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公開番号2025109424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003296
出願日2024-01-12
発明の名称水処理方法及び水処理装置
出願人オルガノ株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/72 20230101AFI20250717BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】ペルオキシド基を含む硫黄化合物が添加された被処理水に紫外線を照射することを含み、溶存酸素濃度を抑えることが可能な水処理方法を提供する。
【解決手段】水処理方法は、有機物を含む被処理水にペルオキシド基を含む硫黄化合物を添加することと、硫黄化合物が添加された被処理水に紫外線を照射することと、紫外線が照射された被処理水中の溶存酸素濃度に関連する第1の指標値を取得することと、を有し、第1の指標値に基づいて、添加される硫黄化合物の濃度と紫外線の照射量の少なくともいずれかを調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機物を含む被処理水にペルオキシド基を含む硫黄化合物を添加することと、
前記硫黄化合物が添加された前記被処理水に紫外線を照射することと、
前記紫外線が照射された前記被処理水中の溶存酸素濃度に関連する第1の指標値を取得することと、
を有し、
前記第1の指標値に基づいて、添加される前記硫黄化合物の濃度と前記紫外線の照射量の少なくともいずれかを調整する水処理方法。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記第1の指標値は前記紫外線が照射された前記被処理水中の溶存酸素濃度である、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項3】
前記第1の指標値は前記紫外線が照射される前後での前記被処理水中の溶存酸素濃度の変化量である、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項4】
紫外線が照射された前記被処理水中の全有機炭素に関連する第2の指標値を取得することを有し、
前記第1の指標値、及び前記第2の指標値に基づいて、添加される前記硫黄化合物の濃度と前記紫外線の照射量の少なくともいずれかを調整する、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項5】
前記第2の指標値は前記紫外線が照射された前記被処理水中の全有機炭素である、請求項4に記載の水処理方法。
【請求項6】
前記第2の指標値は前記紫外線が照射される前後での前記被処理水中の全有機炭素の変化量である、請求項4に記載の水処理方法。
【請求項7】
前記紫外線が照射される前の前記被処理水に金属イオンを添加することを有する、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項8】
前記紫外線が照射される前に前記被処理水に金属イオンの添加が行われず、
前記第1の指標値に基づいて、少なくとも前記紫外線の照射量を制御する、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項9】
有機物を含む被処理水にペルオキシド基を含む硫黄化合物を添加する硫黄化合物添加手段と、
前記硫黄化合物が添加された前記被処理水に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
前記紫外線が照射された前記被処理水中の溶存酸素濃度に関連する第1の指標値を取得する取得手段と、
前記第1の指標値に基づいて、添加される前記硫黄化合物の濃度と前記紫外線の照射量の少なくともいずれかを制御する制御装置と、
を有する水処理装置。
【請求項10】
紫外線が照射された前記被処理水中の全有機炭素に関連する第2の指標値を取得する取得手段を有し、
前記制御手段は、前記第1の指標値、及び前記第2の指標値に基づいて、添加される前記硫黄化合物の濃度と前記紫外線の照射量の少なくともいずれかを制御する、請求項9に記載の水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水処理方法及び水処理装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
純水水質への高度な要求が顕在化するに伴って、近年、純水に含まれる微量の有機物を分解し除去する様々な方法が検討されている。そのような方法の代表的なものとして、紫外線酸化処理による有機物の分解除去工程が挙げられる。特許文献1には、ペルオキシド基を含む硫黄化合物を被処理水に添加し、その後被処理水に紫外線を照射することで、被処理水に含まれる有機物を分解除去する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-000376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、ペルオキシド基を含む硫黄化合物の添加量と紫外線の照射量が多いほど、紫外線照射後の被処理水中の溶存酸素濃度が高くなり、処理水質に影響を及ぼすことを見出した。本発明は、ペルオキシド基を含む硫黄化合物が添加された被処理水に紫外線を照射することを含み、溶存酸素濃度を抑えることが可能な水処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の水処理方法は、有機物を含む被処理水にペルオキシド基を含む硫黄化合物を添加することと、硫黄化合物が添加された被処理水に紫外線を照射することと、紫外線が照射された被処理水中の溶存酸素濃度に関連する第1の指標値を取得することと、を有し、第1の指標値に基づいて、添加される硫黄化合物の濃度と紫外線の照射量の少なくともいずれかを調整する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ペルオキシド基を含む硫黄化合物が添加された被処理水に紫外線を照射することを含み、溶存酸素濃度を抑えることが可能な水処理方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の第1の実施液体に係る水処理装置の概略構成図である。
紫外線照射量または硫黄化合物濃度と、溶存酸素濃度及びTOCとの関係を示す概念図である。
本発明の第2の実施液体に係る水処理装置の概略構成図である。
本発明の第3の実施液体に係る水処理装置の概略構成図である。
本発明の第4の実施液体に係る水処理装置の概略構成図である。
本発明の第5の実施液体に係る水処理装置の概略構成図である。
実施例1の装置構成と結果を示す図である。
実施例2の装置構成と結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の水処理装置と水処理方法の実施形態について説明する。本発明の水処理装置に供給される被処理水は特に限定されない。例えば、水処理システム内のいずれかの処理水を被処理水とすることができる。水処理システムが再生水や回収水を原水として用いる場合、再生水や回収水を製造する他のシステム内のいずれかの処理水を被処理水とすることも可能である。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る水処理装置1の概略構成を示している。水処理装置1(1次システム)は下流側のサブシステム(2次システム)とともに超純水製造装置を構成する。水処理装置1に供給される原水は有機物を含有している。水処理装置1は、原水タンク11、ろ過器12、活性炭塔13、イオン除去装置14、硫黄化合物添加手段15、紫外線照射装置16(紫外線酸化装置)、逆浸透膜装置17、イオン交換体充填装置18、脱気装置19を有している。これらの設備11~19は被処理水の流通方向Dに関し上流から下流に向かって、母管L1に沿って設備11~19の順序で直列に配置されている。原水タンク11に貯蔵された被処理水は原水ポンプ(図示せず)で昇圧された後、ろ過器12で比較的粒径の大きな塵埃等が除去され、活性炭塔13で高分子有機物などの不純物が除去される。ろ過器12の構成は限定されないが、本実施形態では砂ろ過器を用いている。
【0010】
イオン除去装置14は、カチオン交換体が充填されたカチオン塔(図示せず)と、脱炭酸塔(図示せず)と、アニオン交換体が充填されたアニオン塔(図示せず)と、を有し、これらは上流から下流に向けてこの順で直列に配置されている。カチオン塔は被処理水からカチオン成分を、脱炭酸塔は被処理水から炭酸を、アニオン塔は被処理水からアニオン成分をそれぞれ除去する。脱炭酸塔の代わりに脱炭酸膜を設けてもよい。イオン除去装置14に代えて、カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分を除去する軟化装置を上流側に、電気式脱イオン水製造装置(EDI)を下流側に直列配置することも可能である。カチオン交換体やアニオン交換体のイオン交換体としては、イオン交換樹脂やモノリス状または繊維状のイオン交換体が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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