TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025086788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023201074
出願日2023-11-28
発明の名称フッ化水素酸含有水の処理装置、及びフッ化水素酸含有水の処理方法
出願人オルガノ株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B01D 39/06 20060101AFI20250602BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】フッ化水素酸含有水を処理する際、ろ材の溶解によるろ材の減少を抑え、装置を安定的に運転できるフッ化水素酸含有水の処理装置を提供する。
【解決手段】pH4未満のフッ化水素酸含有水の処理装置1であって、ろ材が充填されたろ過装置12と、ろ過装置12の後段に配置され、イオン交換体が充填された脱イオン装置16と、を有し、前記ろ材は、ケイ素の成分比率が90質量%以上であるろ過砂を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
pH4未満のフッ化水素酸含有水の処理装置であって、
ろ材が充填されたろ過装置と、前記ろ過装置の後段に配置され、イオン交換体が充填された脱イオン装置と、を有し、
前記ろ材は、ケイ素の成分比率が90質量%以上であるろ過砂を含むことを特徴とするフッ化水素酸含有水の処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ろ過砂のアルミニウムの成分比率が2質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のフッ化水素酸含有水の処理装置。
【請求項3】
前記ろ過装置には前記ろ材を支持する支持体が設けられ、
前記支持体は、ケイ素の成分比率が90質量%以上であり、アルミニウムの成分比率が2質量%以下であり、有効径が2~6mmの砂利であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフッ化水素酸含有水の処理装置。
【請求項4】
前記ろ材は、前記ろ過砂と炭素系ろ材の組合せから構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のフッ化水素酸含有水の処理装置。
【請求項5】
前記ろ材は、前記ろ過砂と合成樹脂製ろ材との組み合わせから構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のフッ化水素酸含有水の処理装置。
【請求項6】
前記フッ化水素酸含有水は半導体工場の除害設備の排水であって、前記排水のフッ素濃度が100mg/L以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフッ化水素酸含有水の処理装置。
【請求項7】
pH4未満のフッ化水素酸含有水の処理方法であって、
ろ材が充填されたろ過装置に前記フッ化水素酸含有水を通水して、ろ過水を得るろ過工程と、
イオン交換体が充填された脱イオン装置に前記ろ過水を通水して、イオン交換処理水を得る脱イオン工程と、を有し、
前記ろ材は、ケイ素の成分比率が90質量%以上であるろ過砂を含むことを特徴とするフッ化水素酸含有水の処理方法。
【請求項8】
前記ろ過砂のアルミニウムの成分比率が2質量%以下であることを特徴とする請求項7に記載のフッ化水素酸含有水の処理方法。
【請求項9】
前記ろ過装置には、前記ろ材を支持する支持体が設けられ、
前記支持体は、ケイ素の成分比率が90質量%以上であり、アルミニウムの成分比率が2質量%以下であり、有効径が2~6mmの砂利であることを特徴とする請求項7又は8に記載のフッ化水素酸含有水の処理方法。
【請求項10】
前記ろ材は、前記ろ過砂と炭素系ろ材の組合せから構成されることを特徴とする請求項7又は8に記載のフッ化水素酸含有水の処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フッ化水素酸含有水の処理装置、及びフッ化水素酸含有水の処理方法の技術に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、各産業において生産拠点での取水量および排水量を低減するため、排水から水回収を行って水を再利用するケースが増えている。この水回収を行う水処理システムは原水水質に応じて様々であるが、例えば凝集沈殿、除濁膜、砂ろ過などの濁質除去工程の後、RO膜やイオン交換などの脱イオン工程を行うことが一般的である。
【0003】
例えば半導体工場においては、HFガス成分をスクラバーで処理したフッ化水素酸含有排水(例えば、除害系設備の排水:除害系排水)が排出されるが、このようなフッ化水素酸を含む水から水回収を行う場合、フッ化水素酸によって、各材料が溶解されることが問題となる。なお、半導体工場においては、高い水回収率が求められる場合が多いため、脱イオン工程をRO膜でなくイオン交換体により行うことも多い。
【0004】
例えば、特許文献1には、フッ素含有排水から水回収を晶析+砂ろ過+イオン交換樹脂で行うフローが開示されている。なお、晶析は、晶析槽内のpHを4~10の範囲に調整し、フッ化水素酸をフッ化物イオンとする中性域で行われている。
【0005】
水回収を行う際、ろ材として主成分がSiO

