物が記載されている。
【0004】
また、他の接着方法として、例えば、特許文献2には、真空ラミネート法によってガラス面に密着させるためのガラス密着シートが記載されており、このガラス密着シートは、低密度ポリエチレンにエチレン性不飽和シラン化合物をグラフト重合したシラン変性ポリエチレン系樹脂を含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-097445号公報
特開2016-068426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の熱可塑性樹脂組成物を用いる場合、ガラスとの接着に必要な消費エネルギーが多く、特許文献2に記載のガラス密着シートを用いる場合、ガラスとの接着に必要な真空ラミネートする際の圧力保持時間が長い。また、ガラスとの接着に用いられる組成物やシートには、製造された後、使用されるまでの保管中に接着力が低下しないことも求められる。
【0007】
本発明の目的は、少ない消費エネルギーでも、高い接着強度でガラスと接着でき、経時的に接着力が低下し難い高周波誘電加熱用接着剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、高周波誘電加熱用接着剤であって、前記高周波誘電加熱用接着剤は、熱可塑性樹脂(A)及び高周波電界の印加により発熱する誘電材料を少なくとも含有し、前記熱可塑性樹脂(A)は、第一の熱可塑性樹脂(A1)及び第二の熱可塑性樹脂(A2)を少なくとも含み、前記第一の熱可塑性樹脂(A1)は、シラン変性熱可塑性樹脂であり、前記第二の熱可塑性樹脂(A2)は、シラン変性されていない熱可塑性樹脂である、高周波誘電加熱用接着剤が提供される。
【0009】
本発明の一態様に係る高周波誘電加熱用接着剤において、前記第一の熱可塑性樹脂(A1)は、シラン変性ポリオレフィン系樹脂であることが好ましい。
【0010】
本発明の一態様に係る高周波誘電加熱用接着剤において、前記第二の熱可塑性樹脂(A2)は、シラン変性されていないポリオレフィン系樹脂であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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