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公開番号2025108999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002626
出願日2024-01-11
発明の名称水底据付け装置、水底据付けシステム、及び水中構造物の据付け工法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類B63C 11/52 20060101AFI20250716BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】水中構造物の据付け工事において、遠隔操作により効率よくかつ高い精度で、水中に吊り下げた水中構造物を、水底の目標領域に据付ける。
【解決手段】水中構造物を水底に据付けるための水底据付け装置であって、玉掛ワイヤーを介して前記水中構造物を吊り下げる吊り天秤ビームと、前記吊り天秤ビームに設置され、該吊り天秤ビームを水中で動作させるビーム駆動装置と、前記吊り天秤ビームと前記玉掛ワイヤーとの間に介装される玉外し装置と、前記ビーム駆動装置と前記玉外し装置とを遠隔操作する遠隔操作装置と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水中構造物を水底に据付けるための水底据付け装置であって、
玉掛ワイヤーを介して前記水中構造物を吊り下げる吊り天秤ビームと、
前記吊り天秤ビームに設置され、該吊り天秤ビームを水中で動作させるビーム駆動装置と、
前記吊り天秤ビームと前記玉掛ワイヤーとの間に介装される玉外し装置と、
前記ビーム駆動装置と前記玉外し装置とを遠隔操作する遠隔操作装置と、
を備えることを特徴とする水底据付け装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の水底据付け装置と、該水底据付け装置の位置及び向きを検出する計測機器とを利用して、水中構造物を水底の目標領域に沈設し据付ける水底据付けシステムであって、
前記計測機器は、
前記吊り天秤ビームの位置及び延在方位を検出する位置方位検出装置と、
前記吊り天秤ビームから水底までの距離を検出する水底検知センサと、
を備えることを特徴とする水底据付けシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の水底据付けシステムにおいて、
前記位置方位検出装置が、
前記吊り天秤ビームに設けた計測点の位置を検出する水中測位装置と、
前記吊り天秤ビームの略中央に設けた地磁気方位センサと、
を備えることを特徴とする水底据付けシステム。
【請求項4】
請求項3に記載の水底据付けシステムを用いて、水中に吊り下げた水中構造物を水底に沈設し据付ける水中構造物の据付け工法であって、
前記ビーム駆動装置の遠隔操作により前記吊り天秤ビームを動作させ、前記水中構造物を目標方位に向けるとともに、平面視位置を目標領域に収める位置決め工程と、
前記吊り天秤ビームを下降させ、前記水中構造物を水底の目標領域に沈設し据付ける据付け工程と、
前記玉外し装置の遠隔操作により、前記玉掛ワイヤーの玉外しを行う玉外し工程と、
を備えることを特徴とする水中構造物の据付け工法。
【請求項5】
請求項4に記載の水中構造物の据付け工法において、
前記位置決め工程で、前記位置方位検出装置で検出した前記吊り天秤ビームの平面視位置、及び延在方位に基づいて、前記吊り天秤ビームを動作させることを特徴とする水中構造物の据付け工法。
【請求項6】
請求項4に記載の水中構造物の据付け工法において、
前記据付け工程で、前記水底検知センサで検出した前記吊り天秤ビームから水底までの距離に基づいて、前記吊り天秤ビームを下降させることを特徴とする水中構造物の据付け工法。
【請求項7】
請求項4に記載の水中構造物の据付け工法において、
前記水中構造物が、浮体構造物にテンドンを介して接続される鉄筋コンクリート造のアンカー体であることを特徴とする水中構造物の据付け工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水中構造物を水底に沈設し据付ける際に用いる水底据付け装置、水底据付け装置を利用した水底据付けシステム、及び水底据付けシステムを用いた水中構造物の据付け工法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、上半を海上に配置するとともに下半を潜水させた浮体構造物を、鋼管や係留索などのテンドンを利用して海底に定着させたアンカーと接続し係留する、TLP(Tension Leg Platform:緊張係留式プラットフォーム)が知られている。例えば、引用文献1には、このTLP方式を採用した風力発電設備が開示されている。
【0003】
特許文献1の風力発電設備は、風力発電装置の基礎部分に設けた水中梁と海底に定着させたシンカとを係留索で連結している。このようなTLP方式を採用すると、風力発電設備に係留索を介して常時垂直方向の強い力が作用するため、上下動、縦揺れ、横揺れを小さく抑えることができる。また、シンカを風力発電の直下に配置できるため、他の係留方式に比べて海面下での占有面積を大幅に抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-248535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のTLP方式において、海底に定着させるアンカーとして、重力式アンカーを採用する場合がある。このような場合にアンカー体として、例えば長方体形状の鉄筋コンクリート構造物を適用し、これを海底に沈設して据付ける工事を行う。アンカー体の据付け工事は、目標領域が浅瀬であれば、台船からロープを利用してアンカー体を介錯することにより、その向きを調整し海底に据付けることができる。
【0006】
もしくは、アンカー体を水中に吊り下げ、これを潜水士が押し引きするなどして水平面内の向きを調整したのち、海底に沈設し据付ける方法もある。ところが、大深度海域で据付け工事を実施する場合、海底の近傍でアンカー体の向きを調整するには、上記のいずれの方法も採用が困難である。また、何らかの手段でアンカー体の向きを調整できたとしても、このアンカー体を海底に沈設し据付ける際の位置管理を行う手段が必要である。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、水中構造物の据付け工事において、遠隔操作により効率よくかつ高い精度で、水中に吊り下げた水中構造物を、水底の目標領域に据付けることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため、本発明の水底据付け装置は、水中構造物を水底に据付けるための水底据付け装置であって、玉掛ワイヤーを介して前記水中構造物を吊り下げる吊り天秤ビームと、前記吊り天秤ビームに設置され、該吊り天秤ビームを水中で動作させるビーム駆動装置と、前記吊り天秤ビームと前記玉掛ワイヤーとの間に介装される玉外し装置と、前記ビーム駆動装置と前記玉外し装置とを遠隔操作する遠隔操作装置と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の水底据付けシステムは、本発明の水底据付け装置と、該水底据付け装置の位置及び向きを検出する計測機器とを利用して、水中構造物を水底の目標領域に沈設し据付ける水底据付けシステムであって、前記計測機器は、前記吊り天秤ビームの位置及び延在方位を検出する位置方位検出装置と、前記吊り天秤ビームから水底までの距離を検出する水底検知センサと、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の水底据付けシステムは、前記位置方位検出装置が、前記吊り天秤ビームに設けた計測点の位置を検出する水中測位装置と、前記吊り天秤ビームの略中央に設けた地磁気方位センサと、を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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