であるろ過砂と炭素系のアンスラサイトを用いた2層ろ過を適用することが多いが、フッ化水素酸のまま通水すると、ろ過砂の部分がHFによってケイフッ化物イオンとなって溶解して消失するという課題がある。
【0006】
また、ろ過砂から溶出したSiO

やAl等の成分が、後段の処理に影響を与えるという課題もある。具体的には、イオン交換樹脂への負荷量が増大するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-96281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の目的は、フッ化水素酸含有水を処理する際、ろ材の溶解によるろ材の減少を抑え、装置を安定的に運転できるフッ化水素酸含有水の処理装置及び処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態は、pH4未満のフッ化水素酸含有水の処理装置であって、ろ材が充填されたろ過装置と、前記ろ過装置の後段に配置され、イオン交換体が充填された脱イオン装置と、を有し、前記ろ材は、ケイ素の成分比率が90質量%以上であるろ過砂を含むことを特徴とする。
【0010】
また、前記フッ化水素酸含有水の処理装置において、前記ろ過砂のアルミニウムの成分比率は2質量%以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

オルガノ株式会社
不揮発性不純物の定量方法
21日前
オルガノ株式会社
水処理方法および水処理装置
14日前
オルガノ株式会社
水処理システム及び水処理方法
17日前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理システム
1か月前
オルガノ株式会社
超純水製造装置及びその運用方法
25日前
オルガノ株式会社
電気式脱イオン水製造装置及びその運転方法
24日前
オルガノ株式会社
循環精製型洗浄装置及び循環精製型洗浄方法
1か月前
オルガノ株式会社
水処理システムの運転方法および水処理システム
6日前
オルガノ株式会社
情報処理装置、プログラムおよび水処理システム
19日前
オルガノ株式会社
水処理システムの設計支援方法および設計支援システム
26日前
オルガノ株式会社
フッ化水素酸含有水の処理装置、及びフッ化水素酸含有水の処理方法
今日
オルガノ株式会社
処理液の評価方法、処理液の管理方法、処理液の評価装置、及び処理装置
21日前
東レ株式会社
複合半透膜
25日前
株式会社サタケ
バグフィルタ
7日前
東ソー株式会社
ケトン捕捉剤
1か月前
株式会社西部技研
ガス吸着装置
19日前
株式会社源兵衛
液状廃棄物処理具
12日前
ホーコス株式会社
微粒子捕集装置
1か月前
東レ株式会社
濾過方法
1か月前
東レ株式会社
濾過方法および濾過装置
19日前
ワシノ機器株式会社
複式ストレーナ
1か月前
株式会社村田製作所
触媒装置
14日前
東ソー株式会社
カルボニル化合物の捕捉剤
今日
株式会社トクヤマ
加熱装置及び表面処理装置
27日前
株式会社LIXIL
液体供給システム
27日前
個人
流体混合装置
27日前
水ing株式会社
スカム防止装置
13日前
大日本印刷株式会社
攪拌スタンド
18日前
株式会社GSユアサメンブレン
ろ過装置
12日前
東ソー株式会社
消臭性組成物及び脱臭フィルター
10日前
株式会社神戸製鋼所
混練機
今日
清水建設株式会社
集塵ユニット
6日前
株式会社神戸製鋼所
混練装置
24日前
日本特殊陶業株式会社
セラミック多孔体
4日前
CKD株式会社
二酸化炭素回収システム
28日前
株式会社アピステ
オイルミスト除去装置
14日前
続きを見